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光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

科捜研の女「ドクターKの失敗」

2019-12-11 05:56:43 | 映画・テレビ
 テレビ朝日で先週放映された「科捜研の女」が鉄道模型が登場する話でした。
 私なんかは実は放映の1時間くらい前にクラブのSNSで存在を知ったので大慌てでテレビの前に座った次第で。


 まずファーストシーンはエンドレスのナローレイアウトの俯瞰から始まります。

 エンドレスの上には2組の単行気動車が間隔を置いて高速で周遊する姿。
 (実はこれがラストへの伏線になっています)

 レイアウトのある部屋は実は殺人の現場で持ち主の若き社長は部屋の隅で刺殺体となって発見されます。
「被害者は鉄道おもちゃのコレクターだった様ね」との沢口靖子扮する主人公、榊マリコ氏のこの台詞に凍りついた鉄道模型ファンは恐らく多数いた事と思います(笑)

 そこへ現れた被害者の甥が走っている車両のひとつがさっきまで故障して動かない車両だったことを指摘。では誰が車両を修理したのか?その人物が犯人なのか?


 と、まあそういう出だしでドラマはスタートします。

 被害者の若社長は子供が触ろうとするとすぐ怒鳴り散らし、いったん捨てた妻と子供を次期社長争いの小道具に使おうとしたり出入りの子会社を一方的判断で切り捨てるなど実に嫌な奴に描写されております。ですから周囲の人物にこれまた怪しい奴が多く容疑者が割れかかっては否定される繰り返しはまさにサスペンスの王道。

 この後のストーリーについては再放送とか他のレビューを参考にして頂くとして。

 鉄道模型がドラマに登場する、それも模型の存在自体が犯罪の重要な伏線になるという性質のものはここ最近では土曜ワイド劇場で一度見たことがありますが、今回の作品について言えばおもちゃと模型の境界は極めて曖昧に描写されています。

 今回のゲストである西村まさ彦演じる容疑者の1人の「ドクターK」が子供のおもちゃの修理屋という設定上、鉄道模型をあえて玩具に割り切ってしまう意図はあったと思います。
 ですがあの設定なら別に模型でなくても、例えばプラレールでも一向に構わない内容とは思いましたが。
 また、被害者の描写も「いい歳をして汽車のおもちゃに血道をあげる冷酷かつ未成熟なおっさん」の域を出ていなかったりします。この手の描写も70年代末、NHKの事件記者もののドラマでこれに近い性格描写が描かれています。
 (この件については当時のTMSの「ミキスト」欄で山崎喜陽氏が触れています)

 本作は一応トミーテックや地元の模型クラブなんかが協力している模様で、登場するモデルも鉄コレのナローゲージモデルの塗り替え品が使われています。せっかく風景付きのレイアウト上を走らせているんだから、あんな高速でぐるぐる周りなんて演出はやって欲しくなかったですね。

 東映のドラマでは以前紹介した「特別機動捜査隊」なんかで鉄道模型のファンを「変わり者だが愛すべき人たち」と言った感じで描写しており、また映画でも数々の鉄道物の作品を物にした実績のあるところなのですが、さすがに今回は被害者の性格と趣味性が混同されかねない描写にステレオタイプが感じられる気もしないではありません。
 とはいえ、こんなことを書いてみた所で大概の視聴者はあまり気にせず観てしまうとは思いますが。

 まあ、そんな話は置いておいて
 実はこれを見る前に西村雅彦氏主演の「巡査 今泉慎太郎」をCSで観ていたのですが、その後に本作を観るとあれから20年以上経ったせいか「西村さん、老けたなあ」と言う感慨が(汗)

しなのマイクロの動力車のはなし

2019-12-10 05:50:20 | 車両・私鉄/民鉄
先日静岡へ出かけた折に入手したアイテムから。
物は小田急9000系の中間車。動力付きです。



今更何故中間車1両だけ?といぶかる向きもあると思いますが、しなのマイクロ(みどりや)製の小田急9000系は数年前にひと編成4連を入線させたことがあります。

ところがこれの動力がまるで動かない不動品でして、他の編成から動力をコンバートして凌いだという経緯がありました。
「集電はするのにモーターだけが空転する」というギア廻りの摩耗やモータ取り付け位置の狂いによると思われるトラブルです。

