長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

ぶくろはおもしろい

2016-07-22 08:28:35 | Weblog

先日、池袋に事務所があったころのオーナー家族が蕎麦を手繰りにこられた。

15年ぶりだ。30年くらい前、会社は秋葉原、正確には外神田にあった。

そのころは南砂のマンションに住んでいて、秋葉から錦糸町まで総武線でいき、そこからバスで

南砂まで帰っていた。最初に手掛けた「ベーシック演習プログラム」が大ヒットして、マニュアルを

つくることになった時、秋葉に出入りしていたYさん(故人)が、「貧乏でつぶれそうな印刷屋が池袋に

あるので、そこに仕事をだしてもらえないか」といわれ、「いいよ」ということになった。

できあがって、「倉庫」まで車でとりにいった(秋葉の事務所には入りきらないくらいの数を発注)とき、

練馬にあるその「つぶれそうな印刷屋の家の立派さに驚いた」。その後、そのつぶれそうな印刷屋さん

の会社にいった。サンシャインのすぐ近くの7階建てのビルの最上階だった。名刺を交換したら、

入り口にあったビルの名前と同じ名前やった。つまり、そのそのビルのオーナーだったわけだ。

横にいたYは涼しがな顔してお茶を飲んでいた。そんな冗談みたいな縁から始まり、その社長

が近くに第二ビルをつくった時に、うちの会社もそこの4階に入ることになり、住まいも上池袋に引っ越し、

奇妙キテレツな縁はいろいろと悪さを広げ、知らない間に、画廊をやるはめになったり、業界団体の理事長

をやらされるはめになったり、その社長の幼馴染で世界的な建築家の白井さんを紹介され、彼がてがけた

広島・達磨で蕎麦まで打つようになった。その社長も昨年天国にいった。そのビルに会社があった東京帝国警備保障

のS会長とも、よくゴルフにいったりしたけど、鬼籍にうつられた。

般若心経に「色即是空・空即是色」というのがある。仏教のおへそには「空」というおなかの上にある。

「形あるものはいつかなくなるし、なくなった後にまた新しい命がめばえる」ようなことを教えてくれる。

水曜日は、月に一度の「歯医者」。その時代から通ったK歯科にいく。バスで行く時もあり、都電をつかったりすることもある。

道はいろいろある。先日は池袋までjRでいき、久しぶりに西武百貨店でCDを買い、近くの昔からいきつけの釣り具やで、仕掛けを買い、

歯医者にいった。歯医者にいった後(ほんとうは、一時間くらいはものは食べるな、といわれる)に、近くの鮨屋で鮨をつまみビールを

飲んだ。般若心経の「空」よりも、わたしゃ鮨を「喰う」がいい?