鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2701回】 善悪で判断

2018年05月23日 | 住宅コンサルタントとして
昨日のニュースのトップは、
どの曲も日本大学アメリカンフットボール部のレイトタックルをした
宮川選手の記者会見でした。

まだ若いのに、堂々と顔を出し、誠実に対応されていたその態度からは
心の底から反省をされていて、
自分がやったことに向き合っておられることが伝わってきます。

本当はすごく純粋で、真面目な性格なのでしょう。

あんな子をあそこまで追い詰め、道を踏み外させた日大アメフト部の内田、
それからコーチ、更には日大の対応は絶対に許されるものではありません。

もうこれは組織的犯罪であり、罪を隠ぺいしようとしていることが悪質です。
警視庁も動いて欲しいです。

アメフト、日大だけの問題だけでなく、スポーツ界全体の問題です。
最終的に刑事告訴され、日大指導者たちに実刑判決が下ることを願っています。

同じ年頃の子どもを持つ親として、
もし自分の子どもが今回のケースで被害者側であっても加害者側であっても、
本当に胸が締め付けられるように苦しくてつらいだろうと思います。

被害者の回復はもちろん、宮川選手の精神状態も立ち直って欲しいと切に願っています。


さて、今回の日大アメフト部の卑劣さ、
それからそれ以前だと東芝、東洋ゴムの不正、古くは雪印の不正。

どうしてこういう問題が起きるのか?

これは本来、一般的な人であれば判断ができる善悪よりも、
自分たちの組織の利益を優先してしまったからだと思います。

本来、スポーツは人を傷つけるものではないはずです。
競技を通して心身を鍛え、人として成長するためにおこなうもので、
それが普通の人の善悪の判断基準なはずです。

しかしながら、善悪よりも自分たちの勝利のために、
相手のQBに怪我をさせるという、
完全に自分たちを最優先に考えるという判断が勝ってしまった。

東芝の不正会計をはじめとする企業の不正も、
本来、正直に発表したり、しっかりと品質をチェックしたり、製造年月日をごまかしたりという、
自分たちの組織の都合を最優先し、嘘をつく、不正をするということになってしまった。

組織は、気をつけないと自分たちの都合の良いように考え方や判断基準を曲げてしまう。

そうならないように、トップをはじめ全員、善悪の基準で判断しなければならない、
ということを肝に銘じる必要があるでしょう。

何かを決断する際、それが人として、道徳的に正しいか?
善か?
この視点を忘れないようにしたいですね。
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