京のたんぽぽ日記

夫婦共にリタイヤ後の生活を綴っていきます。
日本ぶらり旅や、京都のおいしいお店、海外旅行にも行けたらいいけど。。

2019年クロアチア他2国の旅7ドブロブニク オド・プチャ通り~旧総督邸(レクター宮殿)

2021-08-20 01:08:30 | 海外旅行2019 6月 クロアチア・ボスニアヘルツェゴビナ・スロベニア

2019年クロアチア他2国の旅6ドブロブニク プラツァ通り~オノフリオ噴水
の続きです。

2019年クロアチア・ボスニアヘルツェゴビナ・スロベニアの旅程
1クロアチア ドブロブニクへ 2ドブロブニクホテルへ 
3ドブロブニク・朝散歩 4ドブロブニク・スルジ山 
5ドブロブニク プロチェ門~ルジャ広場
6ドブロブニク プラツァ通り~オノフリオ噴水 
7ドブロブニク オド・プチャ通り~旧総督邸(レクター宮殿)
8ドブロブニク 旧港・カフェ・戦争没者記念館 
9ドブロブニク アドリア海ミニクルーズ

2019年6月27日
ルジャ広場に戻る

オノフリオ噴水を見た後、もう一度東のルジャ広場に戻ります。
西のピレ門から入っていたら、ここが1回で済んだということですね。

 

でも、ドゥブロヴニク旧市街のメインストリート、
プラツァ通りと並行する一つ南の道
オド・プチャ通り(赤線の通りをガイドさんは通ってくれる様です。

砲弾の跡

ガイドさんの足が止まり、指さす先を見てみると、

ここにも砲弾の跡が。

1995年まで長期に渡って戦争が続き、旧市街の約8割が焼けたと言われる
ドブロブニクの旧市街。

人々は街を修復しましたが、
でも、全てを完全に修復せずあえて傷跡を残すのは、
戦争で亡くなった若者への祈りと、
平和への願いがあるからなのでしょうね。

二度と戦争をしてはならない。。と。

自由都市国家ドブロブニク

ドブロヴニクは、周囲に強固な城壁を造り、
オスマン・トルコの支配や隣国の侵略を乗り越えてきました。

中立を一貫して守り、自分から他国に戦争を仕掛けず、
外部からの攻撃を防ぎ、海運、商業などで経済力をつけました。

ドブロブニクは世界で最初に奴隷制度を廃止した都市国家でも
あるそうです。

そんなドブロブニクに息づいている思想は
どんな黄金をもってしても自由を売ってはならない。

この言葉を掲げるお店がありました。
世界各国の言語で、この言葉が飾ってあります。

ほら、日本語でもちゃんと書いてありますよ。

オド・プチャ通り

オド・プチャ通りはプラツァ通りほど広くありませんが
両サイドにお店が並び楽しい通りです。

このランタン型の看板も可愛い~。

ケーテ・ウォルファルトではないけれど、
一年中クリスマスグッズを売っているお店が
ここにもありましたよ。

このお店以外にも気になるお店がいっぱい。
フリータイムの時、この通りにも買い物に来たいです。

この白亜の教会はセルビア正教会。
閉まっているようですが素敵な教会ですよね~。

グンドリッチ広場の青空市場

オド・プチャ通りの東の端は、広場に繋がっていました。

ここはグンドリッチ広場といって、青空市場で有名な広場です。

元々は広場ではなく建物が並んでいたそうですが、
1667 年のドゥブロヴニク大地震で建物が倒壊したのを機に
広場になったのだとか。。

青空市には、野菜や果物、ジャム、はちみつ、干し葡萄。。
美味しそうなものがいっぱい。

雑貨やお土産も売っていますよ。
これは、皮で作ったしおりかな。

赤と白のパラソルが可愛い~。

新鮮な牡蠣で有名なレストランカメニツェのテラス席。
青と白の椅子が目印ですよ。

イヴァン・グンドゥリッチの像

この広場には、ドブロブニクの政治家であり詩人の
イヴァン・グンドリッチの像があります。

すばらしき自由よ

  自由は神からの偉大な贈り物であり

    我々の掌理のたまものである

   金や銀そして我々が造り出した如何なる諸物によっても

   真の自由は得ることができない

            イヴァン・グンドゥリッチ

そうか。。先ほど街で見たドブロブニクに息づく思想は
イヴァン・グンドゥリッチの思想だったんですね。

 

