James T. Kirk
SFファンならばどこかで一度は耳にしたことのある名前だろう。
ジェームズ・T(タイベリアス)・カークはSFドラマ『スタートレック』シリーズに登場する架空の人物。『宇宙大作戦』(TOS,1966年~'69年)及び映画シリーズの主人公。
長い歴史を持つスタートレックシリーズの最初の主人公。U.S.S. Enterprise NCC-1701の第3代船長。
カークを演じた人
映画
Star Trek: The Motion Picture (1979年,映画第1作)からStar Trek: Generations(1994年,同第7作)においてはTOSと同じくWilliam Shatner(ウイリアム・シャトナー)が演じている。シャトナーは1931年生まれ。TOSの頃は30歳代半ば、映画では50歳少し前から60歳代ということになる。
その後、劇場版では(リブートの)Star Trek(’09年,同第11作)、Star Trek Into Darkness(’13年,同第12作)、Star Trek Beyond(’16年,同第13作)まで、Chris Pine(クリス・パイン,1980年生まれ)が演じている。年齢的には第12作がTOSのシャトナーとほぼ同年代。第11作のカークは「若くて、聡明で、時に無鉄砲で生意気なキャプテン」である。
SF的にはTOSと’09年からの3作品はTimeline(設定)が違うもの。そこでパインは新しい世界を見せてくれた。来年公開予定の第14作でも、パインが担当している。
TV番組
Star Trek: Strange New Worlds
’22年に始まった、Star Trek: Strange New WorldsではPaul Wesley(ポール・ウェズレイ,1980年生まれ)が演じている。
Star Trek(Official Site)で「Strange New Worlds - Captain James T. Kirk」を見ることができる。U.S.S. Farragut(艦長カーク)が、U.S.S.Enterpriseの援助に到着したシーン。血気盛んだが冷静なカーク。これがいかにもな感じでいい。
TOSから現在に至るまでおおよそ60年、商業ベース(TVシリーズ,feature films・いわゆる劇場作品)でカークを演じたのは3人だけ。それも1994年まではずっとシャトナーのみ。’09年にパインがカーク役を引き継ぐまで、TOSの役者がずっと同じ役を演じていた。
TOS放送終了の1969年から’09年の40年間、カーク=シャトナーだ。ウェズレイがどんなカーク像を作り上げていくか、僕はとても楽しみなのだ。
付記
映画第11作に少年時代のカーク、TOSのエピソードにも女性に変身してしまったカークが登場する。
Fan Productionの作品でカークを演じた人もいる。Star Trek: New Voyagesで2名、Star Trek Continuesで1名。
日本の場合
日本で1人の俳優が同じ役を務めた例としては、「大岡越前」の主役大岡越前守忠相(加藤剛さん,’18年没)の例がある。
加藤さんは1970年(昭和45年)~’06年(平成18年)、大岡を演じた。リブートとしてNHKが「大岡越前」を’13年(平成25年)から放送している。主役・大岡越前は東山紀之さんが引き継いでいる。