鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第80回】 一流のレベルを知る

2011年03月21日 | 住宅コンサルタントとして
以前に一度、忘れられないお寿司屋さんに連れて行っていただいたことがあります。

ある方をご紹介していただける、ということで、
当時のクライアントの専務さんと一緒に、そのお寿司屋さんに行きました。

そのお寿司屋さんは、クライアントの専務の昔からのご友人、ということで、
その方が頻繁に利用している、とのことでした。

北海道に9年間住んでいた私は、うまいお寿司屋さんをたくさん知っています。

小樽のお寿司もおいしいですし、網走などのオホーツク海側のお寿司屋さんもうまい。
稚内など、北海道北部のお寿司屋さんも、それから浦河などの南部のお寿司屋さんも
本当においしかった。

ただ私が知っている限り、それは「素材がうまい」ということなのです。

職人さんが手を加えて、素材のうまさを引き出す、ということを経験したことが、
それまでの私にはありませんでした。

しかしながら、冒頭のお寿司屋さんは、私のそれまでの概念を見事にぶち壊してくれました。

一言で言えば、

「素材のうまさを引き出すとは、こういうことか!」

ということを教えてくれたお寿司屋さんだったわけです。

イカが、見事なイカになり、うまみ、甘さが一際引き立つ・・・。
白子の濃厚な味わいが、すーっとお腹の中に落ちる・・・。

そんな記憶があったのです。

昨日、3年ぶりにそのお寿司屋さんを訪れました。

当時はお客様と一緒で、しかも昼だったのでお酒は飲まなかったのですが、
昨日はどうしてもこのおいしいお寿司にお酒を一緒に飲みたく、

「シャンパンを飲みたいんですが・・・」

と無茶を言ってしまいました。

するとお店の大将は、「ありますよ!」とフルボトル1本を出して下さいました。

ただ、私はシャンパン好きですが、1本は飲みきれないので、そのことをお伝えすると

「いや、全然いいんです。残ったものは、私と女房で飲みますから、
ご遠慮なく、グラスで注文して下さい!」

と、感動するお言葉をいただきました。

そしておいしいおつまみをいただきながら、楽しい会話をしていただき、
あっという間の2時間となりました。

相変わらず、寿司には1手間加わっており、
見事に素材のうまさが引き出されていました。

そしてその味もさることながら、大将の気配りや思いやりが、
本当にうれしかったです。

こういうお店を本当の一流というのですね。

良い商品だけでなく、そこにプラスの気配り、思いやりがある・・・。
そんな住宅会社をクライアントと共に目指したいです。
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