ぼくが育った家の庭には、ひとかぶの大ぶりなアジサイが植えられていた。
小さい頃の思い出の一つはこのアジサイの花だ。その思い出には、必ずカタツムリとかダンゴムシがセットになっている。
その年代の男子にとって、庭の花よりもカタツムリなどの生物がより身近な存在だ。
アジサイの花の色がその土壌の水素のポテンシャル、すなわちpH(酸性度)によって赤紫から青紫に変わると知ったのもこの頃。
フェノールフタレイン指示藥がpHによって青から赤に変わることから、アジサイの色変化も色素分子の構造変化によるものだろうと思っていた。だが、どうやらアジサイの色変化はアルミニウムの濃度によるらしい。同じ株でも部分によって色が違うことがあるが、根から花へ送られてくるアルミニウムの量に差があるとすると納得が行く。
さて、茜から紫に色が変化する時間帯をコバルトアワーと荒井由美は表現したが、どうやらこの言葉は彼女のオリジナルのようだ。
コバルトの塩化物は、乾燥してると青色で水分を吸収すると赤色に変わる。彼女は夜明けの空を塩化コバルトの色変化に例えているのだ。
一方、コバルトの酸化物ブルーは、宇宙を感じさせるような深いブルー。ガラスの発色にも用いられる。
アジサイのシーズンが終われば朝焼けが美しい夏が始まる。もう7月。コバルトブルーはもうすぐそこだ。
ご訪問&最後まで読んでくださりありがとうございます。
お帰りの際、ひとつクリックお願いします。
お手数かけてすいません。
↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村
記憶に残るお弁当 下田ダイバーズ