昨日は、あまりに天気がいいので、朝起きたら飯も喰わず、
車にのって、「やさと」にいってきた。筑波山の麓にある里山がきれいな日本の原風景みたいなところ。
天真庵の珈琲用の石臼の故郷でもある。その縁で知り合いになり、ちょくちょくお邪魔する「しげふじ」
というお蕎麦屋さんにいく。お店の前には里山を借景にした田んぼが広がっている。ちょうど先日が稲刈り
の日だった。実りの秋。窓から見える田んぼの左はしに、まだ稲刈りをしていない穂が黄金色の穂を秋風に
ゆらしながら優美にたたずんでいる。「渡舟」(わたりふね)という酒米。晩稲(おくて)の原種なので、一般のものより
収穫がおそく、10月の始めくらい。背も高く、収穫の寸前に台風にあうことが多く、品種改良を繰り返し、山田錦
という酒米ができた。お茶も品種改良で「やぶきた」種が主流になった。う
その「渡舟」を再興したのが、しげふじの主人。農業関係の仕事を退職した後、60歳にして、渡舟の田んぼの里山
が見える場所に蕎麦屋をつくり、毎朝石臼でやさと産の大豆を挽き、下関のにがりをつかって、愛情たっぷりの豆腐をつくり、
地元産の蕎麦粉を打って、野趣満天の蕎麦を供す。豆腐を食べながら、グラスワインよろしくグラスに「渡舟」(純米)を
なみなみ注いでもらって、景色を酒肴に一杯。豆腐とおからで一杯。絞めの蕎麦で一杯。昨日は主人と蕎麦談義を
しながらもう一杯。幸せいっぱい、夢いっぱいの昼酒。
今日は仲秋の名月。今宵も酒が美味い日だ。
この「やさと」で、年に一度の「八豊祭」(やっぽうまつり)が10月20日(日)に開催される。
場所は朝日里山学校(茨城県石岡市柴内630) お問い合わせは、八豊祭実行委員会(080-3114-2014)
閉そく感や、ささぐれた人間関係に疲れた人や、「違う生き方」(人間本来の生き方)なんかを模索しているような
人はぜひ参加してほしい。当日は東京から「やっほう天ぷらバス」も運行します。(屋形船みたいに中で
天ぷらをくう、というのではないよ。家庭用の油を再利用したエコバス)
明日は「ダメ中」 だめから始める中国語。 水餃子をみんあでつくって、食べる予定。