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光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

鉄道博物館風モジュールを改修する12・「通路に屋根を付ける」

2016-04-12 05:17:35 | モジュール・3
 鉄博風モジュールの改修作業のはなしから。

 運転会から戻ってからの大仕事は「エントランス付近の通路に屋根を付ける」事でした。
 この通路も運転会ではオープンスペースでそれなりに見晴らしは良いのですが、もし実際にこういう施設があったなら雨でも降れば来館者の不満轟々でしょう(笑)
 とはいえ、本館と同じ様な構造の「プラダン性の緑の屋根」だと折角セッティングした「モーターショーイベント」が上から見えにくくなってしまいます。
 したがってエントランスの屋根はクリア素材(出来ればスモーク処理でもあればベスト)が望ましいところです。
 等と偉そうに言いましたが「構想と実際がかなり異なってしまう」のは私の工作の特徴でもあるので自分でもあまり期待はできません(汗)

 屋根の骨組みは以前から折を見てキープしていたTOMIXの高架駅側壁パーツに付属している架線ステー部のH材を組み合わせました。
 これに透明プラバンで屋根を作り組み合わせそれらしく塗装。

 スモーク処理ができなかったので「雨は凌げても直射日光が防げないので夏場は地獄を見るのは必定ですが(笑)」
 やって見ると案の定安直なレベルの代物になったのが何ともです。


 ついでなので上屋部分の中で内部構造が丸見えになっているところにスチロール板でカバーを掛けて最低限目立たないように処理しました。
 この辺りも私の工作の雑な部分ではあるのですが、次のイベントを前に少しでもやっておかなければならない所です。


「しなのマイクロエース」の東武8000系のはなし

2016-04-10 05:15:25 | 車両・私鉄/民鉄

 今回は暮れの帰省時に仙台の某中古屋で見つけたアイテムから

 「しなの」マイクロエースの東武8000系6連。

 これを買ったショップでは「KATO」の製品にされていましたが実際は車両ケースがKATOの奴だったというだけの話です。
 しなのマイクロ末期のノリを引き継ぐ全金属製車体、あっさりと、それでいてクリーンな印象の窓抜きが持ち味のモデルとは言えます。
 東武アイボリーのモノカラ―一色の車体はサッシはもとよりテールランプの色刺しすらないという徹底的にディテーリングには凝っていないモデルです。
 この8000系、最近は鉄コレの仕様も出ていますし、細密度で行ったらそちらの方がおすすめです。

 走行性ですがかつては日本初のフライホイール動力を自慢していたしなのマイクロからマイクロエースになった時点でフライホイールが撤去されたユニットに変わったためかしなの時代よりややガサツな走りになっていました。
 しかもこれを運転した実家は暖房もない寒い部屋での運転となったために最初の頃はまるで走らず、モータが温まってくるにつれてまるで「冬眠の熊がはい出すが如きのったらした走り」を徐々に見せてくれるという実に個性的な走りを(笑)
 ですがしなの時代はあまり例がなかったヘッドライトの点灯は数少ない取り柄ではあります。

 余談ですがケースこそKATOに変えられていますが、帰宅後に「鉄道模型考古学N」で確認した所ではどうやらばら売りを買い集めたのではなく元々は6連のセット品だった可能性が濃厚です。
 この6連と言うのが曲者でして「4連と2連の組み合わせ」だったせいか「動力車が2両ある」という変則的な組み合わせになっています。

 このモデルでは先頭車のモハ8500と中間車のモハ8200(2連パンタが特徴)に動力が入っておりコンディションにも差が感じられませんでした。
 この頃のマイクロ製品は走りが今ひとつなので2Mの6連での運転もそれほど非現実的ではない感じがします(尤も2連と4連を別々に走らせるのもそれなりに賑やかな気もしますが)
 ただし6連化すると「中間で向き合った2両の先頭車のどちらかが必ずライトを光らせる」と言う問題もありますが(ON OFFスイッチらしきものは確認できませんでした)

