天然居士の独り言

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憲法改正・・・

2017年05月04日 20時39分27秒 | 日記
 昨日は憲法記念日でしたが、
 安倍総理は、日本会議が主導する憲法改正を求める集会に、
 ビデオメッセージを送り、
 その中で2020年を新しい憲法が施行される年にしたいと、
 憲法改正の期限を明言しました。
 ここのところ憲法改正の論議は進んでいませんでしたが、
 それに痺れを切らしたのでしょうね。
 いよいよ牙をむいたと言う印象です。

 発言の全文を読まれた方も多いかと思いますが、
 憲法改正の理由として、
 自衛隊の存在を憲法上にしっかりと位置づけ、
 「自衛隊が違憲かもしれない」などの議論が
 生まれる余地をなくすためであるとしています。
 何か変な理由ですね。
 現在の自衛隊の存在を憲法上追認するような事を言っている訳ですが、
 自ら「憲法は、国の未来、理想の姿を語るものです。」と言いながら、
 その次元と余りにもかけ離れている事が分からないのでしょうか。

 憲法改正をオブラートにくるんで飲みやすくするためでしょうか、
 「9条1項、2項を残しつつ、自衛隊を明文で書き込む」としていますが、
 これも理解に苦しむ事です。
 では、自衛隊は何なのでしょうね?

 更に、高等教育の無償化も憲法で定めるとしています。
 無償化と言うのはばら撒きです。
 財政的に持つのかどうか、そんな事は何も考えないで、
 抱き合わせにすれば通りやすいとでも思っているのでしょうか?

 自民党では、これまで様々な草案が検討されてきました。
 それらの検討と、総理の意向表明がどのような関係なのかも気になるところです。
 党内論議など全く無視して俺の言う通りにしろと言っているような気がします。
 正に独裁者のようですね。

 今回の意向表明は、とにかく憲法改正を行った総理大臣として
 歴史に名を残したいだけのような気もします。
 民進党の蓮舫代表がレガシーとして憲法改正をしたがっているとの指摘は
 当たっているような気がします。

 ともかく、これまでの安倍政権は、
 憲法の掲げる、国民主権、基本的な人権の尊重、平和主義に反する政策をとって来ました。
 特定秘密保護法による知る権利の阻害、
 道徳の教科化による私権の制限、集団的自衛権を定めた安全保障法、
 そして今国会で審議されている組織的犯罪処罰法もなど色々あります。

 こうした安倍総理に対抗する野党ですが、
 次の国政選挙が正念場になる事を忘れずに、
 小異を主張するのでなく、大局的な観点から対峙して欲しいと思います。

 今回、調べていて、
 安倍総理の同趣旨の発言が、読売新聞の昨日の1面に載っていたのを知りました。
 やはり読売新聞と言う感じですね^^

 我が家は下野新聞きり取っていないのですが、
 これまでは職場で一通り全国紙に目を通していました。
 チョッと不便になってしまいました。

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