長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

記録的な雨につき・・・

2015-09-10 10:47:11 | Weblog

昨日は雨の中で「卒啄珈琲塾」をやった。

手回しの焙煎器をガラガラしながら焙煎をし、大分の竹細工職人さんがつくってくれたザルにあげ、

「だめまめ」を取り除き、団扇でおあぎ、天秤量りで35g量り、それを石臼で挽き、お湯を120cc銅のパンで沸かし、

久保さん作の黄瀬戸の珈琲ドリッパーで抽出する。

雨が降っている時は、クラシック音楽、とくに長雨だとバッハなどをチェンバロみたいな古楽器で演奏するCDを

聴くことが多いので、そんな風にしながら、お弟子さんと珈琲を楽しむ。

ちょうどそんなことをしていたら、アマゾンからジャズのCDが届いた。DIANA KRALLの「wallflower」。

これからの夜が長くなる季節に、バカラのグラスかなんかにお気に入りのウィスキーと、氷ひとかけらを

いれて飲むと、生かされている命が酔いながら「ありがとう」ということ請け合いな感じの内容だ。

今日の卒啄珈琲塾のお弟子様たちは、埼玉からこられる予定だったけど、この雨で電車が動かなかったりしるので

お休みにした。夕方の「無茶しぃの会」は、近所の文化人さんたちなので、やります。

雨が降ろうと、槍がふろうと、86歳の「たまちゃん」はほぼ毎日天真庵に遊びにこられる。

三味線のお弟子さまが5人になり、月3回づつ教えているので、のべ15日は三味線を教えている。

そののべ15日はだいたい7時くらいにお弟子様がやってくる。その日は、早くから自宅の掃除をし、

こばなを散歩にいき、着物に着替え、5時前後に天真庵でお茶をする、というのがならわしだ。

ぼくは彼女に三味線を習っているわけではないけど、お弟子を待つ「こころがまえ」とか「道の歩き方」を教えてもらっている。

やはり「師は、弟子が発見するものである」。こころしたいものだ。

雨露がいっぱいかかったほととぎすを積んで茶室に飾り、夕方の客人を迎える準備に入りたいと思う。

 


元気つくし

2015-09-09 08:04:54 | Weblog

昨日福岡の妹から電話があった。「誕生日祝いに元気つくしばおくったけん」とのこと。

「せきはんもいれたばい。こうたの35歳の誕生日やけん」とのこと。甥っ子の「こうたくん」も35歳になる。

昨日書き忘れたけど、天真庵の「卵かけごはん」は、福岡のブランド米の「元気つくし」。

妹が天塩にかけてつくるものだ。TPPしだいで、世界の危うげなお米が食卓に並ぶような

危機が迫っている。なにもかもが「ごちゃまぜごはん」な感じになってきたけど、個人個人の

「じかく」しだいで、明日がきまるような時代になったともいえる。

こうたくんがお中の中にいた34年前の夏、ぼくは京都の病院に入院していた。骨のがんで

右腕を切断しても、余命は一年か二年、というのが当時のお医者さんの意見だった。

出産を控えていた妹に、ぼくの病気は家族が伝えなかった。そんなこともあって、こうたくん

の生きた数と、ぼくの奇跡的な余命の数は、ずっと同じなのだ。

病院が大徳寺の前だったので、毎日大徳寺のある坊様のところにいって、禅の話をしたり、

坐禅を組んだりした。「水」が大事なので、御所の寺町通りに面した神社の名水を自転車で汲み

にいって、毎日珈琲やお茶を入れて飲んだ。奇跡的にガンは消え、手術はしたけど、半年くらいの

リハビリで社会に復帰した。正確にいうと、ギブスがとれる前に上京して、東京のSという今は世界的に

なった企業の創業期に参加することができた。

今でも「水」は大切だと思う。天真庵の水は、静岡の「硯水泉」という水を使っている。

お米を炊く時、一番大切なことは、最初に洗う水をミネラルウォーターレベルにすることだ。

炊きあがった時にカルキくささなどが残らないようにそうする。うちではブリタでこした東京水(東京の水道水)