 又前掲の資料によると6連でもこの組み合わせでは中間車にサハが入ってしまう問題があり本来なら単品の片パンタ中間車も必要という事らしいです。

 まあ、雰囲気重視で運転する分には問題ありませんが。
 最近は鉄コレといい他社製品といい妙に私鉄の中古車両の出物が多いですね。

「しなのマイクロエース」の東武8000系のはなし

2016-04-10 05:15:25 | 車両・私鉄/民鉄

 今回は暮れの帰省時に仙台の某中古屋で見つけたアイテムから

 「しなの」マイクロエースの東武8000系6連。

 これを買ったショップでは「KATO」の製品にされていましたが実際は車両ケースがKATOの奴だったというだけの話です。
 しなのマイクロ末期のノリを引き継ぐ全金属製車体、あっさりと、それでいてクリーンな印象の窓抜きが持ち味のモデルとは言えます。
 東武アイボリーのモノカラ―一色の車体はサッシはもとよりテールランプの色刺しすらないという徹底的にディテーリングには凝っていないモデルです。
 この8000系、最近は鉄コレの仕様も出ていますし、細密度で行ったらそちらの方がおすすめです。

 走行性ですがかつては日本初のフライホイール動力を自慢していたしなのマイクロからマイクロエースになった時点でフライホイールが撤去されたユニットに変わったためかしなの時代よりややガサツな走りになっていました。
 しかもこれを運転した実家は暖房もない寒い部屋での運転となったために最初の頃はまるで走らず、モータが温まってくるにつれてまるで「冬眠の熊がはい出すが如きのったらした走り」を徐々に見せてくれるという実に個性的な走りを(笑)
 ですがしなの時代はあまり例がなかったヘッドライトの点灯は数少ない取り柄ではあります。

 余談ですがケースこそKATOに変えられていますが、帰宅後に「鉄道模型考古学N」で確認した所ではどうやらばら売りを買い集めたのではなく元々は6連のセット品だった可能性が濃厚です。
 この6連と言うのが曲者でして「4連と2連の組み合わせ」だったせいか「動力車が2両ある」という変則的な組み合わせになっています。

 このモデルでは先頭車のモハ8500と中間車のモハ8200(2連パンタが特徴)に動力が入っておりコンディションにも差が感じられませんでした。
 この頃のマイクロ製品は走りが今ひとつなので2Mの6連での運転もそれほど非現実的ではない感じがします(尤も2連と4連を別々に走らせるのもそれなりに賑やかな気もしますが)
 ただし6連化すると「中間で向き合った2両の先頭車のどちらかが必ずライトを光らせる」と言う問題もありますが(ON OFFスイッチらしきものは確認できませんでした)

 又前掲の資料によると6連でもこの組み合わせでは中間車にサハが入ってしまう問題があり本来なら単品の片パンタ中間車も必要という事らしいです。

 まあ、雰囲気重視で運転する分には問題ありませんが。
 最近は鉄コレといい他社製品といい妙に私鉄の中古車両の出物が多いですね。

わたしのレイアウトの原点「6畳間の組み立て式レイアウト」の記事から

2016-04-09 05:09:31 | 書籍
 今回は昭和39年度版の「模型と工作のガイドブック」の思い出から
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 本書では車両工作も去る事ながらレイアウト関連の記事もそれに負けずに充実した本だったと思います。
 ある意味私のレイアウト志向の原点と言える一冊でもありました。

 本書で出ていたレイアウト記事は折り畳み式の小レイアウトと組み立て式の大レイアウトの二本立てでしたが、前者は「とにもかくにも自宅にシーナリィ付きレイアウトを」と言うコンセプト、後者はクラブ所有の運転会主体の長編成対応(とはいってもここで言う「長編成」とは20M級6連程度を指します)のレイアウトとそれぞれコンセプトが異なるところが巧みです。
 今回まず紹介するのは後者の方。
「16番組み立て式レイアウトの設計と製作」という記事から

 「クラブの持ち回り運転会用として企画された6畳間用の組み立て式大レイアウトの作り方」を何回かの連載でプランニングから製作までをクラブ員のH君と筆者の対談方式で紹介するという物でした。
 この「対談形式のレポート」という形式の記事はとても読みやすい上に「自分もレイアウトを作っている気にさせる」という点でとても秀逸なやりかたでした。

 そして冒頭に掲載されたのは「6畳間をフルに使い2列車同時運転可能。リバース、立体交差、ターンテーブルを擁し駅も三つある」という見るからに楽しげなトラックプランです。

