今月、動物の鳴き声などにかかわる記事で興味をひいたもの。
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一つめはこれ。
タイトル、「ネズミもコミュニケーション」(読売新聞:11月2日)
マウスの雄は雌に対して求愛する時に、鳥のように歌う。
これは米ミズーリ州のワシントン大の研究で、マウスが人間の耳で聞き取れない高い周波数の声で鳴くことは知られていたが、単調な鳴き声でなく、鳥や鯨、昆虫などのように、特定のリズムや調子の変化を付けた固有の「ラブソング」を持っていることはわかっていなかった。
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ネズミはチューチューと鳴く。それだけかと思っていた。特定のリズム、調子がある。。。。すごいじゃないか。
人間の可聴範囲以外の声も出しているのは知られていた。。。。知りませんでした。
どうやって調べたのかも書いてあった。
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実験動物として使っているマウスの声を録音。
人間が聞き取れる音に変換。
マウスは「チッチチ、チッチチ」という規則的なリズムで、音程を微妙に変えながら、数十秒間も歌い続ける。
ラブソングの存在は、マウスが音声による意思疎通や認知の中枢機能を持つことを意味する。
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認知の中枢機能を持っている。
僕が思っているよりも、頭がよさそうだ。
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二つめはこれ。
タイトル、「サルの鳴き声にも「方言」地域で違い、京都大霊長研」(共同通信社11月28日)
サルの鳴き声は同種でも、住む地域によって「方言」のように違いがある。京都大霊長類研究所(愛知県犬山市)の正高信男教授(動物行動学)らが突き止めた。
比較したのは、鹿児島県・屋久島に生息するヤクニホンザルの雌23匹と、屋久島から1956年に犬山市の大平山に移した同じ種の子孫の雌30匹。これが検査対照群である。
鳴き声の高低を調査。群れにいるのを確認する際に発する「クー」という声の周波数を年齢ごとに比較。
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屋久島の方が平均110Hzほど高い。明確な違いが存在する。
正高先生の説明
「深い森の屋久島では木や葉に音が吸収されるため、環境に適応して高音の声を学習したようだ」
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人間はことばを使う。道具を使う。だから他の動物とは違う。そう、言われている。
でも、一概に言えないのかもしれない。それぞれの動物は長い間の生存競争で生き残った動物界のエース。マウスも猿もそれなりにコミュニケーション能力があるんだから。
人間だけがえらいなんて、うぬぼれてはいけないね。