新型インフルエンザの患者が、20代までの若年層に集中していることが25日までに、国立感染症研究所のまとめで分かった。
患者が増え始めた7月以降に検出されたウイルスのほとんどが、今春登場した新型だった。
季節性インフルエンザでは少ない5歳から19歳が、新型インフルエンザの流行の中心になっている。
25日に、新聞各紙で報道されていた。
…新学期心配である。
夏休み中の生徒の行動で、僕らが把握しているのは部活動・進学補習による登校や主に3年生の進路指導に関係する登校である。でも、これだって、普段とは違い、授業がない状態だ。把握していると言えるかというと、心許ない。行動(登下校・学校活動)が、通常の学校運営状態と同じように把握できない以上、インフルエンザにかかっているかどうかなどは、わかりようがない。生徒の家族のことなんて、全くわからない。海外旅行・沖縄旅行に出かけているかもわからない。新学期にできることは、これまでと同じく、朝の健康チェック、消毒、手洗い、うがいの指導。患者への対処くらいである。
9月は大きな学校行事がある。
①中旬の文化祭
今まで通り一般公開をするのか。
非公開のオープニング(約半日@体育館)なんて実施していいのか。
②9月末から10月の修学旅行
直前に患者が(大量)発生したら、修学旅行は実施できるのか。
③11月にはマラソン大会がある。
体育の授業である程度走り込んでいなければ、完走はできない。事前の授業回数が確保できなければ、実施そのものが危うくなる。
勤務校は運動会は1学期に実施済なのだが、2学期に実施している学校も多いはずだ。
まあ、3番目は新型じゃなくても危ない時期なので、問題は①と②である。
①文化祭
文化祭は一般公開日がある。でも、患者が出たら、一般公開するのはむりである。黙っていることはできない。8月に入り、埼玉県でも県立高校で新型インフルエンザの患者が出ている。それぞれ学校のウェブサイトに患者が出たことを公示している。仮に勤務校がそうなったら、どう考えても文化祭自体の開催が難しくなるし、少なくとも外部の人を校内に入れることは避けざるを得ないだろう。
②修学旅行
実施前に、当該学年の複数クラスで患者が出た場合、まず間違いなく臨時休校である。修学旅行は中止になる。飛行機の確保、宿泊先の確保、学校行事の調整を考えれば、延期しても実施するのは難しい。だから、中止。仮にこれらの調整が、他学年の予定を押しのけてどうにかなっても、経費の問題(キャンセル料金)もある。修学旅行も旅行である以上、業者と契約を結び、準備をしている。だいたい予算も限度額近くにくむものである。延期(日程変更)ということになれば、キャンセル料金が発生する。規定にもよるとは思うけど、実施日の前日まで何日前だと、代金の何%と決まっている。どんなに早く決断しても、2週間から実施前週に結論しか出せない。飛行機、宿泊先が確保できても、追加の支出(保護者負担)は認められない。だから、いずれにしても当初計画した予定通りにはできない。実施の可否を決めるにも、一度かかってしまうと、厚労省のウェブサイトの記載によれば、
熱がさがっても、インフルエンザの感染力は残っていて、あなたは他の人に感染させる可能性があります。完全に感染力がなくなる時期については、明らかでなく、個人差も大きいと言われます。少なくとも次の期間は外出しないように心がけましょう。
…熱がさがってから2日目まで
ただし、現在流行している新型インフルエンザについては、発熱などの症状がなくなってからも、しばらく感染力がつづく可能性があることが、様々な調査によって明らかになっています。ですから、あなたが新型インフルエンザに感染していると診断されている場合や、あなたの周囲で新型インフルエンザが流行している場合には、発熱などの症状がなくなっても、周囲の方を守るため、さらに次の期間についてもできるだけ外出しないようにしてください。
…発熱や咳(せき)、のどの痛みなど症状がはじまった日の翌日から7日目まで
と、なっている。修学旅行ならば、実施初日の7日前までに、発熱・咳、のどの痛みなどが治まっていない場合、外出を避けることが求められているのだから、修学旅行に連れて行くのはむりだろう。
…秋のGWは禁足だな。
これ以外にも患者人数の問題もある。患者が何人ならば、その生徒のことは切り離して実施なのか。また、引率者に患者が出たら、どうするか。これはなかなか大変である。
ちょっと、みんなと相談しなくちゃ。