天然居士の独り言

主に日記主体のブログです。

9月2日・・・

2015年09月02日 20時05分20秒 | 日記
 昨日の日記にも書きましたが、昨年の9月2日は同居人の入院の日でした。
 午後1時に病棟に来るように言われていましたので、
 11時過ぎに出れば良いかと打ち合わせていました。
 荷物などをまとめて、準備が出来ましたが、
 同居人は我が家の中庭に出て草取りを始めました。
 前から気になっていたけど出来なかったと言いながら始めましたので、
 僕も玄関脇の草などを取っていました。

 我が家は、1994年に建て替えました。
 同居人の友人のご主人が、東京で設計をやっていたので、
 その方に設計をお願いしました。
 建築士さんと同居人が細かい点を打ち合わせて出来上がった家です。
 明るい家にしたかったので、中庭を設けました。
 先日、長男と草取りをした建物と塀の間などは適当でしたが、
 玄関から入ってすぐに見える中庭については、年中草取りをしていました。
 そんな事から、具合が悪くなってからも、かなり気にしていたようです。
 出発までの間にあらかた草はなくなりました。

 自治医大に着いて、その食堂で昼食を摂りました。
 病棟に案内されてから、主治医から改めて説明がありました。
 癌の病巣が腸にも癒着しているので、完全に取り切ると、
 人工肛門になると言われました。
 その事は、以前にも説明されていたので、覚悟は出来ていたようです。

 色々な書類の提出などが終わり、身の回りの片付けなどが終わったら、
 彼女から、もう帰って良いからと言われました。
 その翌日も足らない物を持って行かなければならないし、
 一人になりたいのかも知れないと思い、夕方僕は家に帰りました。

 彼女の携帯には、9月3日午前5時16分撮影の病室からの写真がありました。
 朝焼けを綺麗だと思ったのでしょうか?
 朝日に無事を祈ったのでしょうか?
 不安を紛らわそうとしたのでしょうか?
 何も考えずに撮ったのでしょうか?
 今になっては訊く事が出来ません。
 この写真が彼女の撮った最後の写真になりました。

 中庭、僕が放って置いて草ぼうぼうになってしまっては怒られますので、
 気が付く度に僕も取るようにしています。

コメント
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