聖イグナチオ教会

グンドリッチ像の背後には階段があり、
この階段を登れば聖イグナチオ教会です。

この階段は、ローマのスペイン階段に似ていると
言われているそう。そういえば、ちょっと似ているかな。。

2004年6月 イタリアバチカン市国・ローマスペイン階段・真実の口

私達は聖イグナチオ教会には行っていませんが
高台にある教会なので、ここからの見晴らしは
とても素敵なんだそうです。

青空市はたくさんの人で一杯。楽しそうなものも一杯。

また、フリータイムの時、ここにも戻ってきたい。。なんて思いながら、
ガイドさんに連れられて、グンドリッチ広場のお向かいにある
旧総督邸(レクター宮殿)へ向かいます。

旧総督邸(レクター宮殿)

これは、ラグーサ共和国(後にドブロブニク共和国)の
行政、立法などが行われたレクター宮殿。
現在は、ドブロブニク歴史博物館となっています。

彫刻のあるアーチが連なる正面入口が素敵ですね。

ここの入館は予定に書いてなかったのですが
ガイドさんがさっと案内して下さいました。
有料の歴史博物館には入っていませんが。。

びっくりしたのは、総督の話。

総督は、ドゥブロヴニク貴族から選ばれ任期は1期1ヶ月
短いのは権力を持ち過ぎない為で、無報酬の名誉職だったそうです。

任期中は、情報を漏らして汚職につながらないように
総督は、総督邸から1歩も外出できず家族や知人とも会えなかったそう。
この総督邸に一月間缶詰で町の為に奉仕したそうです。

旧総督邸の入り口の上の石には、ラテン語で

「私事は忘れ、公事に集中せよ」と書かれています。

すごいですよね~。

どこの国でも、権力や富や人脈を持ち、
それを離そうとしない政治家が多いのにね。。

いや。。このコロナ禍、皆の為に身を削って頑張っている
政治家の方がおられるのは分かっていますけど。。

でも、色々な政治家さんにこの話を知ってほしいなって
ちょっと思ってしまいました。

 

こちらは階段に取り付けた手の形をした手すり。
なんか、可愛いですよね。

この手すり結構有名なんだそうですよ。

ミホ・プラチャッツの胸像

そんなドブロヴニクですから、独裁的な力を持つ人物を作らない為、
個人の彫像建造はずっと許されていませんでした。

でも、共和国の長い歴史の中で
この人の胸像だけ唯一建造を許されたのだそうです。

それは、貴族ではなく一人の庶民。。ミホ・プラツァット。

ミホ・プラツァットは、元はロパド島出身の船乗りでしたが、
商才を活かして貿易船を持ち大富豪となり銀行家にまでなった人です。

築いた財産を、災害で家を失った人、孤児、遭難した船乗りの遺族
など恵まれない人の為街へ寄付しました。
貴族ではないけれど、
1663年総督にも選ばれているのです。

唯一造られた像が貴族ではなく、街の皆の為に尽くした庶民だった。。
なんか、いい話ですよね。
ドブロブニクの人達、なんか粋なことをしますよね~。

でも、決まりで胸像は街には置けないということで、
総督邸の内部の柱と柱の間に置かれているのだそうですよ。

さて、この後、すぐ近くの大聖堂や聖ブラホ教会など
ルジャ広場の観光だと思っていたのですが、

アドリア海ミニクルーズの時間確認の為
一旦港に向かう事になりました。

 

2019年 8ドブロブニク 旧港・カフェ・戦争没者記念館
に続きます。

 

最後までお付き合い頂き
ありがとうございました。

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2 コメント

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Unknown (小梅)
2021-08-22 00:04:52
石畳の道、砲弾の跡、可愛いランタン型の看板、行った事がないお国の街中散策は楽しいです(*^^*)

それにしてもドブロブニクは、素晴らしい思想が生きづいていますね(*^^*)
驚いたのは総督の任期や無報酬にも驚きました(^_^;)
そんなお国があったのですね。
どこぞの国の政治家達に聞いて貰いたいですよね。

ミホ・プラツアット、皆さん粋なことを考えるものですね。
決まりで巨像は街におけないのですね(^_^;)
功績があっても同じで、、、
平和を大事にし続けていくには努力とブレない気持ちでしょうか(^o^)
返信する
小梅さんへ (たんぽぽ)
2021-08-23 01:46:57
ゆっくりゆっくりですが、一緒にクロアチアのドブロブニク、楽しんでもらえていて嬉しいです。(*^^)v

総督の任期や無報酬には、ほんと驚きですよね。それでも選ばれるという事は、すごく名誉なことだったみたいですよ。(^-^)
ほんと、そんなお国があったのですね。。。って感じですよね。(^-^)

>平和を大事にし続けていくには努力と>ブレない気持ちでしょうか。

なるほど、なるほど。。
例外を作らない、ブレない気持ちって大事でしょうね。
偉い人なら何でも簡単に例外を認めてし
まうのはちょっと。。ですよね。(^^;)
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