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光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

レイアウトの「模型屋さん」のはなし

2024-04-04 05:44:29 | ストラクチャー
 前回、ストラクチャーとしてのパン屋さんをネタに取り上げましたが、今回もその関連で。

 今回は「模型屋さん」を取り上げます。

 メーカーとしての遊び心として「模型屋さん」のステッカーが付属するというのは昔はよく見かけたものです。

 前回も取り上げたTOMIXの商店では「ユモト模型」というのがありましたが、やや遅れてリリースされたGMの商店にはそのものずばりの「グリーンマックス」のステッカーがあって当時は笑わせてもらいました。

 TOMIXの商店はわたしもかなり早い段階で購入していたので、ステッカーも「ユモト模型」を使ったものです(笑)
 グリーンマックスの方はごく最近、組み立て済みの中古モデルの中から見つけましたがメーカーらしい遊び心を感じたものです。

 わたし個人はレイアウトの中にGMの3階建てビルをベースにした「レンタルレイアウト付きの模型店ビル」なんかも組み込んだりして(笑)

 模型屋さんの建物はその構えが時計屋や眼鏡屋、洋品店などに似ているせいもあって既存の商店モデルを転用しやすい題材と思いますが、それでも店内やショーウィンドウの意匠にひと手間掛ければ模型屋さんらしさを倍増できる物です。
 (そういえばわたしもジオコレのビルをステッカーチューンで「MODELS I〇ONの光山店」に仕立てた事がありましたw)
 逆に言うならこれまで既存のストラクチャーで明確に模型屋さんとして製品化されたものは殆どなかったとも言えます。
 そんな中でみにちゅあーとが「TamTam岐阜店・仙台店」をペーパーキット化したのは面白い着眼だったと思います。


 特に岐阜店の構造は郊外型のホビーショップの外見を再現した物としては出色でした(これとよく似た構造の店としてわたしの知る範囲でも「新清〇鑑定団」や「ハード〇フ盛〇上堂店」なんかがあるのでそっちに転用するのも容易だと思います)ただ、出来は良いのに半ば限定品みたいな販売だったせいで今からだとなかなか入手しにくいですが。

 どちらかというと模型店に関しては製品の登場を待つよりも既存製品をユーザーレベルで改造して楽しむのが向いている様な気もします。

 今と違って昭和の頃までは模型屋さんと言えば「商店街の中にある物」というのが通り相場でしたが今では郊外の大型店のテナントになったり家電量販店の1コーナーとして出店している事が増え、一種の絶滅危惧種に近い存在ではないかと思います。その意味からすればレイアウトの中に「子供の頃の思い出のショップ」を出店させるというのもアリではないかなとも思います。

レイアウトの「パン屋さん」のはなし

2024-03-19 05:25:35 | ストラクチャー
 実は先日来サブのブログで、とあるきっかけで「甲府近辺の総菜パン食べ歩きツアー」みたいなのを敢行したことを記事にしているのですが、その際に気付いたことなどを。

 元記事のリンクは以下の通りです
マンガ「mono」と調理パンのはなし・1
マンガ「mono」と調理パンのはなし・2
マンガ「mono」と調理パン食べ歩きのはなし・その3
 
 元記事の中でも「パン屋さんほど店の外見が周囲のロケーションの影響を受けている店(あるいは逆に周囲の印象を変える位の外見を持っている)」と言った意味の事を書きましたがこれをレイアウトやストラクチャーに置き換えてみた場合意外と面白いバリエーションがある事に気が付きます。
 駅前に隣接した商店街の中にパン屋さんがあるというのも比較的当たり前の風景になりました(駅前になくても駅ビルのテナントにはかなりの確率でパン屋さんがあります。それもどうかすると複数のw)

 TOMIXが最初に「商店」をモデル化した時、付属のステッカーの中に当然の様に「タケモリベーカリー」なる看板ステッカーが入っていましたが思えば商店のストラクチャーにパン屋さんというのは案外相性が良いのかもしれません。
 わたしも初めてのレイアウト製作でこのモデルの塗り替え改造で故郷のパン屋さん(福〇パンの先々代の本店をイメージして)を駅前広場に配置しています。

