長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

四十雀が遊びにきた

2016-07-11 07:10:28 | Weblog

昨日は海老蔵くんが元気に蕎麦を打った。そば打ちはイケメンにこそ与えられた天与の才か?というくらいいい蕎麦が打てた。

なんの道でも、まじめに進んでいると、急に別人のようにうまくなる時がある。

昔からそんなところを、「卒啄の機」とかいって、禅の修行などの時に使われてきた。

悟りとは、別に、お寺にこもって坐禅をしたり、滝に打たれたりすることではなく、日常

の中、お茶を飲んだり、ご飯を食べたり、くそしたりする中にこそあり、膨大な無意識の海

の中から、何かを発見し、それを意識する瞬間にある。

その後、燕京亭にいって、ぎょうざとビールを飲んでいると、選挙の開票番組が始まる。

酒がまずくなりそうな予感がきたので、紹興酒を一杯飲んで、家に帰った。

今朝は、卵かけごはんの日なので、朝いつものようにお店にいき、蕎麦を打ち、

ご飯を炊く。お寺でまかないをやる人たちのことを天座(てんぞ)という。これも立派な修行。

普賢菩薩の化身の拾得(じゅっとく)は天座で、箒をもっている。筆を持っているのが文殊菩薩

の化身で寒山(かんざん)という。昔から、禅林や絵描きが好んで「寒山拾得」を書いた。

悟れない凡夫のあこがれの姿なのかもなんばん。ふたりとも、ぼろの衣装を身にまとっているが、

こころは、とらわれもなく、大いなる自由の中に遊んでいる。水前寺清子ではないが、♪ぼろは

きてても、こころは錦・・・だ。

今、庭に四十雀(しじゅから)が遊びにきている。

♪ たのしみは 常に見なれる 鳥の来て 軒遠からぬ 樹に鳴きし時(橘曙覧)

今日の夜は「福」の会