天然居士の独り言

主に日記主体のブログです。

9月15日・・・

2015年09月15日 18時29分11秒 | 日記
 昨年の9月4日に手術をした同居人は、
 12日に退院して、義姉の家で静養していました。
 お袋も家にいましたし、
 僕も仕事の関係で四六時中面倒をみられなかった事もあり、
 彼女も義姉の家の方がのんびり出来ると望んでいた事でした。

 義姉の家に籠もってばかりいるのは良くないだろうと思い、
 昨年の9月15日は僕が休みだった事もあって、
 彼女を連れ出して少し散歩でもしようかと思いました。
 余り遠くに行くのも何かの時に気になるので、宇都宮市内の中央公園に行きました。
 中央公園は、県立博物館と同じ敷地にあり、
 子ども達を連れて、何度行ったか分かりません。
 色々な思い出を話しながら散策しました。

 僕はカメラを持って行って、彼女の写真を撮ろうと思っていました。
 今後の抗癌剤治療で、髪が抜けると写真は撮りたくないだろうと思ったのですが、
 彼女には頑なに拒否されてしまいました。
 それで、遠く離れた所からベンチに腰掛けた彼女を撮ろうとしましたが、
 気付かれてしまい、そっぽを向かれてしまいました。
 それでも1枚だけ撮りましたが、これが彼女を僕が撮った最後の写真になりました。

 お昼になったので、どこかで食事をしようと思いました。
 どこか洒落たレストランでと思ったのですが、
 彼女は、とんかつが食べたいと言いました。
 少しでも体力を付けようと彼女なりに思ったのかも知れません。
 市内のとんかつ専門店に行って、
 ご飯は半分ほど残しましたが、それでも80グラムのヒレカツは綺麗に食べました。

 そこから、お彼岸も近い事から、彼女の両親が眠る霊園に行って、墓参りをしました。
 僕としては、義父・義母・義兄に守ってもらおうと思ったのですが、
 どうも義母達に呼ばれてしまったようです。
 まだ大丈夫だと言うので、さらに市立美術館の周辺を散策しました。
 ここも、絵が好きだった彼女と一緒に何度行ったか分かりません。
 美術館は休みでしたが、林の中の遊歩道をノンビリ歩きました。
 しかし、やはり元気はありませんでした。
 話していて、何となく透明感があるのも気になりました。

 彼女は、19日から抗癌剤治療のため、入院する予定でしたが、
 17日に強い痛みを訴えたため、日程を前倒しして入院しました。
 そして予定通り抗癌剤治療を頑張ってくれました。

コメント
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