京のたんぽぽ日記

夫婦共にリタイヤ後の生活を綴っていきます。
日本ぶらり旅や、京都のおいしいお店、海外旅行にも行けたらいいけど。。

2019年クロアチア他2国の旅19 モスタル スタリモスト

2021-10-30 12:46:00 | 海外旅行2019 6月 クロアチア・ボスニアヘルツェゴビナ・スロベニア

2019年18 モスタル 昼食TERASA Tomato
の続きです。

2019年クロアチア・ボスニアヘルツェゴビナ・スロベニアの旅程
1クロアチア ドブロブニクへ 2ドブロブニクホテルへ 
3ドブロブニク・朝散歩 4ドブロブニク・スルジ山 
5ドブロブニク プロチェ門~ルジャ広場
6ドブロブニク プラツァ通り~オノフリオ噴水 
7ドブロブニク オド・プチャ通り~旧総督邸(レクター宮殿)
8ドブロブニク 旧港・カフェ・戦争没者記念館 
9ドブロブニク アドリア海ミニクルーズ
10ドブロブニク ルジャ広場・大聖堂・昼食
11ドブロブニク 城壁巡り 12ドブロブニク フリータイム・買い物
13ドブロブニク・夕食・夜景 14ボスニアヘルツェゴビナネウムへ
15クロアチア内陸自然と町  16ボスニアヘルツェゴビナ内陸自然と町
17ボスニアヘルツェゴビナモスタル 18モスタル 昼食TERASA Tomato

2019年6月28日
ガイドさんとの待ち合わせ・ハマーム博物館

食事が終わり、現地のガイドさんと合流する為、
待ち合わせ場所に向かいます。
スタリモストはそこなんだけど。。。

路地にあるカフェの横を通っていくと、

ハマーム博物館が。

スタリモストの通りはすごい人なのでここで待ち合わせなんだそうですよ。
ここは、古いトルコ式浴場の博物館だそうで、

私達は、ここでガイドさんに挨拶をして、
この中に入ることなくスタリモストへ出発です。

でも、ほら。。スタリモスト手前の通り、本当にすごい人です。

確かにここで待ち合わせはできませんね。

スターリモストの入口にある丸屋根の塔が
すぐそこに見えています。

モスタルの街とスタリモスト

さて、いよいよ、やっとスタリモストにやってきました。

でも、その前にモスタルの街と世界遺産スタリモストについて少し。

ボスニアヘルツェゴビのモスタルは、中世まではキリスト教地域でしたが、
1468年にオスマン帝国の支配下に入りイスラム教地域となります。
オスマン帝国衰退後は、キリスト教のクロアチア人と
イスラム教のボシュニャク人が共生する町になります。

旧ユーゴスラビア時代には、チトーが連邦維持のために、
民族運動を徹底的に弾圧したため、
各民族は静かに暮らしていたようです。

。。という話は以前にもしましたよね。

 

チトーの死後、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で
民族が対立し殺しあった時、
ここモスタルでも、
キリスト教イスラム教
との壮絶な戦いがおこりました。

多くの教会やモスク、街の建物が破壊され、
お互いが相手の民族を迫害・惨殺していったのです。

スタリ・モスト(=古い橋の意)は、オスマン帝国時に
木造から石造りのものに掛け替えられた、
全長30mアーチ型のイスラムの橋ですが、
戦時中の1993年、カトリックのクロアチア民兵によって
破壊されてしまいました。

そんなスタリモスト橋は、2004年に
ユネスコとトルコ系企業の支援、現地の人達の協力で
再建され、
今の様な美しい姿を取り戻したそうです。

 

負の世界遺産

スタリモスト橋は、2005年、ボスニア・ヘルツェゴビナ国内で
初の世界遺産として登録されたそうですが、
それは、負の世界遺産だそう。

負の世界遺産とは、ユネスコが正式なカテゴリーとして認定
しているわけではありませんが、

人類が過去に犯した悲惨な出来事を伝え、
悲劇を二度と繰り返さないための戒めとして
存在しているものなのだそうです。

戦争や迫害、人種差別などに関したものがあり、
ポーランドのアウシュビッツや日本の原爆ドームも
負の遺産なのだそう。。

スタリモストは、民族・宗教対立によって破壊された橋として
負の世界遺産なのだそうですよ。

 

スタリモストへ

さて、そんなスタリモストへいよいよやってきました。
今は、モスタルきっての観光地です。

橋の手前にはお土産屋さんがあり、
色々な雑貨を売っています。これが、本当に安い。。

そして、橋に入る手前の一角に、こんな石が置かれていました。

「1993年を忘れるな」と書かれている石。

スタリモスト

いよいよ、スタリモスト(古い橋)の上を歩いていきます。

両端には、モスタリ Mostari(橋の守護者)と呼ばれる塔があり
これがモスタルの町の語源になっているそうです。

遠めに見ていたスタリモストは美しいアーチ型ですが
歩いてみると結構急な角度の石の坂で、
各段にすべり止めの石がついていました。

確かにこれがないと、石はつるつるで滑るし、
登っていけません。
ハイヒールなんてとんでもないです。
歩きやすい運動靴でないと大変。。

と言っても、若い人の中にはヒールのある靴で、
橋の真ん中をささっと歩いている人もいます。
年取った人はみんな手すりを持ちながら
一歩ずつ登っていっていますけどね。。