を、備長炭をいれたポットにいれ、それでお米を洗い、しばらくおいて、「硯水泉」を入れて炊く。

説明すると「こだわりおじさん」にきこえるけど、美味い米を一生懸命つくってくれた人や、天候不良でも必死に

がんばったお米に対して、ちゃんとうまく炊いていくのには、そのくらいは当たり前だと思っている。

人の体のほとんどが水でできている。硯水泉というのは、世界で一番大きな濾過機の「富士山」がつくった

世界一の水だと思う。暑い時に冷たくした水を飲むと、「うまい」と思う。硯水泉は、常温で飲んでも美味い

と思うし、お茶や珈琲にすると、違いがわかる。なによりもこの水を使っている押上のカフェに集まる人たち

が、みんな明るくて健康なのだ。ウソだと思ったら、硯水泉をネットで検索して、おとりよせして、3か月くらい

飲んでみるといい。体の細胞が「元気つくし」になると思うよ。

さてこれから「卒啄珈琲塾」&「無茶しぃの会」だ。雨だけど、いつもの時間におきて、お店にいき、

掃除とか焙煎の準備をした。こんな梅雨のような日に遠くから足を運んで、勉強しにくるお弟子さまは

神さまみたいな人だ。一分たりとも遅刻したり、無駄にしたくないと思うのが、師の最低限のこころがまえだと思って

いる。

 


