光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

70系電車のはなし

2015-06-12 07:48:54 | 車輌・電車







 






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 鉄コレの威力を実感させるラインナップと入線率になったのが70系の電車です。

 2009年の暮れ頃に中央東線仕様の70系が発売。
 スカ色好きの私としても見逃せず早速入線・動力化した挙句にその年の年越し運転の主役を飾りました。

 
 そのすぐ後くらいに入線したのが上越線仕様です。

 とはいえ予算オーバーで本体のみが精一杯。動力もパンタも付けられません(汗)
 尤も以前このブログで書いたように既存の足回りとコンバートして(この場合、中央東線仕様の70系)使うことは可能です。一緒に走らせることは殆どなさそうなのでこの方がむしろ効率的でお財布にも優しいのではないかと。

 そんな訳で今の段階ではNゲージの車両としては使えないレベルでした(トレーラーにするにしても軽すぎてすぐ脱線しますし)

 この独特のカラーリングは豪雪地帯で雪の中でも目立つ色という事で選択されたそうですが、個人的なイメージでは「コタツにミカン」を連想してしまいます。この季節こういう温かみのある配色の電車は何か和みますね。



 更にそれから5年ほどして70系阪和線快速色と中央西線仕様2連8両を入手しました。
 買ったのはよく覗きに行く中古ショップですが、ここはちょくちょく鉄コレの動力化車が格安で並ぶところです。

 4連が2編成の8両、パンタや車輪、カプラーまで交換されたもので動力車も2両付いていながら5000円。
 1両あたり685円という驚くべき安さです。
 走行可能な状態になっていても殊鉄コレの場合だけはそういう改修は「疵物扱い」で格安になってしまうのでしょうか。
 買う側にしてみれば安いに越したことはないので有難いのですがそれでも複雑な気分です。

 実はこれを買うときの目論見としては阪和線はそのまま入線、中央線仕様の動力車だけを取り出して手持ちのモハ40系辺りとコンバートする積りでいました。

 さて、鉄コレの70系は私自身中央東線と新潟色の2編成を既に入線させており今回のを加えると4編成になります。
 以前のNゲージならばこういうのは車体は共通の造形にしてしまって色替えだけで別仕様として押し切ってしまう所ですが鉄コレの場合は造形の違いまで再現してしまうのが凄い所であり難儀なところです。

 それが今回は少々仇となりました。
 阪和線とセットで入っていたスカ色仕様を最初は手持ちと同じ中央東線と思っていたので動力のドナーを考えたのですが造形自体異なる中央西線となるとそういう訳にもいかなくなりました。
 ましてや私の好きなスカ色電車ですし。

 前面で比較するだけでも中央東線は窓がやや小ぶりでHゴムの入っていない仕様なのに対して中央西線の仕様はHゴム入りのコンベンショナルな先頭部で微妙に印象が異なります。
 中間車も窓が3段の奴があったり窓の配置そのものが異なっているなどプロトタイプの違いによる差異がきちんと作り分けられています。

 単に集めるだけならこれは喜ぶべきポイントですが、ドナー目的で買った編成が実はそうではなかったというのは少し肩透かしを食った気分ではあります。
 とはいえ有難い事には違いありませんから中央西線の仕様も結局は正規の入線になりますが。

 阪和線快速仕様はカラーリング自体が完全に異なる上にこれまた先頭部をはじめとした造形が作り分けられています。
 仮にこれまで出た4編成全ての色を落としてまっさらにしてしまってもマニアならどれがどの仕様か造形の違いで見分けてしまう事でしょう。
 全く鉄コレと言えども凄いシリーズとなったものです。


猛暑の日々・・・6月の幕開け

2015-06-11 07:46:11 | 鉄道模型 
 先日来の猛暑には茹りっぱなしです。
 到底5月の気候とは思えないこの時期に30度以上、どうかすると35℃近くまで上昇するのですからたまりません。
 遠くの山並みに一部雪が残っているというのが信じられない(汗)

 6月に入ってからもあまり気候は変わらず、それどころか夜に入っても熱帯夜直前みたいなノリで困ります。


 ところでうちのメインレイアウトですが季節の設定を「5月の連休明け」から「梅雨に入る直前の時期」にしています。
 こう書くともっともらしいのですが実は「植生に最も手間がかかりにくいと思ったから(花が多くなく、それでいて樹木もそこそこ青々としてくる)」というのが主な理由です。

