先日紹介した「鉄道民宿で買った中古モデル」
前回のブログでは「M社のK」なんてボカした書き方をしましたが、その正体はマイクロエースのキハ91系晩年型「急行のりくら」仕様です。
キハ91は以前マイクロエース20周年記念モデルとして試作型2連が出ていますがそのベースとなっていたのが今回入手した編成物の仕様です。
キハ91系はそれ以前以上の大馬力エンジン搭載を前提にした設計で屋根上に巨大なラジエータが載っかり3枚折り戸のドア、独特な前面窓の造形などキハ58とキハ181の中間的なイメージで異彩を放ちます。
(しかも試作タイプは4枚折りの扉を採用してさらに異彩を放っていますがw)
試作仕様は持っていたものの量産以降の編成物の方には流石に手が出せないでいたのですが、民宿で手頃な値段の出物を見つけて食指が動きました。
キハ91系はマイクロの後にKATOもリリースしており、同じ値段でどちらかを選べと言われれば私ならKATOを選ぶかもしれません。
が、気動車や電車は余程のものを除けば造形上では大きな差を感じないのも確かでマイクロを選んでもそう後悔はしない気もします。
動力ユニットの一体造形だけが外見上の瑕疵ですが走らせてしまえば気になりませんし。その走行性もが店主が言った通りマイクロの中古としてはよく走る方です。
この編成の異様な点はもうひとつ、7連編成でありながら中間のキサハを除く全ての車両がキハ91で統一されている点。同じ事はキハ58系なんかでもよくある事なのですが、キハ65とキハ180が合体した様な特異なフォルムな上に前面デザインも微妙にキハ58とは異なるために独特の違和感が感じられる所が面白いところです。
それにしても中部地方を走る気動車の優等列車は名鉄キハ8000系といい、キハ181系といい他に比べてユニークな形状の機種が多い気がします。そのユニークさが違和感となってか私の故郷とか現住地の模型屋ではなかなか扱わない(予約がない)事も多い様です。