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光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
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ノスタルジック鉄コレのEB10に思うこと

2021-07-29 05:03:54 | 車両・電気機関車
今回は先日リリースのノスタルジック鉄道コレクションネタから

今回のラインナップで注目株の随一はおそらく国鉄EB10形ではないかと思います。
わたし自身ついこの間まで「こんな小型機がプラの量産品でリリースされるなんて当分ないだろうな」とか思っていましたから。

今回のラインナップでは国鉄型のEB10のほか「富井化学工業バッテリー機関車」なるフリースタイルに近い蓄電池機関車の2種類が出ています。
そして今回のシークレットというのが「国鉄AB10 31」だそうで、ネット奥なんかでは早くも出物にとんでもない値付けの入札が付き始めている様です。

元々EB10という機関車は蓄電池機関車のAB10にパンタグラフを載せて電気機関車化したという経緯の機種であり、基本的に形態は同じものです。
ただし全く同じという訳ではなく、本来のAB10と並べるとそれなりに印象が異なる事がわかるのですが。

今回のシークレットを拾う事こそできませんでしたが、AB10については以前八王子の中古屋でワールド工芸のモデルを入手しています。なのでEB10と並べて比べてみる事ができます(ついでに写真でお目にかかるシークレット仕様とも)

同じタイプとはいえ、片やプラの量産モデル、片や洋白板製のキットメイク品ですが。EB10の方はプラの肉厚は感じられますが、エアフィルターなどのモールドは割合あっさりとしておりサイズの割には品のある造形に感じます。
逆に「あっさりし過ぎ」に見えなくもありません。
一方、ワールドのAB10は洋白パーツを貼り重ねる構成上、メリハリのあるフィルター表現。リベットの表現も強めでよく言えば「密度の高い造形」悪く言えば「サイズの割にうるさいディテーリング」とも取れます。

走行性ですが鉄コレのTM–TR07はスムーズさにはやや欠けますが不満もあまり感じません。但しKATOの現行ポケットライン動力のスムーズさを知っている人には物足りないかもしれません(KATOの方が400円くらい安いですし)

ワールドのAB10はそのポケットラインの旧動力を使っていますが、現行動力ほどではないにしても走りはそこそこスムーズ、と言うか元気の良い走りを見せてくれますw

と、この二つを漫然と並べる分にはどちらも一長一短という印象でした。

因みにノス鉄シークレットのAB10の写真を見ると、前面窓の形状の相違は作り分けられているものの、実車にはなかったらしい(というかEB10への改造時に付けられた)ボンネット上にふたつの点検蓋が付いた造形になっています。また車輪の前後についている砂箱の形状もEB10と同じになっています(実車のAB10はEB10とは微妙に形が異なります)などの相違があり(そもそも実車が2機しかなかったのに31号機というナンバーも変です)
ここは「AB10タイプ」と解釈した方がよさそうですね。