 葉純線が春先の雪解け時期なのも一部には似た様な理由もありますね(汗)

 例外的に棚幡線が秋の紅葉時期なのですがこれとて元のレイアウト(週刊SL鉄道模型)の設定がそうだったからというに過ぎず、実際にやってみるとフォーリッジのカラーが妙に毒々しく感じられて個人的にはあまり感心しません。

 とはいえ。現実の気候がそれを凌駕し始めている今の気候、そのうちレイアウトの設定も「4月の初夏」なんて変えなければならないかもしれません。

「鉄道模型作品20題」に昭和20年代の鉄道模型を見る

2015-06-10 07:39:57 | 書籍
 先日入手したTMS別冊から。

 かつて(最終版が出たのは80年代初め頃)TMS特集シリーズという旧記事のアーカイブが出ていた事があります。
 昭和20年代~30年代前半頃にかけてTMS本誌に掲載された製作記事を中心にジャンルごとに纏めた物で、主に車両工作編とレイアウト編に大別され十数冊リリースされたようです。

 それらの中でレイアウト関連の物は10年ほど前に揃えましたし、車両工作編も私が興味を持ち、且つ安かったものから入手しています。

 今回紹介するのはその中でも最も古い「鉄道模型作品20題」
 「最も古い」とは言いましたが80年代初頭の最終版なら安い物で数百円位で買えます。

 本書はTMS創刊前後の時期、正確には昭和20年代の号に掲載されていた車両工作記事を中心に纏めたものです。
 この頃は16番自体がまだ「新参規格」だった頃でメインになっているのはOゲージ又は0番規格のモデルという事になります。

 何しろ16番の約4倍、Nと比べても16倍の体積のモデルの工作ですから初期の16番では殆ど無かった蒸気のバックプレートや電車の室内工作などは当たり前。
 この時期は「O番は細密モデル、16番は運転を楽しむモデル」という棲み分けだった事がわかります。
 そのO番、Oゲージも日本型に囚われず、米国型の蒸機やスイッチャーの比率が意外と高いのが世相を感じさせます。

 16番モデルもスケール機よりはフリースタイルが中心ですが、この頃のフリーというのは16番という新規格の可能性を模索する意味もあった様です。
 その証拠に素材はブラスばかりかペーパーやセルロイドまで動員されていましたし2軸貨車の台車をボギー化した独特の寸詰まり感のある「ムキ」と呼ばれるフリー貨車が持て囃されたのも当時の「運転主体の16番」の立ち位置を象徴していると思います。

 更にその一方で12ミリの「TTゲージ」もこの時期名乗りを上げていた様です。

 ですが本書で一番私が驚いたのは「8ミリゲージの連接車の工作」の記事です。
 これほど凝った内容の「Nゲージより小さいモデル」が自作されていた(しかも車載逆転機の存在に言及されている所からAC電源のモデルと思われます)事にまず驚かされます。
 しかも発表されたのは昭和20年代ですが実際に製作されたのは昭和16年だったというのに二度びっくりです。
 (ちなみにこれとほぼ同じ時期にアメリカではHOゲージの伝説的レイアウトであるJOHN ALLENのGD LINEが着工されています)


 Nゲージの量産品ですら連接車のモデルが出たのは60年代半ば位ですから(規格が新しいから当たり前と言えばそれまでですが)相当に先進的なモデル作りと言えます。
 写真は以前紹介したBACHMANNのターボトランですが構造といいデザインといい今回のモデルとよく似ています。
 製作工程6カ月、うち丸一ヶ月がモーターの自作に費やされていたとの事です。

 が、更に驚くのがこのモデルの製作動機でした。
 庭園鉄道のある自宅から急に6畳一間の下宿住まいとなりハンダ鏝の仕様すら制限される中で「膝の上でも工作できる物を」という事でスタートしたものだというのです。
 この辺りの事情に戦争の影が何となく感じられる気もしますが、それよりもそこまですべてが制限された環境の中でも「何か作りたい」と思い続ける動機づけの強烈さと意欲の持続には読んでいて頭が下がる思いです。

 「環境が違うから製作に時間がかかるのは当たり前」と一言でいうのは簡単ですが、ここは素直に独創性と同時に「作る」事それ自体のプライオリティの高さに素直に驚くべき所でしょう。

