全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

人間ばかりが「話す」わけでもないのか。。。

2005-11-30 05:40:09 | 全英連参加者 2005

 今月、動物の鳴き声などにかかわる記事で興味をひいたもの。

+*+*+*+*+

 一つめはこれ。
 タイトル、「ネズミもコミュニケーション」(読売新聞:11月2日)

 マウスの雄は雌に対して求愛する時に、鳥のように歌う。
 これは米ミズーリ州のワシントン大の研究で、マウスが人間の耳で聞き取れない高い周波数の声で鳴くことは知られていたが、単調な鳴き声でなく、鳥や鯨、昆虫などのように、特定のリズムや調子の変化を付けた固有の「ラブソング」を持っていることはわかっていなかった。
  ↓
 ネズミはチューチューと鳴く。それだけかと思っていた。特定のリズム、調子がある。。。。すごいじゃないか。
 人間の可聴範囲以外の声も出しているのは知られていた。。。。知りませんでした。

 どうやって調べたのかも書いてあった。
  ↓
 実験動物として使っているマウスの声を録音。
 人間が聞き取れる音に変換。

 マウスは「チッチチ、チッチチ」という規則的なリズムで、音程を微妙に変えながら、数十秒間も歌い続ける。
 ラブソングの存在は、マウスが音声による意思疎通や認知の中枢機能を持つことを意味する。
  ↓
 認知の中枢機能を持っている。
 僕が思っているよりも、頭がよさそうだ。

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

 二つめはこれ。
 タイトル、「サルの鳴き声にも「方言」地域で違い、京都大霊長研」(共同通信社11月28日)

 サルの鳴き声は同種でも、住む地域によって「方言」のように違いがある。京都大霊長類研究所(愛知県犬山市)の正高信男教授(動物行動学)らが突き止めた。

 比較したのは、鹿児島県・屋久島に生息するヤクニホンザルの雌23匹と、屋久島から1956年に犬山市の大平山に移した同じ種の子孫の雌30匹。これが検査対照群である。
 鳴き声の高低を調査。群れにいるのを確認する際に発する「クー」という声の周波数を年齢ごとに比較。
  ↓
 屋久島の方が平均110Hzほど高い。明確な違いが存在する。

 正高先生の説明
 「深い森の屋久島では木や葉に音が吸収されるため、環境に適応して高音の声を学習したようだ」

+*+*+*+*+

 人間はことばを使う。道具を使う。だから他の動物とは違う。そう、言われている。
 でも、一概に言えないのかもしれない。それぞれの動物は長い間の生存競争で生き残った動物界のエース。マウスも猿もそれなりにコミュニケーション能力があるんだから。
 人間だけがえらいなんて、うぬぼれてはいけないね。


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通信指導問題(’05後期)

2005-11-29 05:05:09 | 教師の研修 2005

 文化人類学研究('05)のレポート、や~~っと書けました。(^_^)v
 今回のレポートは字数制限が800語~1000語と幅がありました。これが思った以上に僕を困らせました。
 テーマは「近代国民国家の統治・文化施策と先住民族との関係について」でした。

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

前書き
 自分は高等学校の英語教師である。ことばの教育に携わるものとして、先住民族に対する政策の一環として、その言語政策に関心を持っている。
 このレポートではフィンランドのサーミの人々(「サーミ」とする)と本邦アイヌの人々(「アイヌ」とする)に対する言語政策を、フィンランドと日本の憲法、アイヌにかかわる新旧2法、関連資料を読み、言語使用等についての記述の有無を調べることとする。これにより、フィンランド、日本それぞれの先住民族の言語政策について概観できると考えたからである。

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

1.サーミの言語
 フィンランドはスウェーデン統治時代後、ロシアの大公国となった。1863年の言語布告で公用語となったスウェーデン語に加え、フィンランド語が公用語の地位を獲得、2公用語体制となった。これは独立後も引き継がれ、'22年の言語法で2公用語に関する規定が定められた。
 サーミは1995年の憲法改正によりフィンランドにおいて先住民族として認知された。彼らは'91年、'95年の立法措置*1により、一定区域内で、自らの言語と文化について自治が認められている。現行憲法第17条には自らの言語と文化を持つ権利が述べられている。サーミは先住民族として、それらを維持発展させる権利を有すると規定されている。