 その後は暫くブランクを挟んでいますが、ジオコレの前身である「街並みコレクション」で商店街のシリーズが出た時にそのラインナップにもパン屋さんが入っていました。
 こちらが開放型の看板建築で店内のショーケースまで別パーツ化された優れものなのですが、上述した「下町系パン屋さん」をも的確に表現しており、その点でも重宝するモデルと言えます。

 時代が下がってレーザーカットによるペーパーストラクチャーの時代に突入するとみにちゅあーとでベーカリーがラインナップされました。
 こちらは化粧レンガ造りで山の手系か歴史のある下町商店街にも似合う外見をしてますが生憎これは持っていません。

 で、ここ数年の新傾向として「アニメの舞台のパン屋さんがNゲージスケールでモデル化される」というのがあります。
 みにちゅあーとの「グーチョキパン店」(魔女の宅急便)はパン屋のストラクチャーとしてもかなり本格的な造りでファンタジックでありながら「誰が見てもパン屋とわかる」ところが凄い。

 もっとコンパクトなのが欲しい向きにはPLUMの「保戸ベーカリー」(ご注文はうさぎですか??)が出ており、こちらは郊外の新興住宅地にありがちな構えで違和感がありません。

 ここでは海外のストラクチャーには触れませんでしたが、おそらくファーラーやフォルマー辺りもパン屋を内蔵した店舗のひとつやふたつ(いや、事によるとパン屋だけで通りができる位の?)はラインナップされているだろうと思われます。

 レイアウト製作に際して「ロケーションに応じてパン屋さんが選べる」とは全く凄い時代になったものです。
 今回はパン屋さんを例にとりましたが、このネタは案外面白いと思えてきたので近いうちに別な業種で続編を書いてみようかなと思っています。

TOMIXのセイコーマートを高くしてみた(笑)

2024-02-16 05:50:44 | ストラクチャー
 先日、形を付けたTOMIXのコンビニエンスストア「セイコーマート」のはなしの続きです。

 一応平屋のコンビニとしては形を整えたこのモデルですが、やっぱり困るのがその置き場でした。
 これを住宅地や商店街に配置するにはスペースが広くて置き場がなかなか定まらず、かと言って現在改修中のレイアウト、それもエンドレスの内側やカーブの外側に置くには平屋である事が祟って周囲のビルに埋没してしまい目立たないのです。

 さて、どうしたものかと思いつつもショップを覗いたら同じTOMIXの総合ビルがリニューアルされ「大型ビル」と名称も変えて売られているのを見つけました。
 リニューアルと言いましたが一昨年紹介のビルとは異なり、形状は従来の総合ビルと同じ。
 ただし成型色はグレーになり、中間階が一個(2階分)増やされて11階建てになっています(一方で従来あった屋上看板屋はオミットされています)
 
 前回紹介したようにTOMIXのリニューアルコンビニはこのビルの1階部分と差し替えが利く構造。しかも今回のビルは高さが増えたのにお値段が今回のコンビニよりも安いのです(ここ大事w)

 なので早速一棟買い込み、1階部分をセイコーマートに差し替えました。
 セブンイレブンでは左角の部分もガラス張りとなっていますが、セイコーマートはこの部分も壁面になっており、総合ビルの構造に合致した寸法になっているのは有難いポイントです。
 ビルの接合にはコンビニ付属のジョイントパーツを使うのですが、このパーツがビルの表面・裏面のどちらにも対応する構造なので好みに応じて外見を選べるのもこれまた有難いポイント

 リニューアルされたのはビル本体だけでなく付属のステッカーも新製されていますが、その中に壁面用オーロラヴィジョンが含められているのがいかにも現代的且つ駅前ビルにふさわしいものです。
 特に「天気予報」の画面は本当にあちこちで見る様になりましたから楽しい配慮です。

 セイコーマートは北海道に本拠のあるコンビニだそうなので駐車場には「HTBの中継車」を置いてみましたがこれがまたぴったり(笑)
 コンビニもそうですがテレビ中継車もローカル色のある組み合わせが選べるのですから凄いはなしです。

 ともあれ、これでセイコーマートもレイアウトの中では目立つ建物にはなりました。

TOMIXの「セイコーマート」を組んでみた(笑)

2024-02-07 05:01:01 | ストラクチャー

 先日入手していたTOMIXのコンビニのはなしから。
 今回のラインナップには以前紹介のセブンイレブンと共にセイコーマートというのが出ていました。

 聞く所では北海道に本拠のあるコンビニで、わたしの故郷や現住地では見かけない店なのですが、埼玉や茨城にも出店しているのだそうでわたしの所属するクラブの一部メンバーにはガルパンつながりで大洗に行く度馴染みのある店なのだそうです。

