光山鉄道管理局・アーカイブス

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偉大なる凡庸の系譜・205系編

2022-09-22 05:58:27 | 車輌・電車
 久しぶりに当鉄道における「偉大なる凡庸」ネタから

 改めてこのネタの定義を説明しますと当レイアウトに在籍する車両群の中に私が勝手に「偉大なる凡庸」と呼んでいる一群があります。

 あらゆるシチュエーションに似合うという特徴を持つがゆえに「特に目立った特徴もなく」「際立った長所を持たない代わりに致命的な欠点もない」」レイアウト上で「何両いても困らない(実はこれこそが最大の特徴だったりするのですが)」と言うロコやハコの一群です。

 人間に例えるなら「あってもなくても良い歯車」とか言われながらその実「なければ絶対に困る」サラリーマンや農民みたいな存在と言えます。

 こうした特徴は実物ではもちろんですがレイアウト上でも「増備数の多さ」と言う形で発揮されています。
 実際それらの車両は「特に意識しなくても勝手に増えて行く」という問題が(汗)あって、これもまた「偉大なる凡庸」という所以と言えます。

 前回の更新から大分経ち、その間に増えてきた車両を久しぶりに取り上げたいと思います。

 今回取り上げるのは「205系電車」
 
 この趣味の中断中の平成の初め頃のはなしですが、とあるドラマのEDを見ていたら背景の山手線の線路を205系が走ってゆく場面がありました。中断中だった事もあって山手線の主役が103系から205系に代変わりしていたのをあまり意識していなかったのですがそれでも「東京の風景の一部を構成するデンシャの世代交代」をはっきり意識したのはその時だったと思います。

 以来、205系は103系に変わり「東京の象徴」みたいな存在としてわたしの中に刻み込まれた訳ですが、同時にそれ故に「205系=東京」のイメージも強かったために当鉄道での増備が進まない電車の代表格みたいな存在でした。

 しかし、時が流れその205系も第一線を退き当レイアウトに向いた短編成となって徐々に郊外やローカル線に活躍の場を移していきます。丁度その頃にこの趣味を再開させたこともあって仙石線や鶴見線などの短編成205系が入線を果たしました。これらは実際当レイアウトでなかなか使い勝手の良い編成でもあります。

 その傾向が加速したのが富士急行に205系が大量に譲渡された頃から。
 205系の富士急行版の6000系が「ラッピング車がやたら多かった」せいもあって鉄コレで五月雨的にリリースされたのに伴い当レイアウトでも急速に(もと)205系が勢力を伸ばし始めました。

 それとは別なイレギュラーとしてJR東日本が事業者限定品の鉄コレとしてリリースしたシリーズでこれでもかという勢いで205系をリリース。
 その結果「205系の先頭車のバリばかりが増える」という珍妙な事態もこの傾向を後押ししています(笑)

 103系や72系なんかがそうだったように「かつての首都圏の花形通勤電車が地方に活躍の場を移す過程でローカルな味わいと取り回しの良さを身に付けてゆく」過程を205系もまた忠実になぞっている事になります。

 かくして当鉄道における205系もまた「偉大なる凡庸」の仲間入りを果たしました。 


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