長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

沖縄から那須さんがやってくる。

2008-11-09 06:35:23 | Weblog
昨日やっと電話が通じた。
すぐに一本の電話。
沖縄在中のミュージシャンの那須さん。
「月末に東京にいくんだけど、28日空いていたら
天真庵でライブをやらせてほしい」とのこと。
ちょうどこちらもその日だけ空いていたのでOKになった。

今日は「インド音楽」。
中村さんたちはスペインと京都を中心に活動している。
初めてこられた時に、「明後日は、京都のお寺でライブです」
といわれ、直感的に・・・「もしかして、あの黒谷の・・・」
というお寺がビンゴだった。そこに集まる人たちも共通の知人が
いたりして、「無駄のない縁」を感じた。
「みんな根っこがつながっている」と思うことが多いけど、
今日のメンバーは根粒の土までが同類みたいな人たち?


電話

2008-11-08 06:34:38 | Weblog
電話機の調子が悪くて、二日間も話中になっている。
ピアノの調律の会社の人も何度も電話してくれたことを、
メールで伝えてきた。すいませんでした。
まだなおらないけど、お店は休みでもなく、やっています。
明日は、7時から「インド音楽」のコンサート。(6時半開場)
バーンスリーのカルロスさん、タンプーラの中村徳子さんが
やってくれる。

昨日は、ヨッシーがビオラを弾いてくれた。生まれて初めて
ビオラを生で聴いた。最後は、弓を使わず、ギターのように
つめと指で、明るい曲を奏でてくれた。「生ヨッシー」
にバロックの神が憑依しているように、不思議な世界が
ひろがった。

水曜日には、マリオネットのコンサートがある。


ビオラの会

2008-11-07 06:36:38 | Weblog
今日は「ビオラの会」がある。
ビオラのヨッシーは、先月から同じ「文花一丁目」
の住民になった。
夏の暑い日に、近くのおっちゃんが「ななかないい一軒家が
でた」というので、仕込みの最中だったのに、見に行った。
庭もあり、一階も二階にも床の間がある古色蒼然とした日本家屋。
花町には「花町建築」といったようなものがあるけど、花町の
近くには、昔から「おめかけさんの家」が必ずあった。まさに
そんな風合いの建物。

その日に、オーボエのかよちゃんがコーヒーを飲みにきた。
「明日からしばらくイタリアにいってきます」という日だった。
そして、「・・・そんな物件がでた」と伝えると、すぐに
ヨッシーにメール。そして後日見にきて、即契約になった。
今では時々お店の前をビオラを抱えて、元気に闊歩している。

今日は彼女の大家さん夫婦や、昨年のバロックの会にもきてくれた
近くの幼稚園に通うゆうた君たちも、お母さんといっしょにきてくれる。
ゆうた君は、通園の道すがら、蕎麦打ちをのぞいていってくれる。
兄弟でバイオリンを習っているとのこと。
なんでもそうだけど、「その道のほんもの」にふれていると、
将来迷ったりしたときに、もどれる指標になっていい。
混沌とした時代には、座標軸の軸になるようなものが少ない。
ある意味、クラシックな音楽というのは「こころの軸、真、つまり心」
になるのではないかと思う。

紅葉の季節

2008-11-06 08:14:35 | Weblog
先週の裏磐梯の紅葉。
三段紅葉の一時間前。

今日から「炎色野」(ひいろの)で、渡辺愛子さんの陶展が始まる。
昨日本人がハガキを持参して天真庵にやってきた。
信楽の土で「蹲」(うずくまる)という花器を作らせると、若手では
右にでるものがいない、くらいうまい。
秋になると、炎色のついた土の中に、紅葉した草木を投げ入れて
みたくなる。

今日は定休日。明日は「ヨッシーのビオラライブ」が
あるので、今日は午前中は、焙煎とか仕込みをしなくては。
それから銀座の骨董やにいき、炎色野にたちよって、
煎茶。

習いごと

2008-11-05 08:07:28 | Weblog
今日はかっぽれ。
昨日「かっぽれってなんですか?」
と、ヨッシーに質問された。金曜日の
「ビオラの会」の打ち合わせの時だ。
今日から「深川」を本格的に練習する。
「所変れば・・・」ではないけど、向島という花町
があったおけげで、この界隈では、地唄舞とかかっぽれとか、
邦楽なんかが盛んな場所。

昨日は、今回の不況のおかげで「自宅待機」になったIT企業の
若者たちが、遊びにきた。
彼らは近くに住んでいるけど、平日は朝から晩まで身を粉にして
働いていた。最近自宅待機になったりして、自分を見つめたり、
勉強したりする時間ができた。
今は「料理」「食」のことが興味深々で、よく質問される。
そして、やはり「農」にすごく興味を持っている。
例年あたり、「実践!男の田舎料理道場」
みたいなものを、田舎でたちあげようかしらん?

