全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

今年は暖冬じゃなかったのか。。。

2006-01-08 15:30:23 | 全英連参加者 2006

1月8日の青森市内  気象庁の長期予報通りにはならないものだとは思うけど、この冬はちょっと寒すぎだ。
 以前、去年の全英連岐阜大会で訪れた岐阜大学のライブカメラ映像をブログにのせたけど、今度は青森県青森市の様子を見ることができた。

 スポンサーはNTT東日本青森支店。サンキュ、NTT。

 青森支店から交差点をはさんで、グリーンパークホテルの方を映している写真で、交差点も雪だらけなのがわかる。
 地図だとこんな感じ。

税務署通りの信号

*****

 全国大会で青森に行ったのが1998年だったから、もう7年も前の話し。この年だけは10月初旬開催だった。当時はずいぶん早い時期の研究大会だなあと感じたけど、11月の終わりには大会の時に歩いた道路(歩道)が雪だらけなのをニュースで見て納得した。1000人規模の全国大会を11月に開催することは、危険だったわけで、それを避けた実行委員会の判断は正しかった。僕なら遭難していると感じたのを覚えている。

 横断歩道を渡り、歩道を右に600mほど行くと全英連青森大会1日目会場の文化会館。
 横断歩道を渡り、歩道をそのまま北に進むと2日目会場の教育会館がある。
 この地図だと、[橋本2]~地図で上にある3のあたりに横断歩道がある。写真では隠れて見えないけど。

 なつかしいなあ。あの年は、1日目の前日、大宮から夜行列車で当日朝青森に着いた。随分無茶をしたものだ。

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 青森に出かけたとき不思議なものを見た。
 メインストリート沿いの歩道にある電話ボックスは、歩道の高さと同じ。一本裏通りに入ると、階段3段ほど、地面から高いところに電話ボックスがあった。ちょうどひな壇の上にボックスを建てたようになっている。メインストリートは融雪機能がついているために、そのままの高さで電話ボックスも作れるけど、そうじゃないところはかさ上げしてあるようだった。
 写真がないのが惜しい。。。

 しかし、寒そうだ。


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外国語教育は誰のため、何のため?

2006-01-08 07:32:47 | 全英連参加者 2006

 Yahooニュース、時事通信「内外教育」メールマガジンがアメリカ政府が外国語教育に力を入れることになったと伝えていた。

 ブッシュ大統領がシントンD.C.で開催された全米大学学長会議で演説し、アラブなど外国文化を理解する努力を怠ってきたことが米中枢同時テロを招く一因になったとして、幼稚園から外国語教育に力を注ぐ国家安全保障語学構想を導入すると発表したそうである。
 国務省によると、全米の高校生のうち、スペイン語やフランス語以外の外国語を習う学生は全体の2%未満(注1)。アラビア語、中国語、ロシア語などを重視、教育の拡充を図る。「このままでは安全保障上の危険だけでなく、ビジネスでも他国に負ける」ので「英語オンリー」の教育体制を見直すことになった。
 会場は国務省(アメリカの筆頭官庁格:外務省の仕事が本来業務)だったようだ。
 世界規模の民主主義促進・自由拡大には国民の外国語能力向上が不可欠だとしている。大統領は「われわれは自由社会の恩恵を説いていかなければならない」と強調。「話し掛けることができなければ、説得することはできない」と述べ、外国語能力向上の必要性を訴えた。

 ブッシュ大統領にあえて、「ご自分はどうですか」なんて減らず口はたたかない。

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 アメリカのことだから、ホワイトハウスのウェブサイトで演説の原稿は読めるかと思ったら、ストリーム画像も見れた。(注2)その中で大統領がこんなことを言っている。

 I'm here to let the good folks know here how strongly I support the national security language initiative. I've had a little problem with the language in the past, so -- (laughter.) If you've got room in the initiative for me, let me know. (Laughter.)
 It's interesting, isn't it, that the State Department and the Defense Department are sponsoring a language initiative. It says something about the world we live in. I felt certain that the Secretary of Education would be here.  After all, we're talking about education. And I want to thank you for being here, Margaret. But I also find it's interesting you're sitting next to John Negroponte, who is the Director of National Intelligence.

 自分は、ここにいるみなさんに、自分がどれほど強力に国家安全保障語学構想を支持しているかおわかりいただくために来ています。自分自身昔語学ではちょっと問題があったんでね。(笑い) 自分のすることがあったら(長官:コンドリーザ・ライス国務長官に向かって)、教えてもらえるかな。
 国務省、国防総省が語学構想を援助していることは興味深い。教育省長官もいます。マーガレット(Margaret Spellingsは教育省長官)、ここにいてくれて助かるよ。隣にはジョン・ネグロポンテ国家情報長官も出席しています、興味深い。

 原稿を読むだけでも、出席者の顔ぶれから、教育問題としてではなく、語学教育が安全保障の向上に資するとの意識なのがわかる。
 演説の終わりの方で、日本国総理大臣の話が出てきた。ニュース報道では取り上げられていなかった。

 One of the stories I like to share with people is this. I -- one of my best buddies in international politics is Prime Minister Koizumi of Japan. He's an interesting person. Elvis was his favorite singer, for example. (Laughter.)
 Every time I meet with him, it strikes me as an amazing fact of history that Number 41, President 41, at age 18 fought the Japanese, and 43, his son, is sitting down with the Prime Minister working on keeping the peace. It's amazing to me. And something happened between 41 going into combat and 43 talking to the Prime Minister whether it be about troops in Iraq to help this young democracy flourish in the heart of the Middle East, or whether it be dealing with the leader of North Korea who is starving his people to death, and how do we solve that? What do we do about it?
 And what happened was that the Japanese adopted a Japanese-style democracy. It wasn't an American-style democracy; it was Japanese-style democracy. And that society, that form of government was able to convert an enemy to an ally. And that's what's happening. I live it when I talk to the Prime Minister. I see it firsthand. It's a real part of my family's life.
 Someday, an American President is going to sit down and thank this generation for having the willpower and the determination to see to it that democracy has a chance to flourish in a part of the world that is desperate for democracy. Someday somebody is going to say -- (applause) -- somebody someday will say we're able to more likely keep the peace because this generation of Americans had confidence in our capacity to work with others to spread freedom.

 自分の父が18歳で第2次世界大戦に従軍し、日本と戦ったこと。その息子である自分がその国の総理大臣とbest buddyになっていること等々を語り、中東でも。。。と結んでいる。

*****

 外国語教育を他国理解と国際親善の基礎とする。反対する人はあまりいないだろう。
 今回の国家安全保障語学構想について大統領のしたスピーチは、極めて本音の明確なものである。他国理解と国際親善は、貿易振興に資する。そして、安全保障に通じている。わかっていても、なかなか口には出さないことを言っていると思った。

 しかし、何分かに一回笑いを取らなきゃいけないというのも、スピーチ、大変だね。

*****

 (注1)少なく感じるけど、日本の高校生で英語以外の外国語を学んでいる者は、もっと少ないかもしれない。高校生全体を見たものではないが、平成17年1月実施のセンター試験では外国語の受験者数は英語520,048名、ドイツ語102名、フランス語149名、中国語372名、韓国語213名、その他(マークカードの受験科目欄を未記入)1名である。合計で520,885名。。。
 資料はこちらです。新しいウインドを開きます。

 (注2)演説原稿とストリーム画像はこちらで見ることができます。


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