しなのマイクロの動力には往々にしてこの手のトラブルがありまして、過去にはプラ製185系で、後にしなのマイクロのノリを引きずった初期マイクロエースでも3軸動力の機関車で2,3両この手のトラブルを抱えた個体に当たっています。特に後者は原因が単純なだけにリペアが厄介(通常位置よりモータを微妙に沈み込ませる加工が必要)でモータだけ外して次のリペア用に取っておくなんて苦い経験もあったりします。


これを売っていた中古屋さんは、いわゆる万●系によくある「試走チェックをさせてくれない」タイプの店なのでハズレを引かされる可能性もそれなりにあるのですが物が安かった事もあり半ば博打の積りで購入、帰宅しました。

はらはらしつつレールに載せ、通電すると唸りを上げつつもどうにか走り出したのには心底ほっとしました。
Nゲージとしては初期のフライホイール付き動力でもあり今どきのパワーパックでならそこそこの惰行もしてくれるのですが、今回の個体は幸いにもその中ではスムーズな方です。きちんと動けば味のある走りはしてくれるのでわたし的に今回のは掘り出し物の部類でしょう。

今月の新車から・KATOの701系1000番台

2019-12-08 05:07:50 | 車輌・電車
 思えば最初にマイクロエースの中古品を手に入れてからこのかた、701系と言う電車(特に盛岡色は)なかなか決定版と言えるモデルに当たらなかった形式だったと思います。

 マイクロの初期モデルは種類こそ多かったものの、入手自体が難しいモデルが多かった上に一部動力が底を擦ったりするトラブルがありましたし、最近出た改良版は私の期待したのと異なる仕様で出されて少々がっかりさせられました。
 (それでも田沢湖線仕様は一応作り分けもされていて、上述の目で見てもかなり出来が良かったですが)
 鉄コレの仕様は安価で入手しやすかったのは有難かったですがライトが非点灯なのと、後のJRE仕様で一部帯の表現の雑さが気になる問題がありましたし(それでも盛岡色欲しさに都合3編成の同形モデルを買い込んで無理やりな改造をやったりもしています汗)

 と、まあ私個人は701系のモデルについてはリリースされた嬉しさと期待をやや外された不満がないまぜになった特殊な感情があったりもします。まあ、実車も見事な位華の無い弁当箱みたいなスタイルですが特に奇を衒わない朴訥さは良くも悪くもローカル電車っぽいとは言えます。

 そこへ来てようやくと言うか遂にと言うか、KATOが701系を(仙台色からですが)リリースしてきたのは朗報でした。
 今回製品化されたのは1000番台でマイクロの100番台と区別されるラインナップで4連と2連が出ましたが、今回私が飛びついたのは4連の仕様です。


 他社製品と比べてすぐにわかるのはステンレスの質感の強さ。見るからにステンレス車ですと主張している光沢は鮮やかですらあります。

 ヘッドライトは意外なほど明るく、また当初からLEDの行先表示が付いているのが目を惹きます(吊るしでは「仙台」表記)
 動力は既発売のE127系に準じたか、片側2軸駆動を採用。車体が軽いので非力なイメージもあったのですがゴムタイヤ付きの動力台車がこれまた意外なほど粘着力があるので、4連でも平坦地なら割合にするすると行ける方です。


 増結を考慮してか動力車側の先頭は幌を装備。このため編成の前後で微妙に異なる表情を楽しめるのが面白い点です。

 こうして見ると最後発だけにKATOの出来の良さと言うか力の入れ具合はよくわかります。少なくともマイクロと鉄コレの不満点は解消されていますから、もしはじめて701系を買うというなら私もKATOを勧めるでしょう(仙台色は、と言う但し書き付きで)

 これであとはこの仕様で盛岡色が出てくれれば・・・とか思うのですがそうなったらこれまで3編成もでっち上げてきた自作編成との落差が気になりそうにはなります。

TMSの12月号に思うこと

2019-12-07 05:06:14 | 書籍
 先日、発売日からやや遅れましたがTMSの12月号を書店から引き取って来ました。



 巻末の年間索引のページを見ると今年も押し詰まって来た事を実感します。その意味でこの時期のTMSは私にとっても一種季節の風物詩化していますね(笑)