メニュー。朝まずめに釣り。それから蕎麦打ち。
午後は畑仕事。夕方は料理教室やもろもろな「習いごと」
順受の会も、毎週やらないと、間に合わないかも・・・


小さなお茶会のつづき

2008-11-04 06:33:01 | Weblog
煎茶の世界も、昔は文人茶と呼ばれ、男が多く楽しんだ。
今は、お抹茶と同様、圧倒的に女性が多い。
ところが、表参道の教室は男性が役半分をしめている。
先生の奥方が西條八十さんの孫にあたり、そのDNAが
「音楽の魂」を引き寄せるのか知らないけど、この教室
には、多士済々の音楽家が多く集う。その魂が天真庵にも
憑依した?のか、最近はあまたの音楽家が集まってこられる。


お茶を一服した後、先生の娘、りんちゃんがバイオリンを
演奏してくれた。ピアノでコラボしてくれた友人は、薩摩琵琶
もやっていて、「本能寺」と「平家物語」・・・祇園精舎の鐘の声・というの
をやってくれた。京都あたりでやったら、きっともろもろの御霊が集まって
くるようなそんな霊験を感じる音楽。

今日は「英語で蕎麦会」
明日は「かっぽれ」
金曜日はいよいよヨッシーの「ビオラの会」が開催される。
今週もまたウキウキ習慣。

小さなお茶会

2008-11-03 07:33:23 | Weblog
昨日は2時でお店を閉めて「小さなお茶会」。
織田流煎茶道を学ぶ人たちが集まってお茶を楽しんだ。
宇治の上林の玉露。お菓子は陶芸家のチョンゴニさんが
栗羊羹をつくってくれた。急須・茶碗も彼が作った。
水差しは、久保さんの黄瀬戸。茶合は角居くん。
台は般若君。掛軸は、南條先生の頼山陽。こう書いてある。

十有三春秋 逝者己如水 天地無始終 人生有生死
安得類古人 千載列青史 。

逝く者はすでに水のごとし。天地に始終なく。 人生に生死有り。
いずくんぞ古人に類して。千載青史に列するを得ん。

頼 山陽が13歳の時に書いたものの訳。
「ああー、もう13歳になってしまった。時は水のようにとうとうと流れて再びは帰ってこない。天地自然は無限の広まりがあるが、人生には必ず終わりがある。このままで過去の偉人のように歴史に名を残す事 ができるだろうか。
是非にもそのようになりたいものだ」

時代が違うとはいえ、13歳やそこらで、このような「こころざし」をもっていた、というのがすごい。 見習いたいものだ。
頼山陽は京都に山紫水明処という書斎をつくり、そこで煎茶を楽しみながら
人生をまっとうした。

お茶・・・いいもんだ。

よだきー

2008-11-02 06:41:28 | Weblog
昨日の荒武くんのジャズピアノは最高だった。
ベースの山本くんとの相性もピッタリだし、
半年前のライブで始めてコレボをしたたろまろ君のジャンベ
もまた打ち合わせもなく、うまくいった。
なにごとも、作為がなく、「そのまま」というのがいい。
途中、荒武くんがソロでバラードをやってくれた。
「見上げてごらん空の星を」「上をむいて歩こう」からビートルスの
let it beなど。

荒武君の故郷、宮崎は、知事が有名だけど、方言で「よだきー」
というのがある。「めんどくさい」と訳されることが多いけど、
うまくいえないけど、「let it be」にすごく感覚がにていると思う。
人生、病気になったり、リストラになったり、株価が下がって経済が
大変なことになったり、失恋したり・・・
いろいろなことがあるけど「よだきー」(let it be)
つまり、「なんとかなるもんだ」「そんなものなんていうことないさ」
「うっちゃっておこうよ」・・・みたいな。

今日は「お茶会」のため、2時で閉店。
これから、蕎麦をたくさん打って、花をいけ、掛軸をかけ、掃除をし、
料理をつくり・・・
「ヨダキー」・・・自然体が一番。
天真庵の未来が見える1日になりそうだ。

今日から11月

2008-11-01 07:04:20 | Weblog
昨日はカヨちゃんたちがオーボエとかファゴットとかリコーダーなどの古楽器を使って素敵なバロックの演奏をしてくれた。もともと宮廷とか教会とかで少人数で聴いていた音楽だけど、ヨーロッパの音楽を聴いていると、やはりワインが飲みたくなる。でもうちでコンサートをやる時は、「じゃばら酒」を所望する人が圧倒的に
多い。7日もビオラのヨッシーとカヨちゃんが、「二週続けてクラシック」を
やってくれる。まだ少し席があります!

今日は「荒武さん」がジャズをやってくれる。前回は「天真庵一周年ライブ」
でワカのしつらえで春にやってくれた。その時は電子ピアノを持ち込んでやってくれた。
今回は古いピアノがあるので、どれだけ音が違うか楽しみ。
食道ガンと向き合っているワカも元気な姿を見せてくれる予定だ。

明日は「織田流煎茶道のお茶会」を天真庵でやる。
煎茶会をやり、その後は東京音大在中ののりんちゃんたちが
ピアノとバイオリンでコンサート&蕎麦会。
茶器はチョンゴニさんが新作で急須とか茶碗をもってきてくれる。
どうもお菓子もチョンゴニさんが作るらしい。
なんか「不思議な茶会」。お店は3時で閉店!

うまくいけば、これから「小さなお茶会」をちょくちょくやって、
一般の人にも煎茶を楽しんでもらいたいと思っている。
せっかく先人たちが残してくれた素晴らしい文化なので、この
文花とう街で、路地裏の植木みたいに小さく花さけばいい、と
思っている。この地に「長屋茶房天真庵」を結んだのは、これを
やりたかったからだ。ぼくの「原点」でもある。

写真は池袋にあった「天真庵」で私が玉露の手前をやっている。4階でギャラリーをやっていて、
時々お茶会とか蕎麦会とかマリオネットのコンサートなどを
やっていた。