 今回のモデルの場合、セブンイレブンとは外壁の構造が異なる造形で同じTOMIXの総合ビルの1階部分と差し替える場合にはこちらの方が整合性のある外見に見えたところから入手していました。
 で、先日の平日休のひと時を使って内装やアクセサリの据え付けをやってみた次第です。

 前に紹介したようにこのモデルの店内は基本的に何もないドンガラ状態でして、陳列棚やレジなどは従来モデルの様な一体成型の内装にシールを貼る形式ではなく別パーツ化された棚にシールを貼った上で床に配列する形になっています。
 最近は同じコンビニでも棚の配列が縦だったり横向きだったりする事が結構あるので、今回のモデルはなかなか気の利いた配慮がされていると思います。

 で、今回は説明書通りに素組してみたのですが、内装の配置だけでも1時間くらいは使いました。
 ですが一度始めるとこれが結構楽しかったのも確かです。本来ならば店員や客の人形でも配置すればなお楽しいと思いますが、それは次の機会にでも。

 内部に比べると、外装については幾分あっさり系。付属のシールを貼っても建物単体では今一つパッとしない印象ですが、今回のアイテムはごみ箱やのぼり、看板などを別体の駐車場パーツの方に装着する形になっています。

 で、それらを付けた駐車場を取り付けると、いまひとつぱっとしなかった本体が一気にリアルなコンビニの姿を纏ったのには驚きました(笑)
 コンビニは駅舎と同じで本体とアクセサリの相乗効果が大きな建物のひとつと言えますね。

 さて、せっかく組み上げたコンビニですが今のところレイアウト上に土地が無いのが難点です(大汗)

TOMIXの新型(笑)セブンイレブン

2024-01-09 05:43:12 | ストラクチャー
 発売自体はこの夏だったのですが、わたし自身がそのことを知らず先日の上京の時になって臍をかんだモデル。

 TOMIXからリリースの新型のセブンイレブンがそれでした。
 従来のコンビニも造形面では非常によくできたモデルだったのですが、今回のモデルは最低限のリアリティを持たせつつ他のモデルとの連携を図る様に改良された一種のコンバージョンモデルになっているのが特徴です。

 従来モデルよりやや大きめですが、最近はちょっとした田舎のスーパー並みのサイズのコンビニも増えていますから案外違和感はありません。
 実はこのサイズはTOMIX既発売の「総合ビル」のサイズに合わせてあり、1階部分を差し替えできる様になっています。

 また、屋根上には謎のパネル蓋の開口部が複数有るのですが、ここも高架橋の橋脚を差し込み「高架下のコンビニ」に見せる事ができるのも面白い特徴です。
 (まあ、実際にこの構造だと店内に巨大な柱が貫通する形になりますが、さすがにインテリアはそこまで対応していない様ですw)

 インテリアはすっぴんだとただのドンガラなのですが、店内の陳列棚やレジなどはほぼすべて別パーツ化され、やろうと思えば好きな配置にできるのも愉しい点です。
 最近になってコンビニから建物をそのままに学習塾や整骨院、ラーメン屋などに業態転換した例が多いですから、それらを再現する時にも有利なポイントですね。
 (わたしなんかはアレを見ると「鉄道模型クラブのクラブハウス」なんかを夢想したりします。アメリカ辺りだとテツドウモケイのクラブが専用の建物を持っているケースも多いそうですし)

 GMのコメダ珈琲店では床に大きな開口を空けて室内照明に対応していますが、TOMIXのはその構造からみて車両用の照明ユニットを転用する形式の模様です(或いは専用品?)
 久しぶりにTOMIXのシステム性の高さを感じさせるストラクチャーでした。

GMのコメダ珈琲店・それから

2023-11-26 05:44:26 | ストラクチャー
 先日入手したGMのコメダ珈琲店のはなしの続きです。

 最初の方こそモデル自体を愛でていましたが(笑)付属パーツの取り付けにかかった時、改めて今回のアイテムの気合いを実感しました。

 付属品に看板や何かが付いてくるところまでは他のアイテムでも見るのですが今回の珈琲店はインテリアがついてくるだけではなく、室内の壁面や棚、カウンターまでシールを貼る構造なのです。
 改めて見るとベース部分の開口部は従来のストラクチャーよりかなり大きく、明らかにLED照明を組み込む前提で店内のモディファイをさせる構成になっているのです。