 一見して幾何学的な、見ようによってはオモチャ臭いプランですが、シーナリィを無視してでも上述のようにレイアウトにあこがれる人間がとりあえず欲しがるアイテムを全て備えて破綻を見せない(但し今観返すと勾配の設定等に無理も感じますが)高度なプランと言えると思います。
 初めてこれを読んだ時、「こういうレイアウトが欲しい。HOより小さいNゲージなら畳1枚半位で出来るかもしれない」という希望をも抱かされたものです。

 このレイアウトの特色は駅、ヤード、ジャンクション等の主要部分はフレキシブルや組線路を用いたユニットに纏め、それぞれのユニット間を当時出たばかりだった「金属道床線路」でつなぐという物です。
 従来の組み立て式レイアウトは全ての線路構成をユニットで自作する物が主でしたが、こうする事で大幅な手間の節減につながります。
 これなどは現在でもファイントラックやユニトラックで使えそうなアイデアですし、単なるお座敷運転よりも高度な運転が可能になる可能性も秘めていると思えます。

 各ユニットには小規模ながらホームや信号所などのストラクチャーも固定されていますが当時の事ですからそれらは当然自作。
 この自作記事(製作法)も当時の私が燃えたポイントです(笑)

 何故と言ってこの頃の鉄道模型の入門書ではこの種のストラクチャーの製作法というのは結構おざなりなものが多かったからで(TMSのレイアウト記事ですら結構ラフな形状の建物が多かった)図示だけとはいえ、かなり細かく書かれた「信号所の作り方」には大いに感銘を受けたものです

「ボクは信号所」「弟はホームを・・・」なんて描かれたイラストが付いていましたが、この頃は「兄弟総出でレイアウトを作る」なんて光景、随分憧れたものです。
 現実には弟も子供もテツドウモケイなんかに感心をあまり示してくれないですが(涙)
 
 そんなこんなでこの6畳間レイアウトの記事は「わたしにとっての理想の大レイアウト」のイメージの最初の雛形になりました。
 後に大レイアウトのプランというのは16番、Nを問わずあちこちからずいぶん出てきましたがどれも面白みに欠けます。

 上のプランは77年版工作ガイドブックに掲載されたエンドウの大レイアウトプランです。
 あの頃は大体こういう感じかもっとアクロバチックなプランばかりでした。
 もし最初に出会った大レイアウトのプランがこんなのだったら今の私はいないかもしれません(笑)

鉄コレの埋蔵金編成・小田急編

2016-04-08 05:07:28 | 車両・私鉄/民鉄
 押し入れや戸棚をひっくり返して「積み鉄コレ」を発掘して並べてみる「埋蔵金編成」のはなし
 昨年の今頃は地方私鉄中心でしたが今回からは大手私鉄のラインナップです。

 今回は小田急電鉄から。
 先日1910系も入線した事ですし、いい機会とばかりに久しぶりにやってみました。

 かつて、鉄コレのシリーズの第3弾で南海ズームカーと共に小田急の2200系が登場したのは個人的にも衝撃的な出来事でした。
 考えて見ればこの第3弾が鉄コレにとってひとつのターニングポイントだったのは明白だったと思います。
 第2弾までは15M級以下の小型車や貨車などが主体で鉄コレ自体が建物コレクションのおまけに近い立ち位置でした。
 それが第3弾ではいきなり大手私鉄の旧型車がふたつも投入されそれまで二の足を踏んでいた鉄道模型のファンが飛びつき始めた様です。
 それゆえ、この第3弾以降はむしろ鉄コレの方が主体になった様に見えます。
 第4弾以降は更にこの傾向が加速し今の(量的な)隆盛に至ったのは皆さんもご存じの通りです。

 それはさておき、
 この第3弾が出た当時は同時リリースの新潟交通仕様などとの組み合わせでいわゆる「2200のブツ重編成」(実車に近い6連から8連を実行する)というのが結構話題になりました。
 私の場合、流石にそこまでの長編成は出来ませんでしたが、あの頃地元の中古ショップで2200の出物を見つけて4連化を実行した思い出があります。

 小田急の鉄コレはブラインドパッケージでは第6弾で1600系が、第10弾で1800系がそれぞれリリースされ、事業者特注品でキハや荷物電車まで出ています。最近では1700系も出ているとか。
 何れも大手の競合車種を巧みに避けているところがしたたかなところで、他社のモデルと組み合わせると小田急の大概の車両がモデルとして入手できるという物凄い事態になっています。
 京商製とは言え、何しろ向ケ丘遊園のモノレールまで出ていますから(笑)