2.アイヌの言語
 アイヌに関する新旧2法*2のうち、旧法は1899年に制定された。この法律は北海道開拓により、生業地を奪われ生活が窮乏化したアイヌの救済を図ることが主眼である。また、同法第9条により、アイヌ学校が全道に設立された。これはアイヌ児童を親から分離、忠君愛国を柱とした教育を行うためである。アイヌ民族の文化、言語を尊重する教育は行われなかった。
 新法は第1条でアイヌ伝統等の尊重、第2条でアイヌ文化はアイヌ語を含むことを明記している。しかし、アイヌのアイヌ語に対する権利は読み取ることはできない。日本は憲法第14条で法の下の平等を定めている。これは人種による差別を許さないという考えであり、特定人種を優遇することも前提とはしていない。アイヌの言語に対する権利に、日本社会が、あえて言うならば鈍感なのは、いわゆる、日本人単一民族説によるところも大きい。彼らの存在への配慮が欠けていた。

3.まとめ
 フィンランド国内のサーミは約7000人、サーミ語を母語とするものはその半数である。*3
 北海道におけるアイヌは、平成11年度の調査*4で23,676人である。このうちアイヌ語については、世帯調査*5の対象世帯の中から、アンケート調査を実施したところ、対象者715人中、アイヌ語を知っている、多少なりとも会話ができるとの回答は312人である。
 この割合をそのまま全体に当てはめるわけにはもちろんいかないが、仮に当てはめてみると10,000人をこえる程度である。旧法における同化政策、新法制定までの時間等両者が相まって、アイヌ語についてはその存続が危機的状況である。その保護を考えなければならないと思う。
(本文993文字)

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

脚注

*1 公の機関におけるサーミ語の使用に関する法律(1991)、サーミ議会法(1995)
*2 新旧2法は以下の2法を表す。
 新法 アイヌ文化の振興並びにアイヌの伝統等に関する知識の普及及び啓発に関する法律(1997)
 旧法 北海道旧土人保護法(1899)
*3 ハッリ・マンティラ「フィンランドにおける言語環境」
*4 北海道ウタリ生活実態調査(平成11年度、北海道庁)
*5 世帯調査-アイヌの人たちが居住している地区の中から20地区300世帯を抽出
  アンケート調査-世帯調査対象世帯の中から、15歳以上の世帯員を対象

参考とした文献、ウェブサイト

東海大学紀要文学部 文学部第75輯(2001年)
 フィンランドにおける言語的少数派と言語権保障(吉田欣吾)

駐日フィンランド大使館広報部訳
ハッリ・マンティラ 「フィンランドにおける言語環境」
 1.フィンランドで使用される諸言語の状況
 2.国語としてのフィンランド語とグローバリゼーション

アイヌ民族資料室・ホームページ

フィンランド共和国憲法(Wikipedia)

北海道ウタリ生活実態調査報告書

本講義教科書
 第3章、第5章、第11章

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

 今回は最初は2000字をこえてしまい、推敲以前の問題になってしまいました。
 書きたいことを削りまくって、その後で推敲してようやく1000字を切りました。

 今回もまたギリギリ提出です。
 前回の反省が生かせていません。
 でも、また、がんばりたいと思います。


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役人のことば。。。

2005-11-28 05:32:32 | 全英連参加者 2005

 木簡というものがある。
 紙が貴重品であった昔、紙に書く前に木簡に下書きをして、文をまとめるために使われた。

 奈良県の遺跡から、平安時代の木簡が出てきたそうで、当時の役人の仕事ぶりがわかるものだそうだ。毎日新聞(11月8日)によると、「平安初期の上司あて公文書の下書」らしい。

 役人の名前は、「伊福部連豊足」。。。いふくべむらじとよたり?
 記事によれば、病気で自分の馬(上司からいただいたもの?)の面倒が見られなくなってしまい、何とかしてくれとお願いしているそうである。

 奈良県香芝市教委によれば、「都以外から出土した木簡で、これほど個人の細かい身辺事情を書いたものは珍しい」らしい。
 平安時代ということは、794年以降の話しということになる。現在の京都に都が置かれ、奈良は、「都以外」と言うことになる。都鄙で言えば、後者(田舎扱いはできないかもしれないけど、都以外)である。でも、行政機関の末端はちゃんとあったわけだ。この木簡は、役所の出先機関か貴族の荘園の管理事務所とみられる井戸から見つかった。
 達筆で、形式通りに書かれ、同じ内容を書き並べて推敲(すいこう)もしていた。
 達筆・・・ 形式通り・・・ 上司に当てて公文書だから、今だったら、起案書とか稟議書と言ったものと同じかな。いずれにしても形式はある。1000年以上前から、お役所スタイルの文書があったのか。。。

 伊福部連豊足さん、いまごろ草葉の陰で驚いているかな。


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ウェブサイト更新!!!