卵かけごはんのおもい

2015-09-08 08:09:46 | Weblog

レシピなんていうものは、あまりあてにならないし、そんなものを伝えていっても

あまり意味がない。古人たちが縄文や弥生やひょっとしたら、その前あたりから、この狭い

島国で採れるものを料理しながら命を紡いでいった「おもい」みたいなものが大事かもなんばん。

たまごかけごはんなんて、ごはんに卵をかけて、醤油かけて、ジエンド。

「お米はちゃんとつくったもの?」「ごはんをうまくたく」「安全な卵とは」「醤油はほんとうに国産の遺伝子組み換えでないものを使っているの」

とかいった愛情よりもっと深いところのものが、大切やと思う。

味噌もしかり。冷蔵庫に入っているわがやの味噌は、「国産の大豆?」「遺伝子組み換えしていない?」「防腐剤などは危うくない?」

とか考えてみると、わたくしたちが毎日命を紡ぐために口から入れる食べ物は、安全とは似て非なる次現のものばかりだ。

今年の2月の「味噌作り」が65人になった。たぶん来年は100人を超すと思う。行列ができるお店の人気とかではなく、「まじめに食を考える」

人が、少なからず増えている、ということだと思う。

昨日の夜は「長屋で女史会」だった。私たちのルーツは、神代のお話で、高天原(たかまがはら)からきた神様、みたいなことに

なっている。人気の源平の話も、美しい義経の話などが神話のように語り継がれているけど、どうもスジがしっかりしていない、

というか「真」がしっかりしていない。だから「こころ」の心もあやふやだし、「おもい」にかけるところがある。昨日はそのあたりの話を

先生がしっかりと裏話も交えながら説明をしてくれたので、もう一度「平家物語」を読み直してみたい、などと思った。

昨日は「暮らしの実験室 農場」からおくらてきた野菜や卵をつくって勉強会にだした。

「暮らし・・・」は安全な卵を食べる、というところからスタートした。ブロイラーみたいに、睡眠まで調整され、薬漬けみたいな餌や、

黄身まで飼料で色つけされ、雄どりもいれずに無精卵を死ぬまで産み続ける、という今どきの卵とは対岸にある方法。

広めの小屋に、何羽までというストレスのない数の鶏を入れ、彼らが無農薬、もしくは有機で育てた野菜を中心にした餌をあたえ、

雄鳥も入れる。やはりにわとりだってセックスはしたいし、無精卵ばかりだと雄鳥も夢精もできへん。やはり自然が一番や。

その卵で、「そばやの卵焼き」で一品。元気ななすときゅうりは糠漬け。糠という字は、よく見ると、米に健康の康と書いてある。

あしたばは、アクぬきして、黒ゴマあへにした。ピーマンがとっても甘いので、マカロニサラダに加え、蕎麦の新芽をそえた。

どの皿も「もうすぐ秋だ」と歌が聴こえてきそうだった。しめは、「そばやの湯豆腐」。煮奴につるむらさきとおあげを入れ、

少し太めにきった「そばどん」と昆浴状態にする。これをつまみにしながらそば焼酎の蕎麦湯割りを飲む。

よく朝は「ほれぼれうんこ」がおはようと大きな産声をあげるに違いない。

ものいわぬ「食材」に、ちゃんとした「ものがたり」をつけてあげると、「おもい」が伝わります。料理のおもしろさ、というのは

このあたりにあると思う。卵かけごはんの時、かたわらで「早朝そばうち教室」がときどきある。そのお弟子さまは、くろうとはだしの蕎麦を

打つようになってきた。今月から月ニのペースで打つらしい。

明日明後日は「卒啄珈琲塾」&「無茶しぃの会」

今月のダンンチュウが「珈琲」の特集。大坊珈琲の大坊さんの近況の記事がよかった。

お店を始めてすぐに、白いリネンのスーツを着て、大坊さんが天真庵に遊びにきてくれた。

ひとことひとことが、彼が入れる珈琲の一滴一滴みたいに、粒々皆辛苦のひとしずく、なのだ。

70億人の「一粒」みたいな、個の花を咲かせた人やと思う。

 

 

 