 その中の鉄コレの3系列を並べるだけでも結構賑々しい雰囲気があります。
 因みに2200系貫通扉の仕様は新潟交通の譲渡車ですがオリジナルとの差異はあまりありませんのでそのまま並べています。

 ところでこの中の1800系ですが実はこの車両はかつてGMが73系の完成品を出した時に姉妹品としてリリースした完成品としては「日本最初のNゲージ私鉄電車」でもあります。
 あの頃はまさか30年以上空けて競合製品が出るとは思いませんでした(笑)


鉄道博物館風モジュールを改修する11・「墨入れ」

2016-04-07 05:01:16 | レイアウト・竹取坂
 モジュール改修のはなしから。

 今回の改修ポイントはモジュール手前の連絡口とそこに接続しているレストハウスです。
 前回のモジュール工作の時もここの部分についてはあまり触れなかったのでこの機会に補足したいと思います。

 本体はTOMIXの総合ビルの一階部分を二つ重ねたものです。
 以前総合ビルを組み合わせて超高層ビルを作った時の余りを活用した物ですが、実はまだこれでも余っていたりして(汗)
 ここでの肝はむしろ屋上部分で、KATOの跨線橋の階段部分やホーム用の売店パーツなどを配置して屋上からぺデストリアンデッキ風の通路(こちらはTOMIXの高架駅のプレート)に接続している設定です。
 何しろ博物館のエントランスがビルで言えば5,6階相当(地上の本線、ニ階部分のZゲージ線路を更にまたいでいるため)の高さでアングルによっては意外に壮大な風景になります。
 これ、今回の改修で初めて気付きました(汗)

 ぺデストリアンデッキ風の通路の上には以前紹介した通り単なる通路ではなくイベント・展示スペースとしても機能しています。
 今回の改修までは完全なオープンでしたが、ここに透明プラバンで屋根をつけようという算段です。
 (透明にしたのは上から覗けるようにするためです。本館と違い覗き穴はあまり効果が期待できません)
 「改修」と言いましたが、ここでのメインは通路の屋根を除けば基本的に「墨入れ」が中心です。

 何しろ無塗装の素材丸出しの状態でこれまでの運転会に来ていましたが、見るからに玩具臭い外見でしたから苦肉の策です。
 例によってタミヤのエナメルカラーを使用。
 ですが長い事使っていなかったので溶剤になかなか溶けず往生した上に中々隙間に流れ込まなかったので予想の8割増しで薄汚くなってしまいました。
 まあ、リアルと言えば言えますしプラっぽさは幾分でも緩和されました。

 この建物にも照明を入れると効果的かもしれませんが、線路をまたぐだけにベース裏の配線が必須なので課題です。
 (運転会では高さ調節のために発泡スチロール塊を噛ませる事が多いのでその部分をよける必要あり)

 以下は余談

 ついでだったので、例のED91のルーバーや碍子にも少し墨入れしました。
 ですが建物ほどの効果はなかったようです。

Nゲージサイズのミニカーから

2016-04-06 05:58:33 | アクセサリー

先日開店した中古ショップの戦利品は鉄道模型ばかりではありません。
 ガチャ系・食玩系のミニカーが一袋に2,3台入って108円(税込)で並んでいたのですがその中からレイアウトに使えそうな奴を買い込んできています。

 今回はその中から
 カプセルトミカのステップワゴン。
 乗用車系でどうにかNのレイアウトに使えそうなのはこれしかありませんでした。
 ですが文字通り小指の爪よりも小さいサイズなのに、明らかにノアともセレナとも違って見えます。
 この手のミニバンはセダンに比べて没個性だという論調は車系のサイトでよく聞く意見ですが、こうしてみると一見同じ様に見えても車種の区別はきちんと付く物らしいですね。

 デコトラ12トン車
 このシリーズも過去に1,2台買っていますがそれとは違う「鮮魚系」の意匠だったので(笑)
 デコトラはそれこそ「同じ車が二台と無い」車の典型なので種類が違いさえすればレイアウトではよく映えます。

