長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

いろいろなものが、原始的ぶつぶつ交換で・・・

2016-07-02 08:46:21 | Weblog

なんとなく、毎日が、原始的なぶつぶつ交換でなりたっている。

山形に移り住んだ友達から、毎年さくらんぼが届く。長いつきあいなので手紙

など入っていない。さくらんぼの姿が、先方のつつがない生活を伝えてくれる。こちらも

そばを、ただおくる。そのお互いの計算のない「ただ」がいい。おなじ「ただ」でも、ただでものを

もらう、というのは、ただならぬむずかしさを含んでいる。人間は「欲」に手足がはえたもの、だとのたまった

近松門左衛門さんの言葉思い出す。

能登半島に移りすんだそばのお弟子さまから、今年は「梅」がいっぱい届いた。まず梅シロップを

つくり、近所の若いおかあさんたちにおすそわけした。今月女子を出産予定のくまもんさんが、おかえし

に熊本のミニトマトをもってきてくれた。被害のひどかった実家の近くの農家さんが、地震の後に植えた

トマトらしい。昨日のねんどの会に、「やたら」の上にのして出した。ねんどの会の「こねる」さんは今月末

でお店を閉店し、ご主人のふるさと仙台に移り住むことになった。ご主人さまは、ぼくのそばのお弟子さまでもある。

猿年とは、「去るとしまわり」なのか、今年は押上から地方に移り住む人が多い。

金曜日は、織田流煎茶道の先輩が、自宅の花をもってきてくれる。それを店の中においてある、掛け花、信楽や備前の壺やら、

床の間にある久保さんの花器なんかに投げ入れる、のがならわし。そこの家のお母様はお花の先生だったので、花の手入れから種類

から、圧倒されるものばかりで、知らない間に、こちらの花をいける力が、無手勝手流ながら、ついてきたように思う今日このごろ。

そんなことをしていたら、近くの骨董屋が、七夕用のささをもってきた。実家の市原からとってきたらしい。感謝。

夕方には、野菜が届いた。今日の夕方に「野菜ライブ風蕎麦会」がある。3度目。今朝も5時からそばをばんばん打って、

元気な野菜くんたちの下処理。包丁も昨日かんぺきに研いだし、後は、今日のインスピレーションで、いろいろな料理をつくってみたい。

明日は日曜日なので、16時に終わり、それから「創作そば&すし」の会。明日のベテラン組さんたちは、そばは師範代クラスにもう一歩

まできている。すしが自由ににぎれるようになると、人生が10倍楽しくなる。