丸の内の新国際ビル1階。「パティスリー・サダハル・アオキ・パリ(patisserie Sadaharu AOKI paris)」。どっぷりと日が暮れた中、お年寄りが席に着いた。
きっと、常連さんなのだろう。店の女性と親しそうに話をしている。
注文した紅茶から立ち昇る香りに幸せそうだった。
海外を旅するとき、子供や高齢者が元気のない国に対しては、あまり良い印象を抱けない。国民のみんなが日々の不満を募らせて、不幸な生活を送っているのだろうと推測してしまう。
その意味で、酔っぱらったリーマンたちに混ざって、塾帰りの子供たちが電車の中でゲームに夢中になっている今の日本は不幸な国だ。家族から見放されて、来る宛てもない訪問者を待ち望んでいる老人施設のお年寄りや、独り寂しく死が訪れるのを待つ高齢者たち。あまりにも無策の政府。日本は下落の一途をたどっている。
昔はカッコイイお年寄りがいっぱいいた。食べることにもこと欠く時代だった。戦争と言う過酷な日々を生き抜いたのだが、お年寄たちはそれをぺらぺらとしゃべるようなことはしなかった。
時折、思い出したように、深い体験がちらりと見えるさりげない言葉を口にするだけだった。饒舌でない分、言葉の重さが際立っていた。お年寄りたちは常に堂々と、かくしゃくとして生きていたのだ。
人生の終わりを迎える時、かつての年寄りたちのように潔くいたいと思う。
Boisoon Macha。
・・・戦国時代に、戦場において長時間極度の緊張を維持する武士は、食料とともに山茶碗と抹茶を持ち歩いたといわれる。
まだまだ未熟な点が多く反省の日々を続けているぼくだが、だれにも相手にされなくても常に潔く、「カッコイイじいさん」になろうと心に決めた。
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