全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

センター試験だ。

2006-01-21 14:51:29 | 気になる 大学進学

 1月21日、22日両日は大学入試センター試験である。
 平成18年度入試(今回の試験)から、外国語試験(英語のみ)にリスニングテストがやっと加わることになった。
 大学の先生や事務職の方のブログを読むと、やはり実施についての不安が随分書かれているように思う。わからなくはない。
 僕たち高等学校の英語教師の立場で言わせてもらえば、とっくに実施されていて当然のリスニングテスト。心配事、不安はあるのが当然だが、実施しなければならない。そうでなければ、いつまでたっても大学入試が高校の英語授業改善の障害物として立ちふさがることになる。

 実施されるのに、わかったようなわからないような理屈(へりくつ)を並べ、受験させておいて一次試験の得点計算から除外するという一部(不届き・不愉快)国公立大学もあるようだが、考えをあらためてもらいたいものだ。これは、どんないいわけをしても、センター試験での英語力の判定を軽視することになる。間違いである。当該大学の受験者の英語力(点数)は、高校まで6年間の英語学習の総和である。学校での学習、学校外での学習全部ひとまとめにして受験生は受験するのである。一部分の受験方式(リスニング)を欠いた形で1次試験のポイントとするのは合点がいかない。
 リスニングテストが実施になったので、おそらくは筆記試験の内容も変更になっている。そこには、会話表現などの以前は出題されていた出題形式の設問が、削除・削減されていることが充分予見できる。筆記部分だけでバランスのとれた学力を測ることができるのか、考えなくてもわかるはずだ。

 2次試験でリスニングを実施するとしても、どれほど立派な問題ができるのだ。僕には大きな?が浮かぶ。センター試験のリスニングテストに代わるものを2次試験で行う。なかなか難しいのではないか。センター試験以上の”品質”の問題を作れるのか。本当に学習指導要領に合致したものができるのか。
 本当にこんなことをするには、高校までのOCI教科書のシェアのトップ5程度の教科書はすべて網羅的に内容を見て、それらがどのように高等学校で使われているか(実際の授業におけるリスニング、スピーキング活動)調査して作ってもらわなければならないと思う。これらが問題を出すならば基本的な要求水準だろう。基本的な要求水準を逸脱してしまう問題(水準以下、以上・以外)ならば、悪問であると思う。(以下だったら、センター試験のリスニングテストの点数を使う方がいいのだし、はずれるのならば問題外だ。)いずれにしても、そんな手間ひまをかけることができるのか。無理だろう。

 センター試験の問題をすべて是認するつもりなんかはないけど、何が公平公正なのか考えるべきである。リスニングテストの点数を英語の点数に算入する方が、公平安心(&安全)ではないのか。まさかとは思うが、2次試験で実際に音声を聴き取る方式の問題が英語になかったら、それこそ大問題である。

 何をどのように言い繕っても、結局は読む、内容を考える、書くの力を重視していることを白状していることになる。それならそれで、しっかり表明すべきだ。それならば、高校もそのような考え方の大学の問題調査もしよう、それにあわせた、「学力」というものを考えよう。しかし、それを表明してないので、わかったようなわからないような理屈なのである。

 国立大学法人になろうと国立大学のままだろうと、学習指導要領に基づいて学習してきた者に対する適切な態度(真摯な態度、問題作成)はどうなのか、考えればわかることだ。それがわからないのであれば、高校生の学力・英語教育の改善とか言う資格はないと思う。

 ガンバレ受験生。
 午後には英語の試験があるぞ!


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MONKEY MAJIK

2006-01-21 06:30:51 | 全英連参加者 2006

 月9枠。これまで、いわゆる「トレンディードラマ」と呼ばれる男女の恋愛を中心としたドラマを、フジテレビが放送していた時間帯である。
 今、この枠で、西遊記を放送している。
 キャストは以下の面々。
 孫悟空:香取慎吾
 沙悟浄:伊藤淳史
 猪八戒:内村光良
 三蔵法師:深津絵里

 僕は、昔の西遊記の方がよかった。堺正章、岸辺シロー、西田敏行、夏目雅子の方がよかったなどと言うつもりはない。
 香取慎吾の孫悟空も見ていて楽しい。はまり役だと思う。堺正章と比較すると、大ザルって感じ。

*****

 番組の終わりの方で、孫悟空を始め、三蔵法師のお付きの三名(三匹)が暴れるシーンがあった。(第1回放送) 見ていて、「あれ」って思ったことがある。このシーン以外でも感じたことなんだけど、、、
 音楽が…ゴダイゴじゃない。
 当たり前だ! ! !

 さて、このシーン。僕はTVを見ていて、これが頭の中でかかっていた。

 ♪Born from an egg on a mountain top
  The punkiest monkey that ever popped
  He knew every magic trick under the sun
  To tease the Gods...

  Monkey Magic, Monkey Magic,
   Monkey Magic, Monkey Magic...

 何で?
 自分でもびっくりである。西遊記=ゴダイゴ?

*****

 今回このエントリーを書くために、あの歌の歌詞を調べてみた。…何と、ほとんど間違えなく覚えていた。
 NTVで西遊記が放送されていたのは1978年か'79年。ずいぶん前になる。再放送も何回かあったのだろうが、僕はそんなに見ていた記憶はない。でも、覚えている。あのころゴダイゴはすごい人気だった。音楽番組やその他いろいろなところで刷り込まれていたのかもしれないな。
 でも、西遊記=ゴダイゴとは...

*****

 音楽という媒体を使い、耳から音を入れ、口を動かして覚えてしまう。それが不確かな歌詞でも、ある程度繰り返すと定着する。精度が上がる。
 この歌を、歌詞の文字情報を最初に見て、文字情報を見ながら曲を聴き、歌うのは難しい。本当の歌詞を見たら、一つ一つの単語をきちんと発音しなければならないという意識が働き始め、なかなか歌えない。サザンオールスターズの歌も、「音符一つに言葉がいっぱい」的なものがある。あの感覚と似ていると思う。

 母語以外の歌の歌詞を、文字情報で記憶するよりも、音声情報から記憶した方が定着がいいとは言い切れない。程度にもよるだろう。でも、こんな場合もあることのいい見本である。同じような記憶の仕方。僕はカーペンターズの歌も、このスタイルで頭に入っている。

 月9ドラマ。
 おもしろいことを考えさせてくれるものだ。。。

 今日のエントリのタイトルは、この番組のテーマソングを歌っているユニットの名前です。(スペルミスじゃないですよ。)
 『Around The World』MONKEY MAJIK binyl records / avex trax


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