いい友達を持ち 原始的なぶつぶつ交換を楽しむ

2015-09-07 06:51:03 | Weblog

中国の経済が怪しくなって、世界同時株安に各国の要人が用心しながら

動向をうかがったり、話あったりしている今日このごろ。

あの国が経済力を持つと、同時に軍事力を持つし、それに対抗しようとすると、こちら側も

お金が必要になり、そのためには、中国には風邪をひいてほしくはないし・・・とけっこう

矛盾した世の中で生き暮らしている。

経済だけでなく、気候も天変地異も世界中にひろがっている。なにせこの小さな星に70億もの

人が毎日めしは喰うし、糞をたれていて、その勢いがとまらない状態。いつまでもつのかしらん。30年

、というのが大方の科学者たちの意見らしいけど・・

そんなきびしい中で生き抜くには、「いい友達を持つ」ことが一番だと思う。いい友達はお金では買えない。

まず、自分がいい友達になること、がコツ。

そうすると自然に困ったときには、貸し借りができたり、原始的なぶつぶつ交換でなりたったりする。

昨日は日曜日だったけど、ベテランの蕎麦打ち女子組が夏休みだったので、はやめに店を締めて

、「暮らしの実験室」から、金継ぎのお礼にいただいた野菜が届いたので、その野菜たちの料理の実験を

しながら酒を飲んだ。まず、てはじめに「赤とうもろこし」。どうも今のとうもろこしの先祖みたいな原種で、彼らが

種から育てたものらしい。普通のは、皮を一枚くらい残して、蒸器で4分でできあがるのだが、赤・・は10分

ゆでた。かめばかむほど、不思議な大地の恵みそのものの味がする。「野生の菜」とは、コレダ!という感じ。

あ、卵かけごはんの時間・・・いく。

これからの暮らしの実験をしたい人は、「暮らしの実験室」(茨城県八郷・やさと)を検索して、彼らのつくっている野菜

や卵を一度とってみられるといい。人生感がかわる、と思う。

今日の夜は「長屋で女史会」 日本の女性史の謎を読み解く、ということの「いとおもしろき」こと、

人生後半のいろいろな道しるべになる。

火曜日は二階で「お仕覆」 若い女子が参加するようになって、紡ぐ技が紡がれていく感じがおもしろい。

水曜日木曜日が「卒啄珈琲塾」&「無茶しぃの会」

やはり「お茶」はいいね。すばらしい総合芸術だ。芸術の秋は、茶を飲むぞ。


黒豆珈琲が人気

2015-09-06 08:28:11 | Weblog

知り合いの農業家が、四国で黒豆茶をつくり、珈琲用の焙煎機で焙煎した

ものをメニューに開店した時からいれている。妊活や妊娠中、授乳中の女性にはもちろん、

一般の女子やカフェインがあまり体質にあわない人にも人気だ。病気療養中の人なんかにも

やさしい。ガンや成人病と共生している人たちにも人気がある。

まさに粒々皆辛苦の人生に、まめまめしい豆の力は絶大だ。ヨガの時に、

珈琲と蕎麦をつけるけど、半分以上の人が、普段は珈琲党の人の人が多いけど、その時は

黒豆珈琲(うちでは黒豆茶という)に軍配があがる。

車で田舎に帰る道すがら、ポットに珈琲を入れ、なくなったら、その場所で珈琲を入れ

たりして九州まで帰る。帰りは、黒豆茶をポットに入れ、そこにお湯を入れ、黒豆珈琲を

珈琲のかわりに飲む。それもなかなかおつなもんだ。

今日は日曜日なので16時で閉店。それから「日曜珈琲大学」

明日の朝は「卵かけごはん」(8-10) 究極の卵かけごはんの方法が浸透してきた。

東京オリンピックがあるころは、この食べ方が東京では「普通」になるかもなんばん。

明日の夜は「長屋で女史会」 日本の女性史の謎を読み解く、ということの「いとおもしろき」こと、

人生後半のいろいろな道しるべになる。

火曜日は二階で「お仕覆」 若い女子が参加するようになって、紡ぐ技が紡がれていく感じがおもしろい。

水曜日木曜日が「卒啄珈琲塾」&「無茶しぃの会」

秋になると、珈琲も茶もおちゃけも、皆美味い。


倍返しのライブ

2015-09-05 08:50:51 | Weblog

昨日は、小町たち3人娘のジャズみたいなボサノバみたいな

素敵なコンサートをやった。nobieは、同郷でもあり、母方は下関

という、天真庵とはきってもきれないような無駄のない縁で繋がっている。

9月のシルバーウィークは、博多や地元の飯塚あたりでライブをやるらしい。

どうぞ、九州の人たちで「!」ときたら、聴きにいってほしい。

ブラジル音楽を聴きながら、ほぼブラジルを漬けこんだ「カフェイン」を飲むと、

血の中にサンバの微粒子みたいなものが流れ、体が自然にスイングしてくる。

山口の魚屋さんのおばあちゃんが、土産にくれた「ひじき」をおから煮にしてみた。

アーティストたちと、それを酒肴に焼酎で乾杯!自分たちの好きな音楽が、

優美に広がっていきますように。

小町は「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」

と歌ったけど、音楽やほんとうの芸術は、「一瞬」の刹那の中にこそ、かがやきがある。

本日が一生であり、瞬間瞬間が人生。

今月はもうひとつ素敵なライブがある。大石さんが連れてきたlunaが、倍返しみたいに

素敵なアーティストたちを連れて天真庵にやってくる。

24日(金) 『倍音の森』 ライブ

演奏:田嶋真佐雄(コントラバス)・熊坂路得子(アコーディオン)
尾引浩志(ホーメイ・口琴・イギル)・luna(うた)

19時開場 19時半開演 ¥5,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)


