tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい

2007-10-26 20:40:04 | cinema

この映画、ラストがなんともおしゃれだ。こんなストーリーを書いてみたいと思わせる。
警察にあげられたマジシャンのエースが司法取引に応じようとし、情報を漏らされては自分の首が危ないマフィア界の超大物ボス、スパラッザは、エースの心臓(命)に100万ドルの報奨金を出すという。その噂はまたたくまに広がり、世界中のプロの殺し屋たちが、タホ湖のリゾート・ホテルの最上階に身を隠すエースの心臓を狙いはじめる。FBIは無事にエースを守り抜くことができるのか?

ワンフロアーを借り切った最上階のスウィート・ルームに潜むエース。FBIの厳重な警戒網をかいくぐり、次々と専用エレベータを使って上階へと向かっていく殺し屋たち。ボディガードに成り済ました変装のプロや、セクシーな女暗殺者ジョージア&シャリスがいたり、何気にチェーンソーを忍ばせるトレモア三兄弟はアナーキーな破壊の限りを尽す。拳銃の似合う濃いキャラを多数配し、そんなヤツらが右往左往しているのだから、誰が誰と遭遇して何が起こるのか、先がまったく読めない。タランティーノやガイ・リッチーを思わせる脚本に思わず期待を抱いてしまう。
物語上の主役格のFBI捜査官メスナーが最後にやってくれる。謎の暗殺人と言われる変装の達人の存在感なんかも不気味でよい。ハジケっぷりが最高にクールな暗殺者の兄弟。そして、女暗殺者たちもすごくカッコいい。