 その一方でスケールモデルだけに拘らず「自らの心象風景の中を走る列車」というコンセプトで朴訥ながら非常にバランスのとれた車両群を送り出した「イーハトーヴォ高原鉄道(レイアウトではなく車両群の総称)」のイマジネーションの豊かさにも心を打たれました。

 全体にどの記事も筆致は冷静なのに不思議な熱気のオーラが感じ取れますが戦時中の逼塞状態から(その一方で物資は欠乏し時間も少なかったはず)鬱積していたなにかが一気に解放されたかの様です。
 そのせいか一部に旧かな遣いが散見されるにも拘らずそんな些細な事が全く気にならない位に一気に読み進められましたし、読み終わってからもすぐにまた最初から読み始めるという具合でした。

 実は読み始めるまでは「帰りの電車の暇つぶし」位にしか考えていなかったのも確かですが、本全体にみなぎる熱気にほだされて終点に着くまでの時間を忘れるほど集中してしまいました。
 本書は間違いなく私に元気を注入してくれる一冊だったと思います。

しなのマイクロのEF64を弄っていて思うこと

2015-06-09 07:36:37 | 思いつくままに・考察
 先日紹介したしなののEF64に絡むお話から。

 このEF64、Nのモデル化としては最も早い頃の物でしたし、しなのマイクロとしてもプラ成形の電機は初挑戦だった事を考え併せてもKATOやTOMIXのそれとは歴然と異なる部分も感じられます。
 クリーム塗装を別パーツ化して塗装の境目を明確化させるのはTOMIXなんかでもやっていますが、しなのの方はまだパーツの隙間が目立ちますし、色調も他者のモデルに比べてややトーンがきつめの印象すらあります。
 特に致命傷なのは実車なら車体前面と殆どツライチに見えるはずのスカートが車体からかなり引っ込んで見えるところでカプラー逃げの欠き取りの大きいスカートの造形そのものと併せてかなりのマイナスポイントです。

 プロトタイプが同じな物だけに実車に対する忠実度という観点から比べると一見して他社のモデルに見劣りしている様に見えるところもあるのも事実でしょう。
 ですがそれでもこのEF64にはしなの独特の個性が魅力となっているのも確かだと思えるのです。

 それは車両自体の印象把握に繋がるディフォルメのセンスの問題です。
 側面から見たHゴムの表現の強さや窓周りの造形などに作り手が「この機関車をぱっと見た時にどこが一番印象的に見えるか」という捉え方の違いが造形の肝になっていると思います。
 その観点からすればモデルとしての新しさや古さ・或いはブランド性を超えたユーザー独自の評価がどれだけできるかが試される部分ではないかとも思えます。

 別な例で言えばED75の前面HゴムをTOMIXみたいに窓ガラス側に付けるかKATOの様に車体にモールドするかによる印象の違いをどう評価するかという事なんかも同じ性質の問題かもしれません。
 同様にEF66のエアフィルターのフィンの枚数の違いとか(流石にこれは差異としては細かすぎますが)
 これは単純に造形の手法としてはどちらも正しいと言えますし「必要なディテールが付いている」という細密化の観点からすれば本来ならば問題にならない所であります。

 とすれば、これは細密度の問題ではなく造形側のセンスの問題でありユーザーが「どちらを気に入ったか、どちらが好みか」というセンスの問題でもあります。
 とすれば同じプロトタイプで個性の異なる複数のモデルから自分のお気に入りを自分のセンスで選べるという意味で素晴らしい時代になったとも言える訳です。
 また、造形のセンスが気に入れば例えモデルとしては古くても、あるいは細密度で劣っても気にする物ではないとも言えます。

 要は購入する側にブランド性や細密度に囚われない自分なりのセンスがどれだけ生かせるかが問われる気がします。
 殊、鉄道模型の場合は他のアイテムと異なりこの点が軽視されがちな印象があります。
 この趣味に特有の「実物との比較からその再現性の優劣を語る」というのは一見楽な評価軸なのですが、一方で選ぶ側・評価する側のセンスが問われないという点でやや安易なやり方の様な気もします。

