
Nゲージ50周年と絡めて無理やり個人の思い出ばなしにつなげるはなしです。
数年前の暮れに上京がてら買い物をした折の話ですが、都内の某ショップでKATO(関水金属)製のキハ20(T車)を見つけました。
この機種については最近TOMIXからHG仕様が出ているのを知ってはいたのですが、40年前に導入した当鉄道最初の機種であるキハユニ26と組み合わせる事をかんがえていたのでディテールのバランスが取れる旧機種が欲しかった訳です。

それまで見た事もないパッケージに古色蒼然たるものを感じレジに運びましたが、同形式の新品とほぼ同価格(とはいっても3桁ですが)ではありました(笑) 紙ケース入りのKATOモデルと言うのは私も正直初めて見ましたが、裏面にはアメリカ型の貨車のイラストが(何故?)
帰宅後に資料と照らし合わせて知ったのですが、前照灯周りの特徴(ライトが現行品では凹で表現されている所が凸になっている)から関水製の最も初期のモデルであると考えられました。
それを裏付けるのがパッケージをひっくり返して出てきたレシートです。

「東急百貨店・日本橋店」のそれには「1970年6月23日」の表示と700円(当時の価格)、更には「本店・東横店9月増築完成」という表示までもがあり雄弁にこのモデルの出自を物語っていました。
因みにこの年は私の故郷で国体のあった年でもあり(大阪万博もありましたが)個人的に印象の深い年でもあります。
コレクターでもなく、骨董趣味もあまりない身としてはやはりこいつは1975年式のキハユニ26(M車)と組み合わせて使うのが最もぴったりと思いました。
とはいえ入線では先輩格のキハユニよりも5歳も年上ですが(笑)
それでいてコンディションも5歳下のキハユニと大して変わらない感じでマッチングもぴったりでした。
このキハ20は構造はともかく外見上は現在入手できる現行品と殆ど変わりありません。
確かにHGモデルに比べると稚拙さはありますがこれで40年以上持たせて来た事は凄いと思います。

これより後に出たTOMYのED75(74年頃)が現在の製品とまるで別物なのに比べると元の造形がそれだけしっかりしていたという事かもしれません。
さて、この時点ではこのキハ20が当鉄道の最長老になった形になった訳ですが、それから数年後にこれより更に古いNのモデルが入手できるとは思いもしませんでした。
それらについては次の機会に。