鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第813回】 体験しないと本当の良さは分からない

2013年03月23日 | 住宅コンサルタントとして
昨日はとあるエリアの住宅会社さんでのコンサルティング。

今期の数字も見え、ここ2年はようやく業績も安定してきた感があります。

ただ、目先の数字が良くても、長期的に安定して好業績を出せる会社になっていただく上で、
まだまだ取り組んでいただかなくてはならないことが多々あると思っています。

その中で、最重点でお願いしているのが、モデルハウスをつくっていただくことなのです。

単独モデルハウスは、運用の仕方を間違えると、
オープンして3か月で鮮度切れになり、
全くお客様に来ていただけなくなりますが、
運用の仕方を間違えなければ、やはり欠かすことは出来ません。

そして、モデルハウス建築に合わせて、商品の改善も合わせてお願いしています。

私には今、一押しの工法があり、それは日本の住宅の品質を変えるものだと思っています。
その工法に変更していただきたい、ということをお願いしているのです。

昨年からその工法に取り組んでいただいているクライアント様もおられますし、
今年、一気にその工法に切り替えていただくクライアント様もおられます。

これまで、高気密高断熱の特殊工法で家を建てると、非常に価格が高くなったのですが、
私が一押しの工法だと、コストアップが微々たるもので済むのです。

それで、夏と冬の家の快適さが驚くほど変わるのです。
もちろん、クーラーや暖房をガンガンつけなくとも、です。

その商品に切り替えるにあたって、昨日お伺いしたクライアント様の社内で、
意見が分かれているそうなのです。

皆さん、住宅のプロフェッショナルなのですが、
その新しい工法を体験した人が社内のごく一部の方しかいないのです。

体感したスタッフの方は、「新しい工法に切り替えよう!」という意見なのですが、
体験していないスタッフの方は、「そこまで必要ないよね!」ということなのですね。

どれだけ住宅業界に精通している方だとしても、
新しくて画期的な工法の良さは、体感してみないと分からないということなのですね。

ということは、何かオススメのものがあって、「それを見に行きませんか?」と声をお掛けした際、

「えっ、いつですか?ちょっとすぐに日程調整が可能か調べますね!」

と行く気満々になっていただける方と、

「それって、行って何のメリットがあるんですか?
結構時間が詰まってるから、またの機会にしていただけませんか?」

とフットワークが重い方の知識の差が、ドンドン広がるということですね

いろんな取材・体験を通じて、自分の見識を広げることが如何に大切か、ということです。

皆さんは、フットワークが軽いですか?
すぐに時間をつくって、自分の目で確かめ、体感する癖付が出来ていますか?
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