 勿論模型である以上は実物の再現性は重要ですが、それ以外のセンシティブな観点からモデルの個性を語るという方向性はもっと出ても良い気がしました。
 (この辺は最近このブログで良く書く事の蒸し返しなのですが汗)

 ・・・等と偉そうな事を書きましたが、実を言うと今回のしなののEF64については当の私自身、購入時には造形にはたいして期待していなかったので偉そうなことは言えないのですが(大恥)

鉄コレの相鉄モニ2000とその失敗談(汗)

2015-06-07 09:37:50 | 車両・私鉄/民鉄

 5月の秋葉土産から

 鉄コレの相鉄モニ2000形です。
 事業者限定品だけに普通なら田舎では買えない代物です(通販使えばいいのに)

 「黄色い荷物電車」という存在自体が結構新鮮に感じますが晩年は事業車・架線検測車としても使われていたそうなので不自然さは案外ないかもしれません。
 モデルのプロトタイプはモニ2005・モ二2019。
 ただし架線検測ドームを追加する事でモニ2023にも改造可能な設計となっています(ここ伏線w)

 帰宅後に動力化してみましたが同じ鉄コレの第7弾のクモニ13とは別の雰囲気がなかなか好ましいです。


 さて、ここから失敗談。
 このモデル説明書もろくに読まずに検測ドームのパーツを追加したのですが本来2019に付けるべきところを間違って2005に付けてしまいました。
 あとになってミスに気づきましたが後の祭り。

 それでも最初は「それなら屋根だけ交換しよう」位に思っていたのですがよく見ると2005と2019は屋根の造形が微妙に異なるためそれもできない事が判明。
 (2005はドア上の屋根に微妙な切欠きがある)
 今度こそ後悔です。ここは2005ベースのオリジナル検測車という事で自分を納得させるしかありません。


 2005と2019は前面の造形が異なるだけと思っていたのですが思いのほか作り分けがしっかりしていた訳でここは感心するところです。

鉄道模型の運転会・イベントに思うこと

2015-06-06 09:35:56 | 思いつくままに・考察
 今回のはやや愚痴っぽい内容を含みます。
 面白くない所もあるかと思いますがご勘弁を。

 先日のグランシップのイベントは本来なら私も初参加の予定でしたが当日に法事が重なり出られなかった事もあって凹んだ話をしました。

 実はそれに限らず、今年に入ってからこの種のイベントに参加する事が無くなっています。

 いつもならこの時期までにひとつやふたつの運転会に参加しているのですがどういうわけか今年に限って予定が全く合わずに参加できないでいるというのが現状です。
 イベント嫌いで参加しないならまだしも、その気があるのに他の要因で出られないというのがまたストレスの種で全く参ります。

 鉄道模型というのは基本的にインドア系の趣味で一人で工作台やらレイアウトやらに向かってちまちまやっているというのが基本ですし、事実クラブに入るまでは私もそうやってきました。
 で、その頃は別にそういう事を何とも思っていなかったのも確かです。

 ですが10年位前にクラブに参加したり、遠方の同好の士の皆さんと運転会に参加させて頂いたりするようになってみるとそれまでにない独特の解放感に浸るのが楽しみになってしまっています。
 たとえ自分の車両を持ち込むでなくとも他のメンバーの車両や工作の成果を目にできるだけでも結構な刺激になりますし、どうかすると背中を押される様な元気をもらっている様な気すらします。

 そろそろいい歳になってきたおっさんにとってはこういう機会自体がなかなかないですから、こうした事がどれだけ有難かったかわかりません。

 それが偶然にしろ、まる半年以上参加が無かったのですから直接間接に影響が出て来るのも当然かもしれません。してみるとインドアに見える鉄道模型という趣味も実はある程度開放的な側面があり、それをも楽しめる事で趣味の世界が広がるという事を、私もここ10年の間に覚えてきたという事でもあるのでしょう。

 実をいうとこれから暫くはまだまだほかの行事やら仕事の関係で次回以降の参加ができるかが微妙なのですが、機会を捉えて出来るだけ出てみたいと思います。

しなのマイクロのEF64から

2015-06-05 14:30:44 | 車両・電気機関車
 先日の秋葉行きの戦利品から。

 しなのマイクロ・・・ではなくマイクロエースのEF64 1000番台です。
 アリイに吸収される前、末期のしなのマイクロは185系電車を皮切りにそれまでのブラスモデルからプラ車体のモデルに進出し飛躍を図ろうとしていました。