 室内壁面も垂直ではなく微妙に角度をつけているのも内部の照明で照らすことを考慮しているのかもしれません。そう考えるとなかなかに手強いストラクチャーといえます。

 外装の方についていうなら、このチェーン店は軒先の意匠が意外に細かく往生させられます(笑)
 購入当初は「シールを貼るだけなら10分もあればできるか」とか思っていたのですがいざ始めるとたっぷり1時間はかかりました(汗)

 とはいえ全てのシールを貼り、看板を付けるとなかなかにリアルに仕上がる辺りは結構な達成感と感動を与えてくれるアイテムであります。

 さて、このコメダ珈琲店ですが現在のレイアウト改修の目玉の一つに位置付けています。ただしそのためにはもう一軒の店舗の改修が必要なのですが。

 それについては次の機会に。

GMのストラクチャー「コメダ珈琲店」

2023-11-21 05:23:58 | ストラクチャー
 先日入荷したアイテムから。

 かねて予告されていたGMのコメダ珈琲店がようやくリリースされました。
 コメダ珈琲店は21世紀に入ってから急速に全国展開が進み、わたしの現住地はもとより故郷でも複数の店舗が展開しているのである程度一般性の高い店舗になりつつあります。

 わたしの子供なんかは珈琲よりもシロノワール目当てで親を引きずり込むのですが、それを別にしても、ごくたまに「いつもよりも豪華な夕食でも」とか思った時には重宝する店という印象を持っています。何しろ現住地の近場でいつ行ってもビーフシチューが食える店と言うのがここしかない物で(笑)
 それはさておき、

 最近のGMは既存のストラクチャーキットの塗装済みバージョンを続々リリースする傍ら、昨年の映画館のような意表を突いたアイテムを出して来たり、東横インの様な実在系の建造物をリリースしたりとよく言えばバラエティに富んだラインナップで驚かせてくれます。

 今回のコメダ珈琲店はその実在系ストラクチャーの第3弾に当たります。
 実を言いますと前作の東横インが「エアコン室外機や配管系が直接壁面に印刷されたのっぺり系のディテーリング」で幾分損をしたところがあったのでコメダもその系列だろうと半ば高をくくっていました(汗)

 が実際に手にとって見るとカラーリングが印刷なのは前と変わらないのですが、室外機や配管類がきちんと立体的にモールドされており(その上に印刷されているので立体感が高い)かなり印象が良くなっています。
 壁面のティンバー風の意匠もきちんとモールドされているのも良いですが、実際のコメダではティンバー部を塗りだけで表現している店もあったりするので他の建物に転用するような場合、改造の自由度は幾分狭まる気がします(まあ、こんなのはいちゃもん同然の文句ではありますが)

 建物の形状、カラーリング共に近所で見かけるコメダ珈琲店そのものなので現代風のレイアウトには十二分に使えるアイテムと言えます。
 また、構造が建物とその周囲のベースだけなので周囲の駐車場の設定の自由度が高いのも有難いポイント(事実コメダをはじめとした外食系の店舗はドラッグストアやスーパーなどに併設されているケースが多いので下手に駐車場スペースが付いていると却って使いにくい)

 さて、外から見た現物についてはこの通りの印象ですが実はこのモデルの面白いところはそこだけではありません。
 それについては次回以降にでも。

ジオコレの「体育館」

2023-10-18 05:04:41 | ストラクチャー
 先日の帰省では突拍子もないものが突拍子もない形で見つかったりして結構散財させられていますが、今回もそう言う話です。

 わたしの故郷はヨド⚪︎シカメラもポ⚪︎ンデッタもない様な田舎ですが、老舗の模型店や鉄道模型を置いてくれる中古ショップはちらほらあります。
 その中に中心街から程近い新開地の一角に最近オープンした割合大規模なホームセンターがあるのですが、2、3年前にそこを訪れた時店内の一角に模型ショップのコーナーがあるのを見つけました。
 メインはガンプラやらプラモやらのディスプレイモデルが中心で、事実コーナー内には地元モデラーのギャラリーのコーナーもあるのですが、その中に鉄道模型「関連」のアイテムも置かれていました。

 そこの品揃えはどうかするとホ〇センやヨ〇バシに匹敵しそうな勢いなのですが、驚くべき事に「車両やレールのパーツがほとんどなし」
 陳列品の90%以上がストラクチャー、アクセサリー、シーナリィ用品だけで占められているという特異な品揃えになっているのです。

 少なくともこれまで故郷以外のわたしの行きつけているショップでKATO製品がシーナリィ用品しか売られていない店は見た事がありません。
 (実はそういう店がもう一軒故郷には存在しています)
 わたしの故郷はそんなにジオラマが流行っているのでしょうか?

