長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

盗み喰い

2013-09-28 08:15:16 | Weblog

昨日は「古典華道入門」の勉強会。

先生は栃木から、生徒さんも静岡あたりからあまたこられる。

お茶やお花を今どきやる人は「奇人」が多い。人間の目から見ると奇人

ではあるけど、自然の視線で見ると実に個性的でおもしろい人たちが多い。

昨日は、華道ができる以前、床の間などの発展につき、花の生け方も進歩していった話

の中で、「くばり」など、いわゆる「花をどうとめるか」といういう「花留め」についての話が実に

おもしろかった。くばりは、たとえば草木でつくる場合もあるし、竹を削って井筒にする場合もある。

水仙を井筒のくばりにして生けると、部屋中が凛然とした空気に包まれる。

天真庵の中にも、いろいろ花を投げ入れる。個人的に「生ける」よりも「入れる」という所作のほうが性に合って

いるので、ねこやん(ねこの花器)や、窓際にある農具の上においた蕎麦猪口には、石ころを入れて花留めに

している。よく古道具屋で見かけるかにさんや、かめさんも水盤の「花留め」として使われてきたものだ。

会の途中、「nusumigui」の主人がふらっと遊びにきた。先週オープンした小村井(おむらい)のショップ。

名前の由来は「盗み喰い」。名前を漢字で書くと、ただぐいみたいな罪悪を感じるけど、肩肘張って

フレンチ、の対岸にある「台所でおふくろのつくった肉じゃがをぬすみ喰い」といった感じ。名前から「食堂」

と間違えることが多いらしいが、ちゃう。「nusumigui」で検索してみると、素敵な世界が広がる。

昨日は「オープンに関していろいろ尽力いただいたおかえし」といって、手作りの素敵なものをプレゼント

された。原始的ぶつぶつ交換が最高の「つながり」だと思うけど、ほんとうにそこに「手作り」のものが

はいると、こころまで繋がってくる。吾以外皆師ではないけど、いろいろな人に学ぶこと多し。日々是道場。

今日の夜は「スケッチの会」(そば会付き3000円)

庭に「ほととぎす」の花がたくさん咲いている。今日はこれを飾って、モデルにしてもらおうか?

咲かざれば 咲くまで待とう ほととぎす