昨日は雨の中で「卒啄珈琲塾」をやった。
手回しの焙煎器をガラガラしながら焙煎をし、大分の竹細工職人さんがつくってくれたザルにあげ、
「だめまめ」を取り除き、団扇でおあぎ、天秤量りで35g量り、それを石臼で挽き、お湯を120cc銅のパンで沸かし、
久保さん作の黄瀬戸の珈琲ドリッパーで抽出する。
雨が降っている時は、クラシック音楽、とくに長雨だとバッハなどをチェンバロみたいな古楽器で演奏するCDを
聴くことが多いので、そんな風にしながら、お弟子さんと珈琲を楽しむ。
ちょうどそんなことをしていたら、アマゾンからジャズのCDが届いた。DIANA KRALLの「wallflower」。
これからの夜が長くなる季節に、バカラのグラスかなんかにお気に入りのウィスキーと、氷ひとかけらを
いれて飲むと、生かされている命が酔いながら「ありがとう」ということ請け合いな感じの内容だ。
今日の卒啄珈琲塾のお弟子様たちは、埼玉からこられる予定だったけど、この雨で電車が動かなかったりしるので
お休みにした。夕方の「無茶しぃの会」は、近所の文化人さんたちなので、やります。
雨が降ろうと、槍がふろうと、86歳の「たまちゃん」はほぼ毎日天真庵に遊びにこられる。
三味線のお弟子さまが5人になり、月3回づつ教えているので、のべ15日は三味線を教えている。
そののべ15日はだいたい7時くらいにお弟子様がやってくる。その日は、早くから自宅の掃除をし、
こばなを散歩にいき、着物に着替え、5時前後に天真庵でお茶をする、というのがならわしだ。
ぼくは彼女に三味線を習っているわけではないけど、お弟子を待つ「こころがまえ」とか「道の歩き方」を教えてもらっている。
やはり「師は、弟子が発見するものである」。こころしたいものだ。
雨露がいっぱいかかったほととぎすを積んで茶室に飾り、夕方の客人を迎える準備に入りたいと思う。