 まあ、それはさておき
 上述の通りレール以外のレイアウト用品や工具の品揃えはおそらく県内随一。
 現住地でも見ない様な輸入物のアイテムも豊富ときたら、何か買わないて帰るのも勿体無い気がします。

 実はそこを訪れた目的は(ホームセンターだけに)「実家の板の間に敷く絨毯」を買う事だったのですが、気が付いてみるとホビーコーナーをうろうろしていたりしてw

 で見つけたのは、現住地では見つけられなかったアイテムです。
 物はジオコレの体育館。

 最近のジオコレでは学校の校舎も複数のアイテムが出ていますが、それと組み合わせるための設備でしょう。
 昭和の学校にはよくありますが、校舎が木造の古い物でも「体育館は新しい」と言うのは当時よく見かけた物です。
 屋根や天井が高い構造から校舎に比べて劣化しやすく営繕も容易でないからなのか、木造の体育館はなかなか残らない感じがします。

 今回の体育館も鉄筋造りの割合近代的な外見で、構造上のディフォルメも少なくジオコレとしてはかなりリアルなモデルと思います。

 ただ、物が物だけに組み立ててみるとむやみに大きく感じるのがレイアウトで使う上ではネックでしょうか。意外にランドマーク的な使い方も似合うと思いますし、或いはジオコレでなくGMの校舎との組み合わせもしっくり来そうです。

 さて、実はこのアイテムがわたしの目を引いた理由はそれだけではありません。
 それらに関連しては次の機会に。

朝夕が涼しくなるとストラクチャーでも・・・

2023-10-05 05:43:43 | ストラクチャー

 今年、あれほどわたしを苦しめた猛暑も朝夕から夜中にかけてはようやく薄らぎ、夜だけはそろそろエアコンなしでも凌げる気候になってきた感じがします。
 そうなってくると、そろそろ梅雨明けからこの方暑さのために中断状態だった、レイアウトの改修工事がやりたくなってきます。
 とはいえ、昼間の暑さを引きずっての作業ですから、夏の間に入手したアイテムをレイアウトに配置できる様に加工・ディテールアップするという工程が中心ですが。

 夏至の時に買ったジオコレのビルはステッカー貼りで賑やかさを演出。
 付属の看板ステッカーを貼っただけでも活気が感じられてくるのはまさにマジックです。
 実景を観ていても、ここ10年くらいの間に「ビルの壁面に貼り付けられているような看板」というのはずいぶんと増えましたね。

 先日紹介したTOMIXの角店二段重ねのビルは1階部分のジオコレパーツの色調に合わせてリペイントしました。
 全く同じカラーがなかったのですが比較的似ている田宮のライトサンドで塗装。昼間の猛暑下ではあっという間に乾いてくれるのはこの季節ならではかもしれません。
 こちらもジオコレと同じく、看板類で変化を出そうかと思います。

 先月、ホーンビィの基本セットを購入した民宿の中古ショップでは一緒にTOMIX・ジオコレの樹木も買っています。
 (これがまた安かったのは大助かりです)
 TOMIXのは「松」ですが発売年代の関係もあってジオコレの松よりも大雑把な造形。でも他の樹木に混ぜ込むと意外によく溶け込んでくれたのは発見でした。
 で、ジオコレで売られていたのは「桜」花見のジオラマ用で、本来ならピンク色の花びらを模したフォーリッジを使うアイテムです。
 ですが、現実の風景では花が散ってから葉が落ちる5月~11月くらいまでの葉桜状態の方を見る機会の方がはるかに多い(その代わりこの季節は「どこにでもある普通の木」としか認識されないw)ものです。
 なのでこちらも葉桜状態の再現として黄緑色のフォーリッジを使いました(夏場でも葉桜の緑は他の樹木よりも淡いものです)

