長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

土を喰らう日々

2015-09-25 08:58:18 | Weblog

昨日は「気骨の鮨会」だった。学習院にいった友達が宮内庁御用達?

の酒を持ってきてくれたので、みんながめいめい持ち寄った酒といっしょに

それも鮨といっしょに楽しんだ。それにしても日本は魚が美味いし、鮨は美味いし、

日本酒は鮨とあわせると、別ものみたいに味がひきたつ。

ごはんは、ちゃんと合鴨農法でつくったお米だし、醤油も遺伝子組み換えのない国産の大豆

でつくられたもの。もちろん酢も「富士酢」という古式ゆかしく丹後でつくられた逸品であり、

すし酢はそれに、藻塩と洗双糖をあわせて作る。それをお櫃にいれると「日本一のすし米」になる。

八郷(やさと)で、今年も蕎麦を打つことになった。11月29日。

「暮らしの実験室農場」と検索すると、まじめに土や自然に向き合っている若者のいとなみを

垣間見ることができる。実験室は「まじめな卵」をつくることを目標に40年前につくられた。

まじめな卵をつくるのは「えさ」ではなく、ちゃんとした無農薬や有機でつくる野菜を自分たちもいただき、

鶏にも食べていただくことが必然なので、まじめに野菜をつくるようになり、経営効率を優先に狭い小屋に

入れて、ただ死ぬまで卵を産ますような「卵工場」ではストレスがたまるので、平飼いにし、ときどきは

まぐわる楽しみも必要なので、雄鳥ともいっしょに暮らす、というあたりまえの自然にのっとった暮らしをさせている。

九州から京都の大学で勉強するために上洛した時、学生には評判の「ぎょうざや」があった。その当時は新しいお店

ができるときに「ぎょうざのただ券」をくばっていて、貧乏な学生たちにはありがたい存在だった。

ぼくは北白川にある「天下一品」のラーメンが好きで、その今でも有名なぎょうざにはいったことがなかったが、

一度友達がむりやり連れていった時、ただのぎょうざを並んで食べている自分が、えさをただついばむブロイラーのにわとり

になったような気分になり、そのことを横にいた友達に大きな声で伝えたら、店員がへんな目線をこちらに投げたような記憶がある。

でもよくよく考えてみると、朝は「何カ月も腐らないような食パン」を食べ、昼は工業製品みたいな弁当を食べ・・・など「えさ」をくうような空な

食事が日常になっている私たち現代人は、ブロイラーと変わらないかもなんばん。ブロイラーさんたちは、最後は肉として、使命を全う

するけど、人は鳥葬にしても、鳥が食べてくれないらしい。それだけ人の肉が薬や化学食品漬けで、食べられるレベルにもないらしい。

今朝、有名な女優さんがガンで召された。代々木に会社を持っていた時、神宮のゴルフ練習場でときどき見かけた。

二人に一人はガンで死ぬ時代を迎えているけど、まじめな食をこころがけると、人間は180日で別の人間になれるらしい。

毎日、生・滅・生・滅を繰り返し、毎日が一生みたいなもので、この瞬間瞬間が人生。大事にしたいものだ。

今日は素敵なコンサートがあるので16時閉店。

25日(金) 『倍音の森』 ライブ

演奏:田嶋真佐雄(コントラバス)・熊坂路得子(アコーディオン)
尾引浩志(ホーメイ・口琴・イギル)・luna(うた)

19時開場 19時半開演 ¥5,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)