長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

どぜう

2010-10-08 08:08:36 | Weblog
昨日はおやすみだった。午前中は焙煎をして、
ひさしぶりにかっぱ橋にいった。街がお祭り?みたいに
セールをやっていて、普段より人が多かった。
近くの「どぜう」の老舗で、昼飯を食べる約束があったので、
いそいで、蕎麦道具屋で、くるみ油を調達しようと思ったら、
在庫切れだった。少し切れそうになったが、我慢して、どぜう屋で
どぜうのてんぷらを酒肴に、一杯やりながら、待ち人を待つ。
お酒が二本目になったころ、「お待たせしました~~」と
オネー言葉で、待ち人来る。自称「女好きのオカマ」のMくんだ。

いつも不思議と読みたい本を紹介してくれたり、くれたり、貸してくれたり
するかで、昨日は、デイバッグの中から「三岸節子 修羅の花」という本を
出して、「はい」とわたされた。炎の画家、三岸の赤、といわれた画家。
尾西に、金豊舘という名店がある。天真庵で使っている器の9割が、久保忠廣
さんの器だが、金豊舘も、久保さんの器がふんだんに使われている。
三岸節子さんの実家は、そこの近くなので、生前はよく金豊舘にきていて、玄関
には、彼女が書いたものを飾っている。(絵ではないけど)
こないだ桐生の大川美術館で、三岸光太郎の絵を見たけど、ふたりは夫婦だった。
波乱万丈な人生だったけど、彼女の「赤」に象徴されるような、燃え尽きる
ように生き、炎のまま、風に乗って昇華されたような人生だった。

今月の終わりに、久保さんが久しぶりに「炎色野」で個展
をやる。楽しみな個展だ。陶芸というのも、炎の芸術である。