2005-11-27 19:34:19 | 全英連大会-’05 岐阜

 11月17日から出かけた、全英連岐阜大会の様子を自分のウェブサイトにアップロードできた。
 各ページを作りながら、あらためて自分が何を見て何を感じたのか再認識できたような、できないような。。。

 毎年この作業が終わると、だいたい師走になる。

*****

 放送大学のレポートもどうにかできあがった。
 次は期末考査の準備だ。


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マスターズリーグ

2005-11-27 06:11:02 | 全英連参加者 2005

 毎週日曜日朝、TBSでサンデーモーニングという報道番組が放送されている。スポーツコーナーのレギュラーコメンテーターに、大沢元日ハム監督と、3000本安打の張本選手がでている。
 大沢監督はマスターズリーグのコミッショナー(リーグ代表)である。

 プロ野球マスターズリーグは今年のシーズンも5チームが所属し活動中。チーム名を調べてみると、「地域名+ニックネーム」というアメリカMLBのスタイルである。各チームのユニフォームはスポンサーのロゴワッペンとかが付いていて、あまりビューティフルとは言えないけど、名前の付け方はいい。

*****

 各チームのウェブサイトを調べてみた。ニックネームの由来などを以下に引用する。

 札幌アンビシャス(SAPPORO Ambitious)
 大きな希望と志を意味するアンビシャス。有名なクラーク博士の言葉、地域性も考慮。

 東京ドリームス(TOKYO DREAMS)
 文字どおり「夢」。マスターズリーグは同世代の方に夢と希望を発信していくから。

 名古屋のエイティーデイザーズ(NAGOAYA 80D'sers)
 名古屋の方言「やっとかめ」を活用。
 「久しぶり」という意味の「やっとかめ」=漢字では「八十日目」。久しぶりにグランドに帰ってきたプレイヤーたち。造語。
 …名古屋のことばでは80日姿を見ないと久しぶりなんだね。人の噂も七十五日。それプラス5日かな?

 大阪ロマンズ(OSAKA ROMANS)
 「男のロマン」、「個性と感情を重んじる思潮」という意味のロマン主義。

 福岡ドンタクズ(FUKUOKA Zon-Dags)
 日本最大のお祭りである「どんたく」の勇壮さと人々の熱狂。熱い九州のチームにふさわしく決定。
 表記は語源基づき、zondagである。

*****

 各チームのニックネームを見てみよう。
 可算名詞の複数形スタイルは、DREAMS(夢)だけ。ROMANSは日本語をローマ字で書いたものの複数形だと思う。
 Ambitiousは形容詞で、音はsで終わっている。この単語は名詞の意味はない。それからクラーク博士のことば確か、”Boys, Be ambitious like this old man.”ではなかったのか。「この老人(自分のこと)のように、諸君は若いのだから野望を持て」と言ったと思う。
 80D'sersは80 days+er+sなのかと思う。造語。sで終わっているので複数形。
 Zon-DagsはZon-Dag+s。これは、非英語起原の単語を複数形っぽくしたもの。造語の一種だと思う。「どんたく」は、オランダ語で「日曜日」を表す語Zondag(ゾンターク)が訛った言葉とされる。英語だとSUNDAYSか。

 いろいろ地域性を出そうとしている。調べたらいろいろおもしろかった。


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私大経営破綻に備えた動き

2005-11-26 06:18:40 | 気になる 大学研究

 『私大「再生研究会」』の発足について、11月17日に日経に記事が出ていた。

 それによると、日本私立学校振興・共済事業団は経営環境が厳しさを増している私立大学について、学生保護のための「破綻保険制度」創設などを含む、破綻処理策を検討することになったらしい。
 破綻する大学があるという前提で準備をする。ひとまずいいことだと思う。