 あとは100円ショップのアイテムらしい樹木キットも追加。
 今後造形予定の山塊にはまだまだ足りないのですが、こちらも気長に出物をあさるくらいしかありません。

 あとは昼間でももう少し涼しくなってくれればレイアウト改修も本格化・・・ですね。

みにちゅあーとの「駅前旅館」

2023-09-21 05:48:49 | ストラクチャー

 相変わらず残暑が続いているものの8月も過ぎ、日が沈むのも少しづつ遅くなっている事を実感します。
 とはいえ、前にも書きました様にこの夏はこと趣味に関しては例年になく手を動かさなかった夏でもあり、それが無意識のうちにストレスになっている事もなんとなく実感していたところでした。

 このままではいかんとばかりに、昨年来積みキット化していたアイテムをこの機会に消化する事にします。
 物はさんけいみにちゅあーとの「駅前旅館」
 改修中のレイアウトに使おうとばかりに昨年店頭で手を出して入手して以来、先日までほっとかれていたものです(汗)

 冬から春にかけてTDFのビルやマンションを作って以来半年ぶり位のブランクでした(尤も、コロナ禍の下でハイペースでキットメイクしていた昨年までが異常だったのですが)
 とはいえ、久しぶりにカッターとピンセットを手に製作にかかると趣味とはいえ、なんとなく身が引き締まるような感覚を覚えたのには我ながら驚きでした。
 久しぶりだったので、クラフトボンドなんかはすっかりノズルが詰まっていて開通させるのに一苦労でしたが。

 例によって寝る前のひと時を使って三日くらいかかりましたか。

 この種の駅前旅館は かつてはちょっとした町の駅前で大概見る事ができたもので、デザイン上でも「あの頃の駅前旅館の最大公約数的な外見をしています。

 これまたよくあるパターンで、旅館と食堂が併設された構造で、店先が独特の賑やかさなのも駅前の活気を表現するうえでとても有効と思います。

 1階の店先と2階の客室のベランダが同じ方を向いているので、製作の肝も前面の工作という事になりますか。
 手間はかかりますがここが一番楽しい工程でした。

 出来上がった旅館の存在感はなかなかのもので、例えばTOMIXの木造駅舎やGMのローカル駅を使った駅前に配置したらよく似合いそうです。

「TOMIXの角店」と、とある目論見

2023-09-13 05:47:00 | ストラクチャー
 先日入手した「1980年代Nゲージアイテム」シリーズのひとつから

 物は「TOMIXの角店」です
 このアイテム自体は成型色を変えながら今でも普通に買える定番商品で、中身については今更改めて紹介するような物でもありません。
 現行品との相違点と言えば「不二家のマークがなくなった」位なもの。

 しかも不二家仕様のファザード自体は現行のモデルにも同梱されているので、単純にストラクチャーとして使うには旧製品も現行製品も変わるところもありません(但し現行製品のステッカーには不二家は無いらしいですが)

 実は私がこれを買った理由というのは「2軒の店舗を盾につないで角地の4階建てビルに改造しよう」という腹積もりがあったからです。

 確か40年以上前のTMS増刊の「プレイモデル」にそうした改造記事が掲載されていたことと、現住地の近所にこれによく似たビルが存在することに気づいたというふたつの理由が重なり「ものがあったらやってみようかな」とかねて考えていたのです。

 試しに2軒を縦につないだらそこそこ堂々たる角地のビルが現出します。色でも塗ってカラーリングを揃えれば見られる感じになるだろうという目途は立ちました。

 ですがここでもうひとつ意外なアイテムが登場します。
 先日秋葉の中古屋で入手したジオコレの「角地のビル」
 こちらはこちらで、先日2軒分をつないで4階建てを7階建てにしたばかりなのですが、一階部分が余っていたので平屋のショールームにでも使おうかとか考えていたものです。

 ところがその一階部分の上に今回の角店の4階分を載せてみたら、更に堂々たる角地のビルに変わったのには驚きました。
 驚きついでにチェックしてみたらジオコレの角地のビルと今回の角店は敷地の寸法がほぼ同じ。
 本来予想されて然るべきだったのですが、ジオコレとTOMIXのストラクチャーは敷地寸法が共通な事が多いのでこうした改造や差し替えが容易なのです。