 後2,3種類揃えば「トラック野郎」シリーズの「検問突破シーン」の再現も不可能ではないかと。

 消防レスキュー車とショートボディの観光バス。
 造形はややラフなのですがサイズ的にはどうにかNに使えます。
 バスの方は田舎によくある「中小観光バス会社の無尽ツアー御用達」のバスのノリがあって悪くありません。

 とはいえ今回の買い物についていえば、実際の袋物は上述の奴の他にNでは使えないサイズのミニカーも抱き合わせで入っているのですが、正直そちらの方が処置に困ります。

鉄コレの小田急1910系「ニューロマンスカー」

2016-04-05 05:56:40 | 車両・私鉄/民鉄

 中古ショップの開店セールの戦利品から

 小田急の「ニューロマンスカー」こと1910(2000)形の3連
 鉄コレの事業者特注品のセットがNゲージ化・動力化されたセットで出ていたので飛びついてしまいました。

 実車は1949年に小田急としては戦後初の2扉クロスシート車として登場した物で中間車には喫茶コーナーや放送室なども装備された中々デラックスな仕様だそうです。
 但し中間車のサハは既存の国電(省電)の台枠を活用して車体を作った為に両端の動力車よりも若干車体の幅が広くなっていると言ういかにも過渡期の電車らしい所もあります。
 この1910形、優等列車としての使用は3年ほどでそれ以後は3扉化されて普通の電車になってしまったそうです。


 驚いた事にこのモデルも良く見るとサハだけ若干幅広になっているのが再現されているのがわかります
 まあこれなどは「言われなければわからない」レベルですし、人によってはエラー品と勘違いする人もいるかもしれません(笑)
 それはさておき、

 今となっては小田急の旧塗装車は「田舎者には馴染みの薄いレトロな電車」程度の認識だったのか、開店当日でもこれを手に取って見る客はほとんどいなかったので結果的には幸運でした。
 (余談ですが紺色と黄色のツートン塗装を最初に使ったのもこの編成だそうです)
 17M級の3連の優等列車はレイアウトでの運用では好適な短さですし、適度なレトロさ加減も好ましい印象でした。
 実際走らせてみると以外に誇らしい雰囲気を持っています。

 その意味では結構な掘り出し物でした。

久しぶりにレイアウトのはなし「アップデートする電気街」

2016-04-03 05:47:11 | レイアウト・開運橋

 今回は久しぶりにメインのレイアウトのはなしです
 レイアウトの一角を占めている「電気街」セクション。

 これが現在の位置に鎮座してからそろそろ5年位になります。
 その間に駅舎やホームの入れ替え等を行ない一部の建物も入れ替わりがありました。

 先日にはジオコレのビルが隙間を埋める形で入り込んだりしています。
 
 例えば、このセクション開設以来古くから買い物客の一部の憩いの場となっていた休憩所兼用の昔風の店舗も駅前近代ビルのひとつにさし変わりました。
 こんな調子で街並みが日々アップデートされてゆくのは実際の街と同じ感じがします。

 大体にしてモチーフのひとつになっていた秋葉原の電気街自体今では「電気街」という言葉がもはや似合わない「趣味の街」に変貌していますし。
 して見るとこの街の方もそれなりに変化を続けて行くのも当然かもしれません。

 まさに「レイアウトは生きている」という言葉を地で行く様な形で変化しているのがこの電気街セクションかもしれません。
 
 上の写真は5年前に電気街セクションが現在地に鎮座した直後の風景です。

 こちらが現在の状態。
 変化が少しづつなのでユーザーの私自身もあまり意識していませんでしたがこうして見るとこの数年で結構変わった様に感じました。

 こんな風に変化が続いて行くところを見ているとあたかもレイアウトが私にとっての第二のホームタウンになっている感があります。
 ですが今の段階ではまだ市販の建物がそのまま入れ替わっただけに過ぎません。

 次の段階としてこれらを「私の街の風景にすり合わせるための加工」が必要になります。
 オリジナルの看板類の追加や建物自体の改造なんかも必須でしょう。


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ワールド工芸のEF52とマイクロエースのEF14から

2016-04-02 05:40:00 | 車両・電気機関車

 先日入線した中古モデルからワールド工芸のEF52を取り上げます。
 いまどきのファンからすれば「EF52?なにそれ食べられるの」並みに関心の薄い機種と思いますが(笑)
 戦前の国産電気機関車の先駆けとなったひとつですが、後述する派生機のEF14と併せて中央線で客車を牽いていた時期もあるそうなので先日のKATO「中央線普通列車セット」とのマッチングも悪くないのではと思います(実際の編成に適合するかは別として)