 山形県の酒田短大、宮城県の東北文化学園大、山口県の萩国際大と、いろいろな原因で経営が破綻した。そのたびに、世の中の何とも言えない不信感、猜疑心が大学に向けられていた。経営破綻は起きてほしくはない。でも、お客である高校生が減少していく中で、社会人を入学させたところで絶対数はそれほど多くないのだから、大学は今の数は残らないことくらい誰でもわかることだと思う。高校の教師として生徒の進路相談などに乗る立場からすると、大学の人気不人気はあっても、生徒が進学した大学がなくなってしまうのはやはり気分がいいものではない。寝覚めがよくない。でも、もしものことがあったら、せめて卒業まではちゃんとしてほしいと思う。そのシステムの完成は-残念だけど-早くお願いしたい。

 有識者による研究会は「学校法人活性化・再生研究会」という名前で、24日に初会合を開き、来年6月をめどに中間報告をまとめるらしい。
 …かなり急ぎの仕事だ。

 研究会の構成メンバーは私大経営者・公認会計士・弁護士ら22人。
 …清成忠男・前法政大総長が座長
 …委員には渡辺正太郎・経済同友会副代表幹事、石弘光・前一橋大学長ら。
 …文部科学省も運営を支援(現行の法律だけでは対処できない、文科省が一枚かむのは当たり前)

 検討項目は多岐にわたるが中心は破綻処理。破綻処理の主眼は学生の学習権保護だと思う。このために破綻保険制度を考えることになる。
 …銀行界の預金保険機構のように各私大が拠出した資金をプール。
 …特定私大が破綻状態に陥り、学生の受け皿大学が見つからない場合に、全学生が卒業するまでの運転資金を提供する。
 …研究会で具体的な制度設計などを議論する。

 破綻私大の教職員を救済する仕組みや、破綻に備えた「危機管理マニュアル」の作成もテーマになる見通しのようだ。もちろん、教職員(特に事務方)の生活も大事である。僕の印象だと、ある程度の業績のある先生なら異動先もあるとは思うけど、事務方はなかなかそうはいかない。

*****

 来年6月をめどに中間報告をまとめるとかいっているが、もっと急がないとだめなんじゃなかろうか。
 中間報告に基づき最終報告がいつでるかが問題だ。報告に基づき関連法案を作成、それを'07年1月通常国会で審議。上手くいけば'06年度内成立。平成19年(2007年)4月以降制度が適用できる。できないと、全入時代の4月、相前後して経営が傾くか倒れる大学が必ず出てくる。
 個人的なことだが、その4月、僕が現在受け持っている高校2年生が大学生になる。

 拙速は避けてほしいが、時間はそんなにない。早くしていただきたい。 


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18歳市長

2005-11-25 05:46:28 | 全英連参加者 2005

 この話を聞いたのは11月の上旬だったかな。
 この程市長就任宣誓式を行い、ヒルズデール市長に就任した。どんな街なのかな。

 ヒルズデール市のウェブサイトで調べてみた。
 何々。。。

 市長選挙得票数、Doug Ingles(現職)、668票、Michael Sessions(新人)670票。随分少ないなあ。
 人口は一体何人なんだと思って調べたらウェブサイトの上の方にでていた。

  The city of Hillsdale is located in South Central Michigan, bordering Indiana and Ohio. This incorporated community has a population of approximately 9000 residents. As the county seat for Hillsdale County, the City of Hillsdale was established in 1839 and chartered in 1869. Hillsdale is home to Hillsdale College, and numerous industrial, commercial and residential developments that provide a variety of opportunities to people from local and surrounding areas.
 …どうも9000人程度の人口らしい。

 もうちょっとウェブサイトのトップページを読んでみると、Bond Proposal(起債の承認)も市長選挙と同時に行われていたらしい。それによると賛成1139、反対1838なのだから、3000人弱の投票があったことがわかる。
 …どうして市長選こんなに低得票なのかな。
 …人口9000人で市なのか。。。

 アメリカは連邦法で選挙権(right to vote:投票権)は18歳以上に与えているけど、被選挙権はどうなんだっけ。
 市制をひく条件が日米(厳密には日本と個別州の市)では違うけど、9000人の人口で市というのもすごいなあ。

 ちょっと調べてみよう。(放送大学のレポートが終わったら)


