今日、自民党の新しい執行部を発足させた石破新総裁は、
10月9日に衆議院を解散し、
10月27日投開票の日程で衆議院選挙を行う方針を表明しました。
石破新総裁は当初、「すぐ解散はしない」と話していたはずですが、
簡単に前言を翻して解散を行う事になりました。
今日の表明は、用意された原稿を棒読みしている感じで、
自分の言葉で語る数少ない自民党の政治家だと思っていましたが、
総裁になった途端に普通の自民党の政治家になったように感じました。
自民党は、総裁選であれだけ盛り上がったのだから、
その勢いに乗って総選挙を行い、政権を維持しようとしているのでしょう。
新総裁が誕生すると、支持率は上がるものだから、
その流れを利用しようとしているのでしょうね。
ある意味、そうした勢いを利用しないと、
自民党は選挙に勝てないと思っているのでしょう。
総裁選の中で、
就任したらすぐに解散・総選挙を行うと言っていた候補がいましたが、
総裁選から解散・総選挙の流れは、自民党の既定方針で、
誰が総裁になっても同じだったのかも知れません。
解散の理由で、信を問うと言う言葉がよく使われます。
信じられるかどうかは、どのような政治を行うかを見てからだと思います。
何の実績もない人に白紙委任しろと言っているようなもので、
余りにも国民を馬鹿にしているような気がします。
自民党は、裏金問題も中途半端な解決でした。
現在、極端な物価高が進行しています。
能登半島の二重災害に対しては、既定の災害対策では済まないレベルで、
政治の力が必要な気がします。
国際的には、イスラエルのヒズボラ攻撃で、緊張が高まっています。
そうした色々な困難な問題が山積している中で、
選挙などしている場合なのかとも思います。
岸田総理大臣の不出馬宣言以来、
政治的な空白が続いていると思うのですが。
石破総裁誕生を機に、株式市場は急落しました。
今日、どうなるかと思っていましたが、今日も続落しました。
裏金問題の追及をかわし、党利党略に走って総選挙を行う石破総裁の姿に、
期待が裏切られた思いの国民も多いような気がします。
自民党は選挙に勝つつもりなのでしょうが、
惨敗した場合、明日組閣される石破内閣は、超短命の内閣になり、
国政は大混乱しそうな気がします。
今回の解散・総選挙は、余りにもリスクが大きいのではないかと思います。