長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

ソノモノ

2011-02-18 08:34:15 | Weblog
「ホンモノは、簡素」だと思う。
グーグルで「ソノモノ」を検索したら、小鹿田(おんた)焼の器
にとり付かれた女性のブログがでてくる。

昨日は「珈琲の樹」で、大好物のペリカンのパンを食べ、
珈琲を久保さんの白いコーヒーカップで飲んだ。まいコーヒーカップ
みたいで、気持ちのいい朝の一杯。こんな店が近くにある押上の
人らは、幸せだ。歯など磨かなくても、気持ちがいい。

それから、池袋に「コーヒーの生豆」を買いにいく。立教大学の近所
にそのお店はある。たまたま主人が留守だった。「10分くらいで
帰ってきます」とのことだったが、10分あれば、歩いてヨネクラ
ボクシングジムまでいけるので、歩いてヨネクラボクシングジム
にいった。押上にきてからいっていないので、約4年ぶりだ。
ヨネクラ会長と久しぶりにあった。同じ福岡出身。
平成10年あたりから6年くらいこのジムに通った。ぼくの第二の青春。
リングのある窓には、「明日のジョー」の映画のポスターが張られ
ていた。ここにいた梅津トレーナーが、この映画の俳優たちを指導
した。

ヨネクラジムから、線路伝いの小さな道が「ボクサーの散歩道」
といわれる道。世界チャンピオンになった柴田さんや、ガッツ石松や、
日本チャンピオンになった岩本さんや、あまたのボクサーたちが、
目白駅から歩いて通った道だ。減量やけがや、試合前のストイックな
気持ちをかかえて、哲しながら歩いた小道。ぼくもボクシングの後、この道を歩いて
目白駅までいき、山手線で原宿で降りて、煎茶の教室に通ったものだ。
昨日は、そんなつもりで、目白駅を目指した。煎茶のお稽古にいくまで
少し時間があったので、目白通りを御菓子の老舗「しむら」のほうに
歩いていた。しむらの社長も、昔からヨネクラの後援会に入ってくれていて
、若いボクサーたちを応援してくれた。
しむらの近くに、小さなギャラリーがあった。手作りの木の看板に
「小鹿田焼き」の文字。迷うことなく、中に入る。
そのものずばり、「ソノモノ」さんに出あった瞬間。

22日(火曜日)まで(10:30から18:30)まで、
うつわ展をやっている。暇な人も暇でない人も、「!」と
思ったら、いや思わなくても、いってみるといい。

小鹿田焼きは、大分の日田の山奥で、江戸時代からの伝統的な焼き物。
地形的なこともあるけど、窯元を10件以上は増やさない、を基本にしている。
裏山からとれる土を、水車を利用して砕き、陶工たちが昔から、蹴ろくろ
で器をつくる。焼く燃料は、地元日田の杉の廃材。
「地産地消、身土不二、自給自足」、これからの日本人が生きていく
キーワードに満ち溢れている。

今日は昼が「お仕覆の会」で、夜は「ダメ中」。
明日は「エリカ庵」。エリさん、リカさんが、元気に
やってきて、元気のない人やコリコリの人をほぐして
くれる。エリさんの夫くんは、日田の人で、昨年は
小鹿田焼きの窯をまわったらしい。

明後日は大分から竹職人がきて、「竹細工1日体験の日」だ。
五十肩で「おーいた」なんていっている場合ではない。大分
と無駄のない縁でつながっている。
その日の夜は「タケシーの三線ライブ」

25日にピアノコンサートをやる「赤松林太郎くん」も
大分産。かぼすのように、さわやかな音を奏でるピアニストである。