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レポートが完成しない。。。

2005-11-24 05:15:42 | 教師の研修 2005

 全部自分が悪い。反省します。(苦笑)

*****

 文化人類学研究('05)レポートは、『近代国民国家の統治・文化施策と先住民族との関係について』が課題です。
 僕は高校の英語教師なので、先住民族に対する政策の一環として、その言語政策に焦点を当ててレポートを書こうと思いました。そこでフィンランドのサーミの人々と日本のアイヌの人々に対する言語政策を調べようと考えました。

 『フィンランドと日本の憲法、アイヌにかかわる新旧2法、関連資料を読み、言語使用等についての記述の有無を調べよう』

*****

 まず最初に、フィンランド共和国憲法を探すことにしました。フィンランド政府ウェブサイトや、憲法をキーワードにウェブで探してみました。作業をはじめてすぐ…仮に見つかったとして…読めるかどうか不安になりました。授業で勉強したとおり、あの国はフィンランド語・ノルウェー語2公用語体制、僕はどちらも読めません。
 作業開始翌日、ありがたいことに、英語訳がありました。ひとまず一安心。
 日本国憲法、アイヌにかかわる新旧2法は、ウェブですぐ見つかった。
 その他、関連資料として、東海大学の先生の論文もウェブで見つかった。

*****

 レポートの材料はそろった。
 教科書とノートを読み直し、資料に目を通し、参考になるところをチェックして、アイヌに関してはこれから放送の部分も読んで、、、もう、2週間。
 …書けない。

 テーマが大きすぎるわけではないと思います。
 全英連岐阜大会のため、合計4日間レポートに時間が割けなかった。。。ことはありません。
 自分のウェブサイトで発表する、岐阜大会の報告のページ作成で忙しい。。。こともありません。まだ、手をつけていません。
 資料を読んで、書き始めて、すぐストップしてしまう。
   ↓
 各資料がおもしろすぎる。読んでいて興味が次々わいてきて、そっちに対応する方が楽しい。特にフィンランド共和国憲法はホントにいろいろなことを示唆している。
 公用語が2種類ある。それだけでも、すごいことだと思う。レポートに関係ある、第17条「自分の言語と文化の権利」には僕の想像もできなかったことが書いてあるので進まないんですね。

 Section 17 - Right to one's language and culture
 The national languages of Finland are Finnish and Swedish.
 The right of everyone to use his or her own language, either Finnish or Swedish, before courts of law and other authorities, and to receive official documents in that language, shall be guaranteed by an Act. The public authorities shall provide for the cultural and societal needs of the Finnish-speaking and Swedish-speaking populations of the country on an equal basis.
 The Sami, as an indigenous people, as well as the Roma and other groups, have the right to maintain and develop their own language and culture.
 Provisions on the right of the Sami to use the Sami language before the authorities are laid down by an Act. The rights of persons using sign language and of persons in need of interpretation or translation aid owing to disability shall be guaranteed by an Act.

 フィンランド語・ノルウェー語が公用語。どちらの言語でも裁判が受けられて、必要な書類をどちらかの言語で受け取れる。
 先住民族のサーミ、ロマの人々も自分の言語と文化を維持発展する権利がある。
 手話を使う人々、障がいにより、翻訳・通訳が必要な人の権利も個別の法で保証される。
 
 どうですか。すごくないですか。先進的で、僕はある意味感動しました。

*****

 それをブログに書いていて、またレポートが遅れる。(苦笑)
 そろそろ、レポートまとめなきゃ。


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プロ野球のキャッチフレーズ

2005-11-23 05:39:35 | 全英連参加者 2005

 アジアシリーズが終わり、今年の日本プロ野球も一段落。
 今年2月ごろ、自分のウェブサイトに、プロ野球チームの今年のキャッチフレーズのことを書いた。今では誰もふれることがなくなっている。
 …誰も覚えていないよね。もう一度読んでみましょう。

*****

セントラルリーグ
DRAGONS
 ROAD TO VICTORY
SWALLOWS
 データ+スピード&パワー Tactics
GIANTS
 For the Glory Over the Limit
TIGERS
 NEVER NEVER NEVER SURRENDER
CARP
 REBORN TO WIN 赤ヘル再生
BAYSTARS
 BE A HERO

