このところジャンク車やヴィンテージ物の中古ばかりの入線が相次ぐ当レイアウト。殆ど休日ごとに「鉄道模型考古学」状態となっています。
どういう偶然の積み重ねなのやら分かりませんが今回もそうした旧モデルの中から。
当レイアウトではDD54は実車の薄幸度と裏腹に既に3両も入線しています。
DL離れした、それでいてセンスのいいデザインが私の琴線を刺激するポイントでしょう。

先述のとおり実車のDD54は生涯を通して薄幸なロコでしたが、実はモデルの世界でも「薄幸なモケイ」としてのDD54が存在します。
こうかくと勘の良い向きにはお分かりかと思いますが今は亡きエーダイが入門者用のフリーとして製品化した「DD54型」です。
聞くところでは当初スケール機のDD54を出すつもりだったのが設計上の困難(1軸中間台車とか)で製品化できず、急遽EF65の足回り(但し中間台車なし)と組み合わせて入門者用のフリー機としてリリースしたものだそうです。
実際、発売時は私も大して関心を持たなかったですがあの頃はDD54自体にあまり興味を持っていなかった(あの頃は電機・電車メインで増備の中心もそこでしたし)のが大きかったと思います。

これも先日中古をサルベージしたものですが、今ではTOMIX、マイクロからもスケール機が出た挙句KATOまでもが決定版とも言うべきモデルを出しているので尚更このタイプの影が薄くなっている感があります。
ですが、むしろ今の方がこの機種をもう少し冷静に見られそうな気もします。
屋根上やスカート周りがラフなのはフリー機としてまあこんなものだろうという気もしますがそれに反して車体の造形が予想外にしっかりしていたのには驚かされます。
もしも初期の鉄コレにDD54があったらこんな感じだったのではないかと言えば分るでしょうか。
これはディテーリングというより全体の印象把握が優れている事の証左でしょう。個人的には非常に気に入りました。
これだけの中身で当時の値段が2950円。TOMIXの香港ED75辺りと同じ価格帯ですが入門機としてどちらか選べと言われれば私なら躊躇なくこの54を選ぶと思います。
ですがこれが薄幸と思えるのは、当時のN業界自体がスケールモデル中心でこの種のフリー機が受け入れにくかった時代背景、そして他のフリー機に比べても可愛げに欠ける中途半端さが嫌われた気がします。
もしこれがスケール機としてのDD54として出ていたらと思うとやはり勿体ない感は強いですね。

さて、そこまでは良かったのですがあいにくこのモデル、「自走できません」尤も買った時点で「走りません」とあったのですが(笑)
こうしたケースの場合、接触不良かギアの噛み合わせ不良が疑われるので早速分解チェックしたのですが、残念ながらモーター自体が通電してもまわらない(素手で回しても引っ掛かりが強い)事が判明しました。
意気込んで買ったはいいですが機関区の置物化させざるを得ないのは残念の一語です。
実車と同様モデルまで薄幸を引きずらなくともいいものを(涙)
光山鉄道管理局
HPです。


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