たろの日記ページ,gooブログ版

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人あたりという能力

2010-12-06 06:02:53 | ココロ
fujiponさんの「変えようとする人、変わろうとしない人」を読む。消極的で向上心が無い人だが,その人の存在に周囲は助けられているという同僚の話が書いてあります。後半にある観客がいなければプロ野球の試合も成り立たない…という話はまったくの同意で,わたしも優秀なトッププレーヤだけじゃなくて,普通の人,周辺の人,等様々な人がいないとその世界は回らないと思ってます。

ただ,この最初の例で上がった「変わろうとしない人」は,わたしには優秀な人に見えました。堅実で真摯で優しいと周囲に言われるってことは優秀だと思います。

ちょっと書くのをはばかられることですが,昔から思っていたことをちょっと書きます。わたしは高校か大学の頃って言うのは,結構芸術志向が強い生徒で,将来とある分野の表現者になろうかと思ったこともありました。具体的に書くと顰蹙を買いそうだから,まぁある分野とだけ書いておきます(^^;)。

芸術の表現者というと普通は作品がすべてであり,良い作品を作る人が成功する…とまず若い頃は思います。若い頃って言うのは,甘えや我侭じゃないけど,人に嫌われるようなことをやっても自分が大事にされるってことが良い…と無意識に思ってるようなところがあって,それが子供の非行行動とか親との衝突とかに出てくるように思います。そういうのもあってか,若い頃は,とにかく能力重視で,人あたりなんて関係ない…と思いがちですが,私はある日ふと,作品を作る能力はそこそこでも,人当たりがいいだけで,その業界で,ある程度のポジションは築けるのでは?と思った事がありました。

わたしは実際はその分野には進まなかったので,それが本当だったのか?は分かりません。ただ今研究というやっぱり能力が求められる分野の仕事をしてますが,やはり対人能力とかコミュニケーションというのは,研究成果以上に大事なものだと思ってます。また先日日記に夢を追うには生々しいことが必要と書きましたが,やはりここでも友達が必要みたいなことも書いてありました。

対人能力とかコミュニケーション能力とか書くと,あたかもそれが能力の様に書けますし,まぁ実際能力だと思うのですが,医療にしても芸術にしても研究にしても,その分野特有の技術とは少し異なるものです。ただ,わたしはわりと若いうちに,その技術と違う能力はとても役に立つと思いました。

fujiponさんの話に出てきた人は人あたりというよりは,別のものかもしれませんが,その性格が職場にいい雰囲気を与えているのであれば,やはりなにかそういう能力なのだと思います。本人は自覚してるのかは分かりませんが,そういう性格や能力が自分の価値を高めることっていうのがあるのであれば,そういう能力を肯定的にとらえ伸ばすってことも大事だと思います。
コメント
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