鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1313回】 栄枯盛衰のスピード

2014年08月05日 | 住宅コンサルタントとして
スマホで世界を席巻していたサムスンの業績が下がっているというニュースが
日経新聞やネットのニュースで見る機会が多くなりました。

中国と台湾の企業の協働によって、
1台1万円台のスマホの世界シェアが一気に上がってきているそうなのです。

アップルやサムスンが1台1万円台で販売することは不可能でしょう。
アップルは世界中に熱狂的なファンがいますし、
やはりスティーブ・ジョブズは伝説のカリスマ経営者でファンも多いですから、
多少高くとも買う人はいるでしょう。
でも、サムスンはブランドではアップルと比較するとかなり劣ると思います。
サムスンの熱狂的ファンというのを私は知らないですし・・・。

あと数年すると、サムスンも日本のパナソニックやシャープのように
衰退しているかもしれませんね。

電機業界では、今から10年前は日本企業が非常に活躍していましたが、
サムスンにテレビで負け、スマホで負け、日本企業は世界で稼げなくなってきたのです。

そのサムスンも稼ぎ頭のスマホで苦戦しだしている・・・。

「過去、我が社はこういうやり方で成功した」という成功体験・収益モデル。
それが長続きしない市場環境になってきているのです。

5年前、10年前に成功モデルと言われた、小売りやレストランのモデル店が
ここ2~3年で業績が悪化しているケースも珍しくありません。

だからこそ、市場環境の変化、ライバルの変化、顧客のニーズの変化に適応し、
我が社をつくりかえることをやり続けなければならないのですが、
過去、中途半端に成功している企業ほど、なかなか変われないのです。

今年、業績が伸びているクライアント様は、その部分をご理解いただき、
すごいスピードで新しいことにチャレンジしていただいた先ばかりです。
しかしながら、その事例に胡坐をかいていては、数年先、すぐにこけてしまうでしょう。

そうならないために、次の一手を考えに考え抜いて、ご提案させていただくことこそが私の使命。
私自身、こうした世の中のスピードに取り残されないよう、日々、精進したいと思います。
コメント
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