歯医者と鮨屋

2015-09-04 08:44:35 | Weblog

昨日は、歯医者と鮨屋の梯子の話をした。

このふたつのは、共通のものがある。押上にきて10年近くなる。

この街にも歯医者もあれば、鮨屋もたくさんある。でも「いきつけ」というところまで

座って安心、口をあんぐりして安心、お金を払って、外にでて、えもいわれぬ満足感、

マタキタクナールみたいなものが全身をかけめぐる、みたいなところは、100人に百か所

あるのではなかろうかしらん。

東京で一番よくいく鮨屋は「大山」にある。ヨネクラジムでよくいっしょにトレーニングを

した「岩本」さんの「いわもと」。元・日本チャンピオンでその当時の防衛記録と流血(自身の)記録を

もったナイスガイ。ぼくと同じ年で、リングを降りてから板前修行をし、15年くらい前に自分の店を持った。

昨日の夜遅く携帯に岩本さんから着信があった。いつも誕生日の日に必ず電話をくれる。

ヨネクラボクシングジムの後援会に入ると、毎年かみさんの誕生日に花が届く。

最初の年、かみさんが玄関に届けられた大きなバラの花束に、びっくりしていた。

手書きのメモが添えられていて「ぼくたちが、リングの上で元気に闘っていけるのは、

奥さまのおかげです。これからも応援よろしくお願いします。」とか書いてあって、

名前に「ハリキリボーイスたちより」となっている。こんなサプライズな花が届いて

喜ばぬ女性はいないと思う。ちょっと汗臭い男世界の話だけど、時代が変わっても風化しないよさが漂っている。

掘割のバス停でバスを待っている間、元気なおじいちゃんがベンチに腰を下ろした。慈悲深いしわが彼のおだやかな

人生を彷彿させている。「どこまでいかれるのですか?」と声をかけると、「巣鴨地蔵通りにアルバイトにいく」、と

返事があり、「個人商店をやっていたので、年金をかける余裕もないから、80になっても働いております」と笑顔で

答えられた。どうみても70歳そこそこにしかみえないくらい、若い。

リングで燃え尽きてしまう人、退職したり、仕事を失ったりして、がっくり年をとる人、年金暮らしになりボーっと

毎日をおくっている人、それぞれだけど、体が動くうちは、人さまのお役にたてることができるのは、幸せなこと

つくづく思う。

今日はコンサート。16時閉店。ノビは、お店ができてすぐに蕎麦を偶然手繰りにきて、毎年ライブを

やってくれている。店にきたのは、彼女が東大を卒業したてのころだ。

ぼくと同郷で、震災の後にもライブがあり、福岡のお母さんが「あなたは歌うために産まれてきたんやけん、

こんな時こそがんばって人さまに勇気とか希望を与えるような歌をうたいんしゃい」といわれた話をした。

こんひとのおばあちゃんは下関で喫茶店をやっている。すばらしいアーティストだし、その仲間たちの

音楽が素晴らしい。

4日(金) les・KOMATIS ライブ

演奏:Nobie (ヴォーカル)・片倉真由子(ピアノ)・太田朱美(フルート)

19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)

 

24日(金) 『倍音の森』 ライブ

演奏:田嶋真佐雄(コントラバス)・熊坂路得子(アコーディオン)
尾引浩志(ホーメイ・口琴・イギル)・luna(うた)

19時開場 19時半開演 ¥5,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)


500円で幸せになる方法

2015-09-03 08:24:11 | Weblog

うちの「卵かけごはん」も、550円になったし、なかなかワンコインで幸せになる方法は難しい。

昨日は「歯医者」の日だった。住み慣れた池袋時代にできた板橋の歯医者に通っていたので、

今も月に一度そこに歯の手入れにいく。最近は都バスの「一日乗車券500円」をパスモにいれ、

それでいろいろ東京を再発見する小さな旅をその日にすることにしている。近くの十間橋通りのバス停から

松坂屋行きのバスに乗り、浅草で「池袋行き」のバスに乗り換え、少し早い時は、巣鴨地蔵通り

界隈を散策しながら歯医者にいく。昨日も少しはやくついたので、板橋駅の西口にある古本屋に

立ち寄り、以前からほしいと思っていた煎茶の本などを買い、その近くにある地酒の店で「繁升」

を買って歯医者にいく。治療が終わり、蘇った歯で、歯医者のすぐ近くにあるすし屋で、一献。

その後は、掘割から同じく浅草行きのバスにのり、元デパートのといめんから八重洲行きのバス

にのり、日本橋で降りて三越へ。昨日から「でくのぼう?」の花の展覧会をやっている。

花は、神仏に花を手向ける、という人間の根源的な宗教心から始まったもので、その初代宗匠が

「道」をつくっていかれ、京都を拠点に世界にひろがった。もともと華道は「作為」があるけど、それが

見えすぎるようなものが氾濫していて辟易とすることが多い。昨日の展覧会のも、9割以上が

「くさい」さを感じたけど、何点かは、初代から連綿と続く「こころ」が引き継がれていれ、「さすが」

というのがあった。ちょうど帰り際にデパートのアナウンスがあり、「屋上でビアガーデンが始まります」

とのアナウンス。3秒ほどたちどまって、「いこうか」と思ったけど、せっかく日本橋にきたのだから、あの店に

いこう、と、思い「ていめいけん」にいって、ボルヒチとアスパラサラダでビールを飲みながら、悦に入る。

それから、銀座に繰り出し、あのバーにいってみようと歩きだしたら、眼の前に錦糸町行きのバスがきたので、

のった。一年だけ住んだことがある東陽町の前も通り、よく飲みにいった門前仲町などを通って、

池袋時代から月に一二度飲みにきた錦糸町にいく。どうも夜、しかも飲み歩いた町というのは、しらふの時間

には、位置関係がさっぱりわからない。いつも放浪しているようで、おもしろいけど・・・

今日の夜は「かっぽれ」。

ゴルフ仲間や飲み友達というのは、ゴルフをやらなくなったり、酒を飲まなくなったら疎遠になるけど、

芸の仲間、お茶やお花の仲間というのは、同じ「道」を歩いていく同志みたいで、やりようによっては

長くつきあいができておもしろい。

明日は天才ノビたち三人娘のライブがあるので16時閉店。

 

 