 さて、今号ではこれまで20年以上に渡ってTMSを牽引して来た石橋春生前編集長の訃報が掲載されていました。
 が、わたし的には本名よりもPNの「赤井哲郎」の方がしっくりします。

「陸蒸気からひかりまで」のキャプションはまさに名文という一言がぴったりくる物でしたし意識、無意識を問わず氏の文章はTMSを通じて昭和からの鉄道模型ファンの脳裏に刻み込まれて来たことと思います。

 既に故人となられた山崎喜陽、中尾豊氏と並びTMSを創刊から引っ張って来た主要メンバーだった赤井氏の逝去は鉄道模型全体にとってもひとつの時代の終わりを意識させられます。

 この場をお借りして氏の冥福をお祈りいたします。

 今号の記事で特に印象的だったのは、これも昨年逝去された水野良太郎氏がかつてTMSで掲載した一コマ漫画をモチーフにしたセクションの制作記事。
 これには一種のオマージュを感じましたが、同時に久しぶりに読んでいて楽しくなる記事に当たった思いがしました。コンペの入賞作品の細密さやこだわりに感銘するのは勿論ですが、この記事に代表される、一種なんでもありの感覚は最近はあまり見なかったものと思います。

スタートレインのN700を展示用車両にしてみる

2019-12-05 05:04:04 | アクセサリー
 この夏、最初に手掛けた工作(と、呼ぶほどの事もない)でRM MODELSの付録だったスタートレインのスケルトン仕様N700を取り上げました。
 
 その時はこれをどうするという当てもなく、精々半分塗装して鉄博モジュールの展示品にでもしようか位しか思いつけませんでした。
 それにしたところで、ただ透明な先頭車が1両だけあっても不気味なだけですし博物館と言うより美術館のオブジェのノリになってしまう所からさて、どうした物かと考え込んでいた所でした。

 そんな折、行きつけの中古ショップで同じスタートレインのN700の出物を見つけました。
 これを手に取ってみた時「これを例のスケルトンと組み合わせれば何とかみられるのではないか?」と思いついた訳です。

 RM MODELSのスケルトンがビッグ1ガムみたいなキット形式だった事を考えると通常品のN700も同じ構成でばらすのは簡単な筈。
 あとは通常品とスケルトンを適当に組み合わせれば「立体透視図」みたいな展示車両が仕上がるのではないかと言う目論見です。


 帰宅後、早速二つをばらして組み合わせたのが上の写真です。
 スケルトンの側面とノーマルの車内パーツや連結器(実はスタートレインは先頭車のフードの中の連結器も造形されています)が透けて見える様に組み直しました。なんだか大昔の「変身サイボーグ」みたいなノリになっていますが単なるスケルトンよりもよほど展示品ぽく見えます。
 (因みに残りのパーツを使って反対の組み合わせも試しましたがこちらは「ただ間抜けに見えるだけ」でしたw)

 また、今回組んでいて気がつきましたがスタートレインは本来窓ガラスが車体と一体のスケルトンのパーツ構成になっていて、上から塗装する事ではめ込み窓にないガラスとボディの一体感を表現しているのが面白く感じました。安価でありながら意外と細密に見えるスタートレインの秘密の一端を見た気がします。

 と言う訳で鉄博風モジュールの展示品も前回よりは拡充しそうです。

ジオタウンのタクシー

2019-12-04 05:01:46 | アクセサリー
 都会風のレイアウトを志向していると、どうしても数が欲しくなるのがタクシーのモデルです。

 最初の頃はTOMIXのクラウン辺りが割合楽に入手できていたのですが、カーコレの登場と前後して販売が終了、現在はカーコレが時折現行のクオリティでタクシーのセットを出す時もあるのですがこれがまた高価な上に、店頭から消えるのも早いのです。
 そんな訳で中古ショップなんかでタクシーの出物を漁る事も多いのですが、その甲斐あって最近入手できたタクシーのミニカーです。

 と言ってもカーコレではなく以前リリースされたKATOのジオタウン仕様のクラウンタクシー。
 これも出た当時はカーコレとの落差が大きかったせいか余り話題にならなかったのですがそれでも店頭から消えるのも早かったですね。