パシフィックリーグ
HAWKS
 目指せ世界一!
LIONS
 挑戦 ふたたび。
FIGHTERS
 Faith, Hope, Love The Game
MARINES
 BUILDING OUR DREAM! -夢をみんなで!-
BUFFERLOES
 Believe'n Go! ~Together2005
GOLDEN EAGLES
 Creative Baseball! 東北から

 優勝はTIGERSとMARINES。日本一はMARINES。アジア一もMARINES。あらためて読んでみると、「BUILDING OUR DREAM! -夢をみんなで!-」は、具体化したわけだ。終わりよければすべてよし(勝てば官軍、かな)。いいキャッチフレーズだったんだね。
 来年はどんなものが出てくるか。お楽しみ。でも、できたら、英語としても通じる英語を使ってほしいものです。


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XFL

2005-11-22 05:09:34 | 全英連参加者 2005

 昨日のオーストラリアA-LEAGUEの話しの続きを書く。今度は僕の特に好きなアメリカンフットボール。
 21世紀初年(2001年)、1年間だけ屋外春~夏シーズンのプロフットボールリーグがあった。XFLと名乗り、アメリカNBCテレビとWWF(プロレス団体)がスポンサーだった。確か日本人も参加していた。

*****

 ちょっと前にAFL(アリーナフットボールリーグ)チームのニックネームをブログにまとめた。その後でこのリーグのことも調べていた。
 アメリカのXFLファンページなどによると、このリーグは東西2地区制、8チームから構成されていた。以下はそれらと、Wikipedia(English)で調べた情報。(チーム本拠地・ニックネーム・2001年成績:勝ち・負け)

東地区
 Orlando Rage 8-2
 Chicago Enforcers 5-5
 New York/New Jersey Hitmen 4-6
 Birmingham Thunderbolts 2-8

西地区
 Los Angeles Xtreme 7-3
 San Francisco Demons 5-5
 Memphis Maniax 5-5
 Las Vegas Outlaws 4-6

 8チーム中3チームが、いわゆる伝統的なニックネームではない。Rageは「激怒」、Xtremeはextremeの綴りを変えたもので「極端」の意味。
 …これがかっこいいのかな? 強そうに聞こえるのかなあ・・・
 もうひとつはHitmen。これは「ヒットマン、狙撃手」のこと。複数形ではあるけれど、単数名詞+sの形からははずれる、とてもめずらしいケース。'70年代に存在したWFL(World Football League)のMempis Southmenくらいしか見たことない。

 ManiaxのxはWhite Soxのxと同じで複数形語尾のようだ。

*****

 調べている間にこんな記述があった。(僕の日本語訳)

 「MemphisのチームはManiaxを名乗っている。これはManiacの複数形だが、明らかに蔑称で「狂った人」の意味。the mentally illの人々の権利擁護団体から非難された。」

 だろう。。。 何でもOKにはならないよ。ロゴマークも目に渦巻きのある男性だった。

*****

 20世紀の最後の10年以降、従来型のニックネームの付け方をしないプロスポーツチーム・クラブが増えているのは間違いなさそうだ。「強さ」「かっこよさ」の表し方が変わったのだと感じる。でも、これはことばが変わったのではなく、ことばの選ばれかたが変化したのだろう。
 NBAやNHLでも、伝統的なニックネームを名乗らないチームは比較的創立が最近であることを考えると、僕の推測もそれほど大はずれはしていないんじゃないかと思えるけど、どうだろう?

 次、何を調べようかな。
 アメリカのマイナーリーグ(AAA-Rookie League)、数が多いけど見てみようか。


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オーストラリアのサッカー

2005-11-21 04:58:18 | 全英連参加者 2005

 僕はプロスポーツクラブのニックネームの付け方に興味がある。
 見る人に応援してもらえる、カッコいいと思われる単語の選び方はどんなのかなて思うから。

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

 KAZUが横浜FCから、シドニーのチームに移籍した。
 オーストラリア。。。イギリスのスポーツが根付いているイメージがあるけど、サッカーに関してはあまり強豪国の印象がない。正確に言うと、なかった。そのオーストラリアが(なんと)失礼ながら、ワールドカップに出場を決めた。

 オーストラリアサッカー協会のウェブサイトを見たら、HYUNDAI A-LEAGUEのコーナーがあった。これがどうも日本でいうとJLeagueに相当する国内トップリーグのようだ。(*1)
 スポンサーは韓国の現代財閥のようだ。
 イギリス文化圏のオーストラリア。サッカーのクラブのニックネームの付け方はやっぱりイギリス流なのかな。それともアメリカの野球のようなスタイルなのかな、いろいろ調べてみることにした。