花鳥風月を感じる秋

2015-09-02 08:47:12 | Weblog

夏を置き忘れたかのように、突然秋がきて9月になったという感じ。

新しい時代も、痛みを感じず、そんな風に「ある日起きたら、別世界」のように

きてくれたらいいと思う。100人いたら100人の人生観や「哲」があるけど、誰も

どことなく「一寸先の闇」みたいなぼんやりした不安をいだいている。9月は関東大震災があった月だし、

いつまたそれがきてもおかしくない状況だし、火山活動も活発で、あの富士山が・・というようなこともあるかもなんばん。

でも人間は100%いつかは死ぬわけだし、死ぬまでは生きているのだから、生かされていることに感謝しながら、

毎日が一生であり、今の瞬間瞬間が人生なんだと思って、にこやかに過ごしていくのが一番いい。

昨日は、「英語で蕎麦会」だった。いつものように、スカイツリーの広場で待ち合わせをして、昨日は

若いスイス人のカップルをゲットして、ポン引きよろしく天真庵までお連れして蕎麦会。

日本の旅で一番印象的な場所は京都の醍醐寺だったらしい。彼女はフラワーアレンジメントを

やっているので、「花」や「お茶」や「庭」にとても関心をしめし、うちの二階の茶室にある、久保さん

の花器や茶器にとても興味をしめしてくれた。「美」とか「芸術」の真・善・美は、国境はなく、言葉の壁

もなく通じあえていい。友達にもらった日本橋三越でやっている「花」の展覧会のチケットをあげたら、

喜んでいた。日本橋三越までの生き方を、みんなで英語で教えたり、築地のすしやの話などを

しながら、楽しい時間が過ぎた。

今日は、板橋まで歯医者。その後、三越の「花」にいってみよう。

4日(金) les・KOMATIS ライブ

演奏:Nobie (ヴォーカル)・片倉真由子(ピアノ)・太田朱美(フルート)

19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)

 

24日(金) 『倍音の森』 ライブ

演奏:田嶋真佐雄(コントラバス)・熊坂路得子(アコーディオン)
尾引浩志(ホーメイ・口琴・イギル)・luna(うた)

19時開場 19時半開演 ¥5,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)


家飲みの達人?

2015-09-01 08:54:41 | Weblog

毎日朝はやくから蕎麦を打ったり、焙煎したり、夜は毎日のように「寺子屋」の

典座よろしく、厨房の中で料理をつくったり、寺子屋の人たちと酒を汲みかわしたり

している。そんなぼくを不憫に思ってくれて、

近くのおばあちゃんが時々、というより頻繁に地下鉄あたりにおいてあるフリーペーパ

を持ってきてくれる。自分では絶対にピックアップしないような雑誌もあって、大変勉強になる。

昨日のは、「家飲みの達人」とかいいうタイトルだった。吉野家で飲む、のを「よしのみ」と

いうらしい。長引く不況で、「よしのみ」や「いえのみ」が増えているらしい。

「家飲み」に便利な道具として、「手打ちそばを作る道具?」、トミーかどこかおもちゃのメーカー

からそんなものがでているらしい、がのっていたり、ソーセージや燻製がやさしくできる道具、

おでんの道具あたりが紹介されていた。ハウスメーカの展示場にいくと、「イイネ」と思うような

空間がしつらえてあるけど、温かみがない。それはそこに「人間」が住んでいないからだ。

その雑誌のそれを同じニオイがした。でもその臭わない、人間がいないような無機質なものを

「ステキ」と反射的にいうようにいつのまにか洗脳さてたのかもなんばん、と思うことがある。

先週は「東京で人が集まる場所」の10年のトレンドがのっている雑誌を、おばあちゃんが持って

きてくれた。2012年?にスカイツリーができて、2013、2014年は、一位、ニ位をスカイツリー

があがっていたけど、2015年はランク外にあがってしまった。

でもランクにあがってくるのは、「なんとかビル」とか、ランドマークになるトレンドな商業施設が

あるとこばかりだ。これも、金魚のフンよろしく、マスコミのはからいに右往左往する日本人がいっぱい

なことを現している。もっと「人」とか「お祭り」なんかが中心にあればいいと思うのですが・・・

今日は「英語で蕎麦会」

どんな国の人と知り合いになる日になっているのだろうか?

木曜日が「かっぽれ」

金曜日はライブなので16時閉店。