
先日、ブックオフにて見つけた「小型・軽トラック年代記」。
以前触れた「陸蒸気~」や学研の図鑑のように対象ジャンルを俯瞰できる乗り物の本は好きな性質です。
車関連で乗用車やバスなどではこの種の本は見かけるのですが、小型トラックに特化した本は結構珍しいと思い入手したものです。
ところが、ページを開いてみて思わず涙腺が緩みました。
そこに記されている60年代~70年代の小型トラック群の大半はかつて普通に街中で見ることが出来ていたのに今では殆どが写真か思い出の中にしか存在しなくなっている物ばかりだったからです。
乗用車であれば個人ユーザーの手で大事に乗られていることもあれば、レストア等でかなり前の年代の車両が復活して走り回るのをちょくちょく見かけます。
しかしここに出てくるトラックの大半は「道具」として活躍し、道具として費消されてきたためにひとたび姿を消すと思い出される事自体が少なくなりがちな気がします。乗用車より頑丈であるにも拘らず酷使されやすいため車齢が短い事、趣味の対象になりにくいために保存される率が低い事などもあるでしょう。
それゆえにこの本を開いて何十年かぶりに存在自体を思い出したいくつかの車種と再会できた感激は予想以上でした。
(例えばトヨタスタウト、日産キャブスター、ダイハツハイラインなど)
本書のメインはどちらかというとオート3輪のようですが、こちらの方も私の子供時代がオート3輪活躍末期にあたり、多少は懐かしさも感じましたが、個人的なインパクトは4輪のほうが大きかったです(それにしても3輪トラックのバリエーションの多さは想像以上でした。とても一々覚え切れません)
それと拾い物だったのは1950年代後半に雨後の筍のように乱立したマイナーブランドの軽自動車が俯瞰されていた事です。
私がどうにか覚えているのは60年代終わりまで存続できていたコニー位でしょうか。

当レイアウトやモジュール上でもこの種の小型トラックはいくつか配置されています。最近はカーコレなどのおかげで車種も充実し始めていますが、この本を読んだ後では年代ごとのトラックのバリエーションがもっと欲しい気持ちになって来ました。