 さて、90年代初め頃のワールド工芸はKATOやTOMIX等が出さない様な古典機を金属キットで次々にリリースしていました。

 これは他社既存モデルの足回りを生かす事、エッチング技術を活用した多品種少量生産では組み立てやすさに意を用いた設計でキット化を容易にし工作派の敷居をある程度下げる事にも成功したブランドでした。
 (後にオリジナルの動力ユニットを使う物も出ていますが)
 同時に既存メーカーが手を出しにくい旧型機や私鉄機を積極的にリリースしてくれる姿勢は現在でも貴重な存在と思います。

 こうして従来新型機・現役機中心のラインナップが多かったNゲージ電気の世界にこれまでにないバリエーションをどんどん投入する方向で大いに気を吐いていました。
 ただ、それだけに新車の場合お値段で手が出ないブランドのひとつでもあるのですが、たまにこういう形で中古の出物でもないと入線しにくいのは確かです。

 このEF52もそんな流れの上に存在するひとつです。
 それだけに実車もモデルとしても他のメジャー機に比べて今一つ影が薄いのですがある意味ワールドらしさがよく出た機種ではなかったでしょうか。見たところ完成品の様ですが組み立て方の説明書が付属している所からするとあるいはキット組み品の可能性もあります。
 だとすればなかなかクリーンな仕上がりですので作った方の腕前が何となく偲ばれる出来とも言えます。

 実車はリベットや帯材の多様で造形された車体で古典期らしい角ばったデザインで今となっては個性的ですらあるボディでしたが、これを肉薄で強度の保てるブラスで造形する事で質感と細密感のバランスをかなり良く表現していると思います。
 特にキットメイクする側からすれば地味ながらも自分だけの1機として愛着を持てるロコではないでしょうか。
 少なくともそういう気を起させる存在感はあります。

 実は私の手元にはこれとは別に3年ほど前に入線させたマイクロのEF14があります。
 これはEF52の中の2両のギア比を変更したEF54の改名後の機種なのでEF52との外見上の差異はごく少ない物です。プラ成形ゆえにボディの肉厚が今となっては目立つのですが貴重な存在なのは変わりありません。


 この2両、動力は既存動力をユニット化した信頼感のある物で試走でもかなりするすると走ってくれます。
 Nのモデルとしてはこれも非常に重要な点でしょう。
 どんなに細密でもNのサイズは飾るには小さすぎますし、自作に拘り過ぎてまともに走らない動力が超細密ボディに載っているのは辛い物があります。


カラーブックスの「シティ電車」

2016-04-01 05:29:47 | 書籍
今回は鉄道関連のカラーブックスネタ。


 今回取り上げるのは「シティ電車」慶応大学鉄道研究会の編集になる一冊との事です。

 カラーブックスで鉄道物を見るとその殆どは対象となるジャンルを図鑑よろしく俯瞰してみせると言う構成になっています。
 だからこそ今になってもそこそこの資料価値を保っているものも多いのですが。

 その中にあって独特の異彩を放っているのがこの一冊でした。
 というのも都市間交通としての電車をデザインや性能、運用方法や利便性といった様々な切り口から評論しそれぞれのジャンルのベストを選定するという非常に考察的な要素の大きい内容だったからです。
 ある意味昔の鉄道雑誌で時折見かける「鉄道ベスト10」を大都市圏の電車にジャンルを絞り込んで単行本にまとめた感じとでも言いましょうか。

 一部に同人誌的なノリが抜け切れていない印象を感じるものの、編者が鉄道研究会という性格上どうしてもアカデミックタッチの評論がメインになりがちなのは当然ですし、またそこが本書の最大の特徴でもあります。
 書き手の主観と熱意がこれほど伝わってくるカラーブックスと言うのもそうはありません。

 そういう内容だけに評論の題材は「当時のリアルタイム」であり、この本が書かれた80年代後半から90年代初めにかけての一種の空気(要するに「バブルの前後の時期」です)が行間から感じられるのが今回読み返してみて非常に強く感じられたのが面白い処でした。


 そこまで考え込まなくても各ページに掲載されている「あの頃の電車たち」に懐かしさを感じてみるのも面白いと思います。