私達ももちろん手すりをしっかり持って。。

スタリ・モストの橋の上から南側を

スタリ・モストの橋の上から南をみると。。小さく橋が見えています。
私達がバスで通った橋です。

あの橋の上からのスタリモストの写真を何枚か撮りましたよね~。

とても綺麗な景色で、ここが30年前壮絶な戦場になっていたなんて
信じられない思いがします。

西側は、下に降りれるようになっていて、広い川原になっています。

この川原は、スタリモストの写真を下から撮れる、
ビュースポットにもなっているそうですよ。

スタリ・モストの橋の上から北側を

スタリモスト橋の北側を見渡すと。。

西側が、カトリックのクロアチア人地区
対岸の東側はイスラム教のボシュニャク人地区です。

西側には、私達がお昼ごはんを食べたレストランなどが
連なっています。(写真向かって左側)

私達が食べたレストランは、緑のテントのレストランではなく
その奥のレストランのようです。

東側は、イスラム教側なので、モスクやミナレット(尖塔)が
見えています。(写真向かって右側)

東側の景色はエキゾチックで素敵~。

住民はこの橋を通らない。。

現地ガイドさんが、この橋について話をしてくれました。

戦後、西側のクロアチア系地区と東側のイスラム系地区とを
つなぐスタリモストの橋は復活しましたが、

実は、西側住民と東側住民がこの橋を渡って相手側の地区に
行くことはほとんどないのだそうです

病院も警察も学校もそれぞれの地区にあり、
それぞれが違う世界で生き、混ざりあう事はないのだそう。

二つの民族の間には、長い歴史を通して受け継がれてきた
複雑で難しく相手を受け入れがたい事情があり、

両方の学生を受け入れている学校も、それぞれの学生の使う校舎を
1階、2階と階数で分けたり、校庭までフェンスで区切ったり
しているそう。。

そこまでするの。。って思ってしまいます。


ほんと、こんな素敵な景色が見えるスタリモストの橋の上を通るのは
観光客だけで、住民は通らないなんて。。
なんだかもったいないですよね。

民族融和の象徴として再建されたスタリモストの橋なのに、
今も民族の確執が根強く続いている。。
これが、負の世界遺産と言われる所以かもしれませんね。

この地の住民達が自由にこの橋を行き来するようになったら
世界遺産と呼ばれるようになるのかな。。

でも、西側にしかないマクドナルドとZARAへ、
橋を渡って買い物に行く東側の若者はいるようで、

こういう若者が少しずつ民族の考えを変えていくのかもしれませんよね。

 

東側イスラム側へ

さて、私達観光客は自由に橋を渡って
今度は、東側のイスラム教ボシュニャク人側に向かいます。

橋の上にトルココーヒーのセットが。。売りものでしょうか。。
オリエンタルで可愛いコーヒーセットですね。

ボスニアの人々にとって、毎日のリラックスタイムに欠かせないのが
トルココーヒーなんだそうですよ。

さて、次は、川の東イスラム側のボシュニャク人地区です。

 

20 モスタル 東側イスラムコスキ・メフメット・パシャ

 に続きます。

 

最後までお付き合い頂き
ありがとうございました。

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2 コメント

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Unknown (小梅)
2021-11-01 07:14:32
スタリモストの橋の上を通るのは観光客だけ、住民の方は橋を通らないのですね、、。
立派な橋のだし、とても素敵な景色なのにもったいない気もしますが複雑な歴史がありますものね。
人の気持は難しいものですね。

今日から11月、早いですよね〜(^_^)
フロインドリーブのホームページ見られましたか(*^^*)
シュトーレン、去年は12月になり予約に行きましたが時すでに遅し、、、でした(;´д`)トホホ…
今年はまだ大丈夫かな〜と思いながらもお店の前を通ったので忘れないうちに予約をしました(*^^*)
こちらのお店はクッキーもサクサクっとして美味しいですよ、おすすめです(*^^*)
その昔、吉田茂首相がフロインドリーブのパンをお取り寄せしていたという話も聞いたことがあります(^_^)
多分ですが神戸以外でお店を見た事はないのでお土産にもいいかなぁと思います(*^^*)
たんぽぽさんもよかったら いつか食べてみてくださいね(*^^*)
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小梅さんへ (たんぽぽ)
2021-11-03 22:39:56
そうなんです。。スタリモストの橋の上を通るのは観光客だけ、住民の方は、相手の居住区に行くのをいやがるようです。どちら側の方も、私達観光客から見ると普通のいい人達なのに。。
ほんと、人の気持は難しいものです。(^-^;

フロインドリーブのホームページ見ましたよ。(*^^*)
本店というのは生田店と同じなんでしょうか。
今月神戸に行くので寄れたら寄ってみようかな。。なんて。(*^^)v中華街からは遠いでしょうか。
行けなかったら予約してみようかな。(^-^)

シュトーレン、やっぱりちょっとずつスライスして熟成を楽しみながら食べるって書いてありましたね。
でも、美味しかったら一気に食べてしまいそうですね。(*^^)v
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