長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

祭りの後

2010-10-25 07:43:52 | Weblog
3日間の「染めん展」が終わった。
ほんまに、ぎょうさんの人たちがきてくれはって、
楽しい秋祭りが終わった感じ。祭りの後は淋しい
もんだけど、秋はなおさらさみし。すっかり京都弁
にもどっていもた3日やった。おおきに。

夕方、本番が終わった林太郎くんと、やまねさんがカウンター
にとまって、米宗の山廃をゆるりと飲んでいたら、文庫ちゃん
もやってきて音楽家3人が酒を酌み交わしながら、談論風発をしていると、
テレビの人が打ち合わせにきた。ぼくはテレビを見ないので、
知らなかったが、「あの街ロマンティック?」
とかいって、いろいろな街にスポットをあてて、その街の名物なんかを
紹介する人気番組らしい。
僕的には、お店がテレビで紹介されるよりも、この街が春が「墨田ぶらり下町音楽祭」
で、街中に音楽が流れ、来週31日(日)に開催される「JAZZ十間橋」みたいに、
シャッター通りになった街が、ニューオリンズみたいにジャズが似合う街になったり
するのが、一番素敵だと思う。そんな話をしていたら、林太郎くんがむっくと席を
たって、つかつかとピアノのところにいって、「秋のショパンはいかが」
といって、ピアノを弾き始めた。秋しかも、お祭りが終わった夜に染みわたるような
曲だった。こんな不思議なことが、打ち合わせもなしに、日常的に起きることが
まことにおもしろい。芸術家や音楽家が、わくわくいきいきしている街は元気なのだ。

そんな奇妙キテレツなテレビの打ち合わせが終わり、二階の「染めもん展」の
かたずけが終わって、京都からこられた野村さんと河野さんを連れて、spice cafe
で、打ち上げ。「街中がカフェ」みたいな京都で生まれ育ったふたりも、さすがに
この下町にあるたくみの無い古色蒼然としたspice cafeを満喫されたようだ。
今日の夜は、またspice cafeで、「JAZZ十間橋」の打ち合わせがある。
cafeの仕事は、毎日毎日、同じことの繰り返し。でもそれを、楽しんだり、飽きない
ようにしないといけない。毎日毎日「粒々皆辛苦の業」だ。お客さんもまたしかり。


今日は「順受の会」
月に一度、文人墨客をめざす多士済々な人たちが、
颯爽と門をくぐり、朗々と論語を読む日。
別名、「儒学カフェ」。