天然居士の独り言

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歌舞伎界・・・

2023年07月19日 18時52分49秒 | 日記
 5月18日に市川猿之助容疑者の自殺幇助事件があり、
 その後歌舞伎界に関しては様々なニュースが報じられて来ました。
 僕は、余り歌舞伎役者の世界には興味がないので、
 タイトルを見る位で、内容はほとんど読んでいません。
 ただ、ニュースの多さから、
 歌舞伎の人気があるのだと改めて驚いています。

 そうした中、昨日、松竹は東京の歌舞伎座の
 10月公演「錦秋十月大歌舞伎 文七元結物語」に
 女優の寺島しのぶさんが出演すると発表しました。
 これまで、歌舞伎の役者は全て男性でしたから、これには驚きました。

 歌舞伎は、1603年(慶長8年)に、京都で
 出雲阿国が始めたかぶき踊(踊念仏)が始まりとされています。
 阿国は女性ですし、
 人気が出るにしたがって遊女などの女性が出演するようになります。
 1629年(寛永6年)、歌舞伎は風紀を乱すといった理由で上演を禁じられ、
 その後、歌舞伎役者は男性のみとなり、
 現在までその形式が継承されています。
 これまでも先代の藤間紫など、
 歌舞伎の舞台に成人女性があがることはありましたが、
 それは新橋演舞場や博多座などに限られていて、
 歌舞伎の「殿堂」である歌舞伎座の本公演で、
 女性が主役級を張るのは前代未聞との事です。
 調べてみたら、2022年12月5日の『十二月大歌舞伎』に、
 市川ぼたんさんが『團十郎娘』に60年ぶりに出演したとの事でしたが、
 ぼたんさんは11歳でした。

 出演するのが、寺島しのぶさんである事も納得出来る事かなと思いました。
 ご承知の通り、七代目尾上菊五郎さんが父親で、母親は富司純子さんです。
 歌舞伎の世界で重視される血筋としては申し分ないのでしょう。

 僕は、寺島しのぶさんは好きな女優です。
 美人とはチョッと違うような気がしますが、
 演技力は素晴らしいと思っています。
 2003年に公開された映画『ヴァイブレーター』では、
 精神的なスランプに陥った主人公が
 トラックの運転手と旅する事で解放されて行く様子を演じていましたし、
 2007年の映画『愛の流刑地』では、
 平凡な主婦が不倫の恋に溺れて行く様子を演じていました。
 ともに、大胆なヌードシーンがありますが、それも含めて熱演しています。
 『愛の流刑地』では、富司純子さんも出演していましたが、
 やはり似ていました。

 マスコミの報道では、歌舞伎を主催する松竹が、
 市川猿之助容疑者の事件で危機感が高まっている歌舞伎界に
 新風を吹き込もうとしたとの見方を示しています。
 果たしてどうなのでしょうか?

 歌舞伎では、女形が伝統的な芸として続いて来た事も間違いありません。
 また一方で、ジェンダーフリーの世の中の流れの中で、
 合理的な理由もなく、
 男性だけに限る世界も、いかがなものかとも思います。
 寺島さんの出演が、歌舞伎を大きく変えるものになるかどうか、
 結果が楽しみな気がします。

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