長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

観音さま

2010-09-24 08:01:18 | Weblog
この世に産まれてから、3年間は人間では「神さま」らしい。
昨日はドシャブリだったけど、先日うまれた「カノン」ちゃんを
見にいった。ちょうど授乳中だったので、デイルームで、夏目漱石の
草枕を読みながら待った。たぶん高校時代に読んだので、40年近く前
読んだものを読み返すことになる。先週のブログで、「木庵」のことを
書いたが、こんなくだりだった。

余は書に於いては皆無鑑識のない男だが、平生から、黄檗の高泉和尚の筆至
を愛している。隠元も即非も木庵もそれぞれに面白みはあるが、高泉の字が
一番そうけいでしかも雅馴である。

隠元も即非も木庵が、黄檗の三筆と呼ばれている。高泉も、黄檗に中国から
まぬかれて、中興したひと。

不思議な世界の中に没頭していると、授乳が終わり、「カノンの母」
がもどってきた。そして初めて、カノンとガラス越しに発対面。ちょっと
ペットショップみたいだけど、かわいらしい赤ちゃんが並んでいた。
カノンが一番左に寝ていて、そのとなりで寝ている赤ちゃんの父親や
「幸せです」といいながら、幸せそうな顔をしていた。たぶんこの父親は
今流行りの「虐待」などとは無縁の人だと思う。カノンも、その幸せそうな
父親の赤ちゃんも、その隣の赤ちゃんも、みんなカノン、つまり観音さま
のようだった。これから寒くなった時に、よくお寺で見るように、赤いチャンチャンコ
と、帽子がよく似合いそうだ。

今日は「ねんどの会」 とある会社の人たちが、研修を兼ねて
参加される。マニュアル化とか数値化された世界では、ほんとうの人は
育たない、ことに気付き始めた人たちが動き出した。

明日は「お花のお稽古」。宇部から原田先生がやってくる。
夜は「三丁目のジャズ」。kazuko babaさんはニューヨークから
帰国されてすぐに、うちの論語の会に参加された。その縁で、時々
天真庵でジャズピアノをやってくれる。歌姫・国定雅子は、山根さん
と同じく下関出身。週末は、山口デーだ。
日曜日は、大分から清水さんがやってきて、竹細工の会。
月曜日は、山根さん、磯部さんのクラリネットコンサート。
ピアノは金崎さん。こんな豪華メンバーがきて演奏するなんて、
ほんとうに信じられないことだ。
そして、火曜日が「順受の会」(論語の会)
なんか、すごい日が続く。



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