 (*1)New Zealand Knightsはニュージーランドにあるので、厳密には国内トップリーグとは言えない。

 リーグの公式サイトはこちら。
 http://www.a-league.com.au/

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

 HYUNDAI A-LEAGUE
 Adelaide United FC
 Central Coast Mariners
 Melbourne Victory
 Newcastle United Jets
 New Zealand Knights
 Perth Glory
 Queensland Roar
 Sydney FC

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

 クラブ名称にアメリカのプロ野球などで見られる、可算名詞+sの形式をとっているのものは3チーム(Mariners, Jets, Knights)ある。
 AdelaideはThe Reds, Unitedをニックネームとしているようだが、二つあること自体ちょっとピント来ない。(悪いってことじゃないですよ)
 QueenslandはThe Roar(動物のほえる声)をニックネームとしている。そのままだと動詞のイメージがあるから、theがつくのかな。クラブのペットマークはライオンだから、「ライオンのがぉー」である。すごみがある。
 その他、MelbourneとPerthはVictory(勝利)や、Glory(栄光)のような抽象名詞をニックネームとしている。
 で、KAZUが入団したSydney FCはどうなのか調べてみたら、公式ニックネームはない。非公式ニックネームとしてBling FCがあるが、Blingってなに? Wikipediaで調べてみたら、どうもスラングで高価な宝石とか、お金をたくさん使う生活スタイルなどを表すことばらしい。これ、ニックネームになるのかな。。。

 文化の差。強さ、かっこよさを表すことばの使い方は、本当によくわからない。
 そもそもニックネームの付け方が、可算名詞+sを自然に感じ、抽象名詞などを使うのを不思議に感じるのは、アメリカスタイル(プロ野球のスタイル)があまりに身近なためだ。
 どんなことばを「強く」感じたり、「かっこよく」感じるかは、同じ英語圏でもアメリカとは違う。ことばは難しい。でも、調べるとおもしろい。

*****

 リーグの宣伝コピーは、"Football, but not as you know it".である。「サッカー、でも君の知っているそれとは違うぞ」である。これなんかも、おまえ書いてみろって言われたら、僕はちょっと自信がないな。
 KAZUのがんばり、今後とも注目したい。


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日曜日 埼玉に帰る。

2005-11-20 08:27:14 | 全英連大会-’05 岐阜

 6時起床。帰り支度は出来ているので、朝ご飯前にお散歩。かなり冷え込む。11月も20日過ぎれば、息が白くて当たり前かな。。。

 帰りは名古屋で寄り道するので、名鉄新岐阜駅から名鉄名古屋経由になる。

 お昼ごろの新幹線で埼玉に帰る。明日からまた忙しい“いつも”が始まる。


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二日目が終わりました。

2005-11-19 12:45:19 | 全英連大会-’05 岐阜

 岐阜大学は、岐阜市の少々郊外にあり、とてもいい環境。全英連大会で訪問した国公立大としては、平均的かな。周りに遊ぶ所はなさそう。

 午前中二つの分科会に参加、いくつか授業改善のヒントを得られた。

 これからホテルに帰り、市内見物をして、夕食。明日、埼玉にもどる。

 大会の様子は、全英連参加者のページで今年中には発表したい。

 色々見ることができて、有意義な研修会でした。
 …帰ったら放送大学のレポート、期末考査がまっている。ガンバラねば。sigh...


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全英連二日目 今日は岐阜大学。

2005-11-19 07:21:37 | 全英連大会-’05 岐阜

 二日目、今日は岐阜大学で分科会です。朝の天気はほぼ快晴、降水確率10%です。昨日は夕方小雨だったけど、今朝は大丈夫。
 ごはんを食べて、準備完了。
 では行ってきます。


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全英連岐阜大会 1日目終了

2005-11-18 17:04:27 | 全英連大会-’05 岐阜

 1日目が終わりました。

 総会が15分長引いて、立教大学鳥飼玖美子先生の講演も遅れてスタート。講演そのものは、とても面白かった。
 午後は授業研究とパネルディスカッション。頭が疲れたから、早く寝ようと思う。


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