2007.05.18、「NEWCOMERS 2008」の続き。
設置認可申請の記事が各紙に取り上げられた時、その中で読売のウェブサイトがちょっとおもしろいことを書いていた。それは、特区で認可の株式会社立の「グロービス経営大学院大学」(東京都千代田区)が、来春設置者を学校法人に変更するための申請(学校法人の設置申請)を出したというものだ。
同大学院は昨年4月開校、まだ1期生が修了(専門職大学院・経営学修士)していない。
株式会社による学校設置・運営は、株式会社の経営判断の素早さを取り入れたものであるとされたが、こんなに早くそれが証明されるとは思わなかった。(苦笑)
そもそも、特区において、株式会社による学校設置は、学校法人を設置するための認可申請・許可を受ける時間と手間が省けること等が、設置者にとっては利点だったはずだ。その利点を棄てて、学校法人よる経営に移行する。
2005.12.04、「続・自宅が学長室はダメ。」に、僕はこんなことを書いた。
学校を作りたい方々。やっぱり、急がず、学校法人を作ることから始めるべきではないのかな。
株式会社と学校法人だと意志決定までの時間差が違うという意見があるが、それもどうかと思う。埼玉県のスポーツで有名な学校グループは、機動力抜群だ。要はシステムではなくリーダーだといういい見本のような学校である。
どうでしょう。株式会社のみなさま。。。以下の法律(学校教育法・私立学校法)ちょっと読んで、特区だなんだなんて考えない方がいいんじゃないでしょうか。 (中略)
学校業界に入るにも、勢いでなく、準備と覚悟と勉強が必要なのだということがわかるはずです。
開学2年目で、私学助成・税制面での優遇を受けられないことで、方針転換をしたことになる。新聞記事によれば『「将来的に教育研究への投資を充実していくことを考えると、税制面での優遇を受ける方がいいと判断した」と説明している。』ようだ。運転資金がショートする前に、方針転換をしたのかもしれない。でも、そんなことは最初っから判っているべきことである。今回の申請だって、そんなにすぐ出来るものではなかっただろう。最初から...やっておけば、二度手間にならなかったのに。だ~から言わんこっちゃないなんて言わないけど、何か釈然としないな。
教育に関しては小泉前何でもあり内閣のやったことが、いろいろと綻びが出てきているのが見えてきた、、、とまではいいきれないかもしれないけど、どうだろうか。