 私も実物を手に取るのは相当に久しぶりでしたが、こうと知っていれば早めに押えておくべきだったと後悔しきりです。

 カーコレに比べてラフなのは元のモデルの製造年代からして致し方ないと思いますが当時のTOMIXのタクシーよりも馴染みのあるカラーリングだったのと屋根上の行灯が後付けパーツながらなかなかいい雰囲気なのでレイアウトで使うには十分以上と思います。
 当時の定価とそう変わらない値段で中古ショップに並んでいたのですが、こういう幸運はそうそうないでしょう。カーコレのクラウンコンフォートタクシーなんかは秋葉では結構なプレミア価格で手が出ませんでしたから。

 それにしてもタクシーくらいは気軽にいつでも買えるモデルが欲しいところです。

レンタルレイアウトの動向に思うこと

2019-12-03 05:55:49 | 鉄道模型 
先日知ったのですが、私も時々出入りさせて頂いている民宿併設型のレンタルレイアウトさんで、来月から期間を限定して16番・HOゲージの運転ができるプランが行なわれるそうです。

行きつけの鉄道カフェの方も当初は16番のサブトラックの併設を企図していた時期があり、今も試走ができる程度の線路は確保されています。

今回のイベントではモジュールを繋げた、シーナリィ付きの線路を使うという事でわたし的には非常に魅力を感じるものです。
何しろ私の場合、16番やHOの車両は持っていてもお座敷運転のエンドレスが精いっぱいな上に常設のレイアウトなんかは到底手が届きませんから。


 で、思うのですが16番やHOゲージのレンタルレイアウトというのは都会はもとより地方でも一定の潜在的な需要があるのではないかと感じています。

 実は先日の運転会の折にモジュールを眺めていた2,3人の年配の方から「昔HOをやっていて車両が今でも手元にある」とか「レイアウトをやりたかったがスペースがなくて・・・」と言ったはなしを聞いていましたし。

 実際16番ユーザーで車両は持っていても走らせる場所がないというのは結構いる気がしますし、年代的に16番スケールのシーナリィ付きレイアウトの運転を体験している人は更に少ないのではないかと思えます。
 (特に普段専門誌を読んでいない、マニアとは少し異なる一般の年配鉄道ファンなど)

 流石に常設と言うと厳しいかもしれませんが今回の様にイベント的にやってみる、或いはマニア以外の潜在層にアピールできる宣伝を併用しながらと言う形であれば地方でもそこそこの物が出来そうな・・・まあ、これは私の希望的観測ですが。

 何れにしろこのイベントがわたし的に魅力艇なのは間違いありません。
 私の手持ちの車両がしょぼいのが難ですが、スケジュールさえ合えば是非行ってみたいと思っています。

マッコウクジラと相互乗り入れのはなし

2019-12-01 05:11:37 | 車両・私鉄/民鉄
 先週、京成の鉄コレのはなしで地下鉄との相互乗り入れに軽く触れましたが今回も似たようなネタです。

 長電仕様の3600系の種車である営団地下鉄3000系、通称マッコウクジラの鉄コレ仕様がこの夏リリースされました。
 実はその時これを買おうかどうしたものかと随分悩んだのですが、先日出先で売れ残りがあるのを見つけたらつい手が出てしまいました。

 去年の正月にマイクロ仕様の3000系を入線させていたのに(大汗)

 このふたつを早速並べて見ましたが、前面は鉄コレ仕様の方がレタリングが細かいくらいで、造形上の大きな差は感じられませんでした。
 強いて言えばマイクロの方がライトが点灯するくらいの違いでしょうが地下鉄の場合これは大きなアドバンテージではあります(笑い)

 横から見るとサッシの太さがマイクロの方が心持ち細い感じがします。
 因みにマイクロの仕様は鉄コレとは全く同じではなく、中間に当たる先頭車の運転台をつぶした独特の仕様なので出来は別としても仕様違いのバラエティは保たれています。
 今回の入線ではマイクロの仕様との擦れ違い運転を想定しているのでいつかは動力化させる心づもりでいるのですが。予算の都合で今はお預け。


 さて、営団3000というと日比谷線で相互乗り入れをしていた東武2000系とのカップリングと言う楽しみがあります。
 基本的な構造は両社同じとはいえ、異なる鉄道会社のカラーリングの妙が楽しめるのは相互乗り入れの面白さでしょう。またこれは同時に運転派の鉄道模型ファンにとっても楽しめる題材でもあります。