鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

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【第181回】 トップが決断しなければならない時

2011年06月30日 | 住宅コンサルタントとして
ある業種でエリア№1になると、外部の市況環境が変わらない間は非常に安泰です。
しかしながら、現在のように外部環境が日々めまぐるしく変わる時代には、
それが必ずしもいいことではありません。

今の商売のスタイルを5年、10年と継続していったとしても、
売上と利益が確保でき、社員さんとその家族が飯を食っていけるのか?
スタッフの皆さんがイキイキと働ける目標を設定できるのか?
そんなことをいつも中小企業のトップは考えていなくてはなりません。

今のままの経営を続けていったとしても、
売上や利益がドンドン下がり続けることが明白な業態も存在します。
それなのに、過去の経験や周囲の目を気にしすぎて、変われない会社が結構多いのです。

変わらなければならないことは明白なのに、変わろうとしないトップ・・・。

これは本当に危険なことです。

今までやってきたことの延長戦上の領域における判断は、
社員の意見を吸い上げ、ボトムアップ式でもいいのでしょう。
しかしながら、今までやってきたこととは全く別の展開をしていく、といったような
難しい経営判断の場合、これはトップ自身が決断しなければなりません。

しかしながら、トップが決断しなければならないようなシーンでも、

「社員と相談します・・・」

というように考えるトップもいたりするのです。

残念ながらこうした会社は、自社が変われる千載一遇のチャンスを逃すことになるでしょう。
そして一生変われず、市場の縮小、顧客の縮小により自社も縮小し続けるしかないでしょう。

その先に待っているのは、廃業か倒産しかないのです。

本当に経営判断が難しい時代・・・。
トップが全ての責任を背負って、決断しなければならないことがこれからもあるでしょう。

企業は100%トップで決まるのです。

経営トップとして、決断しなければならないとき、何を基準にして決定するのか?
その基準を自分なりに考えておくといいかもしれませんね。

ちなみに、私自身はサラリーマン時代から、決定する際の自分なりの基準があります。
そして、全て即決する主義です。

自分なりの基準に沿って決定したことで、万が一それが失敗だったとしても、
後悔しないと自分自身で決めています。

決定を先延ばしすることで、プラスになることがほとんどないからです。

皆さんは、決断しなければならない時、即決できますか?
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