 今回のEF64もその流れの中にあるモデルで同ブランドでは唯一の直流F級電機でした。
 しなののプラ電機はTOMIXと競合する形となったEF71を以前入線させた事があります。

 その当時のイメージで言うならTOMIXよりも好ましい印象把握に感心しましたが、今回のEF64もその目で見るとなかなか悪くはありません。
 カプラーの首振りの関係でスカートの欠き取りが大きい点、又造形上の都合からか妙にスカート自体が引っ込んでしまっていますが、Hゴム周りや屋上モニタ窓の表現などに独自性を感じます。
 全体の印象も含めここはこのモデルの個性と捉えるべき所でしょう。

 問題の走行性ですが、前進はスムーズですが後退で動力台車のひとつがつんのめる挙動を示すために走行ができず「走行方向が一方に限定される」という問題があったりします。
 ここは要調整でしょう。

 ですがこのモデルの造形自体についてはそれなりに好ましいですし、それについては少し思う所もあったのでそれについては次の機会に。

日本型Nゲージの50年と思い出から・EF64編

2015-06-04 09:32:40 | 車両・電気機関車
 昭和39年版の「模型と工作・鉄道模型ガイドブック」から50年前の16番モデル工作とそれ以降のNモデルの思い出を語るある意味支離滅裂な企画(汗)
 先日しなのマイクロのモデルを購入したという事もあって今回はEF64です。

「(前略)いろいろある中で私は近く登場するELを作って見ました。EF64形式直流電機機関車です(中略)この記事が出てしばらくすると試作機が走りだすかもしれません」
 本書での16番モデル製作記事はこんな前置きから始まっています。

 当時はバリバリの新型どころかまだ出てもいなかったEF64も50年が経過してみるとあるものは茶色の「旧塗装」がもてはやされ、ある物は公園の展示品となり、ある物は予備機よろしく側線で黄昏ている存在となりました。
 現在活躍の中心は側面のデザインの異なる1000番台でありここで取り上げる初期型もそろそろレトロの対象になりつつあります。

 製作記事の作例は「当時まだ出ていない機関車のモデル」としては中々好い印象の出来です。
 前回ED75で違和感を感じていた前面窓のHゴムも塗りとはいえきちんと出ていました。
 初期型EF64を特徴づける大きなエアフィルター部分は市販の波板を2.5ミリ幅で72枚も切り出して貼り付ける表現法。私の様なめんどくさがりには気の遠くなる工程です。
 ですが当時はこの程度の事は学生でも普通にやっていた訳です。「なければ作る」というのは最近専門誌などで一種のスローガンになっている感がありますが当時は「ない物が多過ぎた」から勢い自作が中心になった訳で。
 それゆえに雑誌の方も「製作記」でなしに「作り方」として紹介していたのでしょうし、そうして出来上がったモデルはそれが何であれ製作者の宝物となったのだと思います。

 無いと言えばこの時点では実車も出ていないEF64用の台車などももちろんありませんから鉄道模型社(これまた懐かしい名前)のED71用台車を改造するように指定されています。
 これすらも「近いうちにカツミがEF70用の台車を分売するのでそれを使えばよりEF64らしくなります」と言う凄い事を書いています。

 さて、NのEF64は私が趣味の再開時に真っ先に入線させたロコのひとつです。
 当然初期型でKATOのモデルです。
 今回の記念運転会で久しぶりに運転しましたがスムーズな走りっぷりは相変わらずです。この辺りからKATO、TOMIXともにNのモデルも機関車らしい重量感のある走りができるようになって来たようです。
 その意味ではNゲージの走りの進化を真っ先に実感させてくれたロコでもありました。

 1000番台などは側面だけ見るとまるで別のロコですがこれはこれで朴訥な味があって好きですね。

キ620をいじる・・・はずだったのに(大汗)

2015-06-03 09:28:19 | 車両・客車・貨車
 先日入線したMOREのキ620ロータリー除雪車の話の続きです。

 前にもお話したようにこのキ620、単体で自走できるのが特色のひとつなのですがモーターを抜いたKATOのD51を牽かせると車輪が空転するばかりでまるで役に立ちません。

