東日本大震災が発生して、5ヶ月が経った。
被災地の復旧が少しずつ進んでいるようだが、テレビで東北3県の被害状況がマスコミで伝えられるのに接する限りでは地震被害の膨大さに驚く。
大震災の爪あとが余りにも大きいため、何から、どこから手を付けてよいのか、これまではパニック状態になっていたのではないだろうか。自分のことに置き換えると呆然となっていただろうと推測できる。
それに、原発事故が甚大すぎる。私たちが原発建設にあまりに甘い判断をしてきたことのツケが、国内に多くの原発が設置され、危険極まりないことが表面化して来た。原発の中には不要だと思われるものもあるのに、電力会社はまだ新規設置を考えていることも現出した。狭い国土に多くの人たちが住んで、『快適な生活は電気から』との甘言にのせられ、電気に傾注させられてきてしまったのではないだろうか。現実に、例えば、震災での原発事故がなければ電気自動車の普及が早まったはずだ。
去年の夏と違うのは、節電を心がけないといけないこと。猛暑だった去年はクールビズの夏とはいえ、エアコンが効いた快適なオフィスで、家庭で暑いといいつつも涼やかな生活を送ることが出来たが、猛暑の今年も・・・と、そういうわけには行かない。
きょうは、震災復興と追悼の花火大会が各県であり、高く打ち上げられた花火のかなたに、尊い命がオーバーラップして映っていたような気がする。
東日本大震災後の余震も少しずつだが減ってきているように感じるが、やはり、この世の中で一番怖いものは“地震”だ。
多くの原発に、地震を抱えた日本列島は、そういう意味では、常に大きな危険と同居していることになる。
危険極まりない原発は当然だが、私たちも常に想定外の事態を予想し、大地震に備えることが肝要だと感じた一日だった。