鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3670回】 仕事を見える化し、仕事に人をつける

2021年01月16日 | 住宅コンサルタントとして

業績の向上と共にスタッフの数が増えていくと、

仕事の生産性が下がるようになりがちです。

 

1拠点でスタッフさんが10名以下だと、

誰がどんな業務をやっているのか、

そのクオリティやスピードはどうか、など

全てをトップが把握できますし、

各々の実力も分かっているので

新しい業務が発生した際、

誰にやってもらうのかの判断の精度も高く、

生産性は高い状態を維持できます。

 

ところが、スタッフさんが増え、

拠点や事業が複数になってくると、

誰がどこでどんな仕事をしているのかも

トップが全て把握できなくなりますし、

今、誰のところでボトルネックができているのかとか、

スタッフさんは成長しているのかとか、

そういうことも分かりづらくなるのですね。

 

更にはやるべきことをルール化、見える化していないと、

結構イージーな部分でもミスや見落としが出がちで、

後ろ向きの仕事も圧倒的に増えるので、

必然的に生産性がさがるのです。

 

で、イケてない経営者は、生産性が下がったことを

自分のマネジメント能力の無さを棚に上げて、

スタッフさんの能力のせいにしたりするのです。

 

生産性が上がらないのは、

スタッフさんに原因があるのではなく、

経営側、マネジメント側にあるのです。

 

ミスを減らし、生産性を高め、無駄をなくすためには、

やるべき仕事を全て挙げて、どの仕事を誰がやるのか、

そしてその仕事をする際には

どれくらいのクオリティが求められるのか、

ということが分かるチェックリスト等をつくって、

仕事に人をつけていく発想が必要です。

 

更に実施する人とチェックする人も分けて、

品質のばらつきがなくすようにするなどのルールも欠かせません。

 

やるべき仕事が明確になっている。

その仕事を実行する上での基準や手順がまとめられたマニュアルがある。

そのマニュアルに沿って仕事をすると、チェックをしてくれるしくみがある。

 

こういう環境が揃って、社員さんは成長していくのです。

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