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光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
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KATOの8620が(ようやく)やってきた

2020-09-13 05:18:45 | 車両・蒸気機関車

 行きつけのショップから入荷の連絡は頂いていたのですが、所用が重なりなかなか取りに行けなかったKATOの8620.
 やっと暇ができ、閉店直前の店に滑り込みで駆け付けようやく入手する事が出来ました。
 
 かなり細いボイラーと見た目にやや華奢な足回りが組み合わされる8620は特にNゲージでの再現が難しい機関車だそうで、なるほど過去に出た製品なんかはこれを8620だと思い込むのに相当苦労させられるプロポーションでしたし、当のKATOが先行して製品化していた8620の後継機だったC50も8620に比べると結構重厚に見えます。

 16番ならともかく車体が小さいNゲージにとって86は国鉄型蒸機製品化の最後の大物ともいえる存在だったと思います。 

 ですから、満を持してKATOが8620を出してくるからにはどんなモデルになるか、それが大きな興味でした。
 (もうひとつ、私の故郷の名物だった「花輪線の3重連」を念頭に置いたラインナップにもそそられたのですが)

 レールに載せてみると、明らかにC50とは違う、8620のフォルムが再現されているのが分かります。東北仕様という事でデフが付いているため独特の細さのボイラが生み出すプロポーションが十分堪能できないのを惜しがるファンも多いかもしれません。


 しかし、私がこのモデルでしびれた(死語w)のは店頭で試運転をしたときでした。
 やや上から覗き込むように走る86を眺めるとボイラの下の隙間から反対側のスポーク動輪が回っているのが見えるのです。
 これは動輪のスポークがきちんと抜けているからこそ得られる感動ですし、86の細身のボイラゆえに得られるものではないでしょうか。
 実車でこのアングルから走る所を見られるのはまれと思いますから、模型ならではの演出と思います。

 入線してまだ数時間しか経っていないのでこれ以上の事が書けないのですが、この86をこれからどう楽しもうかと今からワクワクしている私が居ます(笑)

昨日入線させたばかりというのに、平日休をいい事にさっそく弄り始めるKATOの8620のはなしです。
今回の86、私にとっては花輪線の3重連をやりたかった事もあり3両同時入線という仕儀になりました。
昨年のTOMIXの四季島以来の大散財です(汗)

普通ならば、同型を3両買ったらナンバープレートくらいしか違いを出す術はないのですが、今回の86は東北仕様という事でキャブ後部の防寒カーテンが後付けパーツになっています。またスノープラウや解放梃の一部も用途に応じて交換するのでそれなりに個体差は作れる構成にはなっています。

しかし、今回の86では花輪線の3重連を想定し「別売りの貨車セットに86用の交換パーツが同梱されています」しかもそれらのパーツはASSYなし。つまり万一パーツのどれかが紛失したら「貨車セットごと買わなければならない」という事になりそうで怖いです。
目的が目的だったので今回は貨車のセットも入手。

同梱のパーツは花輪線対応のナンバープレートが2両分(38698、78646)と専用の煙突パーツ2両分、更に38698用に副灯付きの煙室扉パーツという構成。これに通常品の48685を組み合わせればどうにか3重連の再現はできます(但し聞くところでは本来は一部の機関車のデフに点検口が開いた仕様との事で厳密には実車準拠ではないようです。なら点検口付きの交換用デフもつけてくれれば良かったのにとか思いますが)

交換自体はごく簡単。上記のパーツのほか3両分の重連用カプラー、スノープラウの交換を含めても工具があれば1時間もしません。
こうして並べた「微妙に仕様が違う86の集い」は私的にはなかなかの壮観です。

3重連もなかなかのものですが、このままだと不自然にピカピカしているのが逆に却って気になってしまいます。このロコもウェザリングは必須と思います。また、3両も入線しただけに個々で走行させると微妙に走行性のばらつきが感じられるのも重連前提としては気になる所です。

とはいえ、私自身が昨日来の86旋風でまだ舞い上がっているのも確かです(大汗)



 罐を3両も買い込み、セット物の貨物列車セットまで入線させた以上はやりたい事は決まっています。
 「8620の3重連の貨物列車をレイアウト上で走らせる」事。

 カプラーも重連用に替えましたし、さっそくやってみる事にしました。
 8620は物がNゲージのモデルとしてはかなり精密なうえにパッケージがやや渋めなので、最初に箱から出す段階からやや覚悟を強いられます(笑)
 重連用カプラーは先輪の軸にはめ込む方式で端梁ごと首を振る方式。

 実は今回の8620で個人的に最大のウィークポイントと思えるのがこのカプラーでした。

 互換性重視で基本アーノルドカプラーを採用している当鉄道ですが、ファインスケールで小ぶり、かつ最高レベルの細密度のモデルにもなると「アーノルドの標準カプラーがでかいこと!!」KATOカプラーなら外見上のダメージは少なそうです(但しそうなると次位の貨車にKATOカプラーとアーノルドカプラーを装備した控車を設定する必要がありますが)

 とりあえず外見は目をつぶって3両のロコを繋ぎ花輪線セットの二軸貨車8両を牽かせると(メーカー推奨の方式ながら)花輪線の3重連編成は一丁上がりです。

 まずはロコだけで試運転ですが、今回の86は重連カプラー周りの挙動がやや神経質。3両の機関車が完全にシンクロせず、個体差で微妙に速度が異なる事と、重連カプラーを装備した先輪が頼りない挙動を見せるせいか、スピードが高すぎたり線路のジョイント部分の段差や隙間が大きいと先輪が脱線しやすい傾向がある様です(特に2両目と3両目にその傾向が強い)
 上述の様に重連用カプラーの部分が先輪にはまっているだけなので、場面によっては線路上にカプラーを落っことすトラブルもありました。
 (余談ながら140Rのミニカーブでも真っ先に先輪が脱線します)

 ただし、これは8620らしからぬ高速走行をやってはじめて顕著に出る傾向の様です。モデル自体はかなりスロー走行も効きますから「きちんと整備された線路で3重連らしい低速走行」で走らせる分には問題は出ませんでした。まあ、この編成で時速100キロ走行をやるのはナンセンスですし。

 3重連らしいスピードで走らせる8620の貨物列車はとてもいい雰囲気で、かねてからの夢が実現した喜びもあって嬉しさもひとしおです。

 気になると言えば「どこから見ても花輪線の沿線に見えないレイアウトのシーナリィ」である点。貨物列車だけに「イベントの記念編成」という言い訳が立たない都市風の風景で構成される光山市の沿線市街地を50年はタイムスリップした様なローカル貨物列車が練り歩くことになりました。
(今度OE88でも牽かせてみようかなw)