長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

一楽

2010-06-17 07:57:01 | Weblog
15日発売の「女性自身」に天真庵が紹介されている。
ので、朝散歩の時に、十間橋通りにある通りの会長の
やっているお店で、掲載誌買おうと思ったけど、勇気が
でなかった。「これにのってるんで」といえばすむのに、
なんだかとまどった。九州男児としては、ボボブラジルと
いえないことのように、女性週刊誌など買うことが
できないのだ。

夕方青年がきた。黒田陶苑の愛子さんの個展にいったらしい。
無釉の信楽の器をえらくきにいった様子。作家とも話が
できたということ。
青年は陶芸を趣味でやりながら、カフェで働いていたが、
「陶芸家になる決心をした」とのこと。久保さんの黄瀬戸に
ホボブラジルのアイスコーヒーを入れて、ふたりで乾杯をした。
青年があこがれる焼き物は?と質問すると、「からつです」
と帰ってきた。「一楽、二萩、三唐津」と言われるように、
昔から茶人たちは、唐津を好んで愛用してきた。

これも縁かと思い、川上清美さんの個展のハガキを青年に
さしあげた。青年の働くカフェの近くの「炎色野」(ひいろの)
で、18日(金)、つまり明日から、川上さんの個展が始まる。
ぼくは、煎茶人なので、あまり持っていないが、川上さんの斑唐津の
抹茶椀と、朝鮮唐津の水差しは、持っている。時々、箱から
出して眺めているだけで、幸せな気分になるものだ。
川上清美さんというと、大半が女性をイメージするけど、正真正銘の
九州男児である。

今日は休み。午前中に焙煎などをして、午後は紅茶。もとい煎茶。
「一楽」ではないけど、煎茶人だった大分の田能村竹田の晩年の
画帖に「亦復一楽帖」(またまたいちらくちょう)というのがある。
二階のギャラリーにも、竹田が描いた煎茶を楽しんでいる絵が飾ってある。
毎日毎日の日常のことを昔から「ケ」といってきた。反対に
非日常のことを「ハレ」という。お祭りなどが、それにあたる。
毎日繰返される日常の中で、お茶を飲んだり、音楽を聴いたり、
自然の声を聞いたりするたびに、「ハレ」を感じ、
「これもまた一楽」「これまた一楽」と、人生を楽しんだ先人たちの
生き方に学ぶこと多し。





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