食虫植物で私たちに最もなじみがあるものは、やはりモウセンゴケでしょうね。名前にコケとついていますが花を咲かせ種を結ぶ種子植物です。モウセンゴケが生育している環境は、植物に必要なチッ素やリンなどの無機の養分が不足しています。 しかし、モウセンゴケは必要な養分を虫から吸収できるのでこのような場所でも十分生育していくことができます。モウセンゴケの葉にはたくさんの腺毛があり、その先から粘液を分泌して虫を捕らえます。腺毛も虫に絡みついて、しっかりと確保した後、腺毛から消化液が分泌され、虫は溶けてモウセンゴケの栄養になります。
写真提供;植物の先生E氏(2005年8月:白馬岳にて撮影)
モウセンゴケの花
腺毛と粘液