たろの日記ページ,gooブログ版

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女性の社会進出の狙い

2010-12-20 07:40:47 | 社会
下記はフィクションです;-)。

昔々,ある国の人たちは,家族で暮らしているのですが,外に出て働くのは働きざかりの男一人でした。男が外に出てお金を稼ぎ,他の家族はそのお金を元に,後は家のことをやったり,子供は勉強したりして暮らしてました。男の収入で暮らす他の家族,たとえば父親は,子供が稼ぐようになったので,早々に引退し,悠々自適,妻は,家の事は忙しいけど,外に出てお金を稼ぐことに気を使う必要もなく,比較的安心して暮らしてました。…と,言いたい所ですが,ある時,何故かそういう家族形態に対して,こういわれるようになりました。妻は夫の収入に頼って生きてるので,夫に逆らえない,外の世界は,楽しいことで一杯。また年老いた親は,老後のお金が心配,外に出ればその経験を活かしてもっと余裕のある暮らしが出来る。

そうして,妻達は専業主婦を辞め外に働きに出ました。年寄も引退をせずにいつまでも働きました。

みんなが働いて,その家の収入は一時的に増えました。でも,家庭にいる働き盛りが減ったので,家のことをやるために,便利な家電や家の設備を買ったりする必要があります。食事も外食が増えて,お金がかかります。子供の勉強も見てあげられないので,お金を払って塾にやる必要が出てきました。でもたくさんの収入を得て,それを使っていると,なんだかリッチな気分を堪能できました。

そういうのが当たり前の社会になった頃,国の経済状態が悪くなりました。というか,今までが右肩上がりだったりバブルだったので,経済状態が良く見えただけで,普通に横ばいになっただけでした。しかし,これまで先行投資してきた国や企業は借金だらけで,自由にお金を使えません。そこで,企業は,従業員の給料を下げることにしました。国は様々な控除や手当てや支援金を減らすことにしました。でも,今の社会は家の中に何人も労働力があるので,収入を減らしても大丈夫だよね?ってことになってます。一人働いたら一人分の給料だけど,二人働いて家族を養えばいいよね…ってことになり,結局家族総出で働かないと,普通に生活できない社会が出来上がりました。

…という物語が頭によぎりました。念のためにもう一度書きますが,フィクションだし,別に日本の話ってつもりもありません。

いや,今から30数年前くらいからかなぁ…女性の社会進出が「良し」とされ,働く女性がかっこいいとか,専業主婦がかわいそうとか,そういう空気になり男女雇用機会均等とかいろいろやってきたけど,それって,つまり,雇用主は人一人雇うのに,家族の分の給料を払う必要が無い社会を作るための,壮大な前振りだったんじゃないかな…とか最近思います。昔は社員の家族までが(会社にとっての)家族と言っていた社長とかもいたらしいけど,いまどきそんなこと考えないだろうし,社員が家族を食べさせられないとか言うと,奥さんも働きに出れば?とか言いそうだよなぁとか思ってしまいます。

わたしは昔から,女性が社会進出することを賞賛する言い方って,引っかかるものがあって,女性別に社会に出てもいいけど,だったら男性が女性に食べさせてもらっても良いよなぁ,でもそれが普通という風潮にはなって無いよなぁと思ってました。裏があるとは思っていて,それは女性を使う事により優秀な労働力を確保したいから…だと思ってましたが,むしろ男性も女性もどちらも低賃金で雇えるように…ってことじゃなかったのか?とか最近の雇用事情を聞くにつれ思うようになりました。

まぁ最近は専業主婦が勝ち組…みたいな意見もあるみたいなので,この辺の風潮は変わってきてるのかもしれませんけどね。
コメント
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