 一見したところではウェイトの不足で粘着が足りない気もするので補重すればどうにかなるのではとかねて考えていましたがようやく今日になって暇ができたので早速やってみました。
 まずキ620の分解です。
 構造は単純ですがそれだけにちょっとしたミスが大きな結果を呼びそうで怖かったのですが、手順さえ解ればどうにかできました。


  ZAQお豆さん、今回の分解に当たってはそちらでわざわざ上げて頂いたブログ記事は非常に役に立ちました。この場を借りてお礼を申し上げます。

さて、分解して分かったのですがこのキ620、思った以上にウェイトが積み込んでありました。むしろこれだけ積んでいるのにどうして粘着が足りないのかといぶかりながらも近所の釣具屋で買ったおもりを隙間に詰め込みます。驚くほど・・・と言うほどではないにせよ前よりは粘着は稼げるはずです。

 そこで早速件のD51を牽かせたのですが・・・
 やっぱり空転します。

 そこでこれはもしかしたらキ620ではなくD51の方の問題ではないかと思い当りました。
 試運転では試さなかったのですがTOMIXの貨車や鉄コレのトレーラー(ウェイト組み込みしたもの)を牽かせてみると電車2両くらいなら余裕で引けることが判明。

 D51の抵抗が予想より大きかったようです。
 早速そちらを分解してみましたがまずテンダーのウェイトが意外に大きくこれが負担になっていたと考えられました(エンジン部のウェイトはすでに撤去していたのですが集電も担うテンダーにもウェイトがあったのは盲点でした)

 早速これを撤去、併せて台車の転がり抵抗となっている集電シューも外しました。併せてギア部にグリスを注入。改装前よりはかなり軽くなった筈です。


 勇躍勇んでキ620を繋ぎましたが・・・
 「前より少しましになった程度」
 むしろバック運転時の走行性がかなり改善されてしまったというオチが付きました。
 (だからロータリー車のバック運転に何の意味があるのか汗)

 D51についてはまだダイカスト製のフレーム自体にまだ軽量化の余地があるのですが、今回出来るのはここまでです。
 他の方法も含めてもう少し検討してみます。

 それにしても「鉄コレの阪神電車2連を豪快に牽引できるキ620」というのはやっていて思いっきりシュールでした。

今月の入線車・鉄コレの阪急2000系

2015-06-02 09:21:02 | 車両・私鉄/民鉄
 今回の上京では妙に阪急に縁があります。
 立ち寄った中古ショップの掘り出し物から。

 このショップは鉄コレのNゲージ化車両やGMのキット組み立て品が安価で買えるので重宝していますが今回などはその極北と言っていい代物かもしれません。

 鉄コレの阪急電鉄の事業者特注品の2000系の4連。
 登場当初は「電子頭脳電車」という無暗に大仰なネーミングで強烈な印象を残す(それでいて外見は素人目には後の3000系や3300系と大きな差異がない)編成です。

 阪急の電車はこの間しなのの3000系が入線したばかりなのですが事によると同じユーザーの所有品だったのかもしれません。私自身現住地では阪急の中古に当たった事がこれまでありませんでしたから。

 特注品とは言え動力化を含めてカプラー以外はNゲージ化され、中間車の2両は冷房化後の設定なのかクーラーを搭載しています。改造前の屋根板まで付属していましたがこれがこの製品の本来の仕様かどうかはわかりません。

 これだけ手を加えているのに(あるいはそのせいで)価格は4連で何と税込864円!
 1両辺り200円ちょっと(しかも動力車が付いて)というのは多分安さの新記録と思います。

 走行性にも全く問題ありませんでしたしステッカーやディテールアップパーツも付いているのでかなりの掘り出し物でした。
 ステッカーなどは一部しなのの3000系にも使えるかもしれません。

 これで当鉄道の阪急電車は5編成になりましたが、驚いた事にすべてが中古モデルな上に全車メーカーが異なるという凄い事になっています。

 KATOの6300系を筆頭に同じ6300系のエンドウ仕様、3000系はしなのマイクロ、6000系はGMのキットメイク品、今回の2000系は鉄コレと見事にばらけています(笑)

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 鉄道模型レイアウト、光山市とは作者の故郷や現住地、憧れの場所等のイメージごった煮に作り上げた架空の都市名であります。
 レイアウトも基本的には「光山市内のどこか」のモデル化としています。

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