 それに気づいたので角店の改造計画も再度変更。商業地のビルとしてはなかなか堂々たる存在の物ができそうです。
 2階部分なんかは季節柄ビアガーデンなんかに改造できるかもしれません。

ふきの芽の「集合住宅004」

2023-09-03 05:41:20 | ストラクチャー
 前回に引き続き「ふきの芽」のストラクチャーキットから
 今回製作したのは「集合住宅004」

 前回の007に比べると時代が新し目。昭和末期から平成中期にかけて建てられたワンルームマンションみたいな感じでデザインも既成のモデルにない垢抜け度を誇ります。
 こういうタイプのビルもちょっと見渡せば結構あちこちで見かけるものですが、その割に製品化されたものがこれまでなかったので、有り難いですね。
(確かキブリのアパートに造形こそ全く別物ですが、これと似た雰囲気の物がありました。)

 今回はややパーツのはまり具合に甘いところが多く、007と違ってスナップフィットという訳には行かず、接着剤は必須です。
 とはいえ、最近のモデルらしくパーツの合いは良く割合かっちりとしたモデルに仕上がるのが嬉しいところです。
 ただ、前回の時も書きましたがこのキットも「組み立て説明書が付属していない」ので、組み立て前のイメトレと仮組みは必須ですが。

 仕上がったマンションはベランダ周りのメリハリが効いていてレイアウト映えする外見ですし、他社のような単純な箱形態のビルよりもリアリティを感じさせてくれます。また、007と同様に一部の窓にカーテンの表現があるので素組みそのままでもレイアウトに置けるのも、ものぐささんには有難いポイントかもしれません(逆に手を加える前提でキットメイクするモデラーには不満かも)

 都会風はもとより郊外や田舎に置いてもリアリティのあるデザインのアパートメントなのでレイアウトでの応用範囲は広いと思います。

 敷地のサイズ的にもジオコレのデザイナーズマンションに近いですし、少し工夫すればふたつ切り次いで高層化するのも容易ではないでしょうか。

「ふきの芽」の集合住宅007

2023-08-29 05:27:01 | ストラクチャー
 今年に入ってから東京ジオラマファクトリーやジオワールドなど、これまで未体験だったメーカーのストラクチャーに挑戦する事が増えています。
 一応改修中のレイアウトや次回作のモジュールに使えそうなものを選んでいますが、今回挑戦したのが「ふきの芽」さんの集合住宅2タイプ。

 実はこのメーカーの存在を知ったのは昨年の夏だったのですが、ラインナップの中に既成メーカーのものにはないフォルムの建物がいくつかあったことからかねて注目していたメーカーでした。

 今回注文したのは集合住宅の004と007
 前者はベランダのメリハリある造形が、後者は通路部分の造形に既存メーカーにない雰囲気を感じた物です。

 アパートや集合住宅系のストラクチャーはTOMIXやGM、ジオコレなどからも出ていますが、パッケージの都合からか横に長いものがなかったり実景に比してちんまり感が強いものばかりだったので、ふきの芽やジオワールドのマンション系建造物には注目していました。

 届いたキットをチェックしてみたところでは切り離し系のパーツがごく少ないこと、窓セルが最初からパーツに貼られており、物によっては着色ガラスやブラインド・カーテンが簡易式ながら表現されているので素組みでもそこそこ見られる形に組めそうでした。

 まず最初に組んだのが007
 昭和の時代の下町などで見かけるような「前面にアパートの通路が向いているタイプ」です。階段部の丸窓がやや個性的すぎる気がしますが、形状はどこにでもありそうな集合住宅のそれです。

 と言う訳で早速意気込んで製作にかかったのですが「スナップフィットの要領でものの10分ほどで組み上がった」のには拍子抜けしました。

 何しろこの前までみにちゅあーとや東京ジオラマファクトリーなんかのペーパーキットをやっていたせいで「ストラクチャー工作は一日がかり」と言うのが染み付いていたものですから、こんなにあっさりと完成するとは思わなかったのです(汗)

 ただし、このメーカーの注意点として「組み立て説明書が付属していない」ので複雑そうな形状のものを作る際には組み立て前に各パーツをどう合わせるかを十分検討しなければなりません。
 ここは頭の体操のつもりで考えながら作るしかありませんが、今回に関しては極端にまごつくところはありませんでした。完成写真と首っぴきならば問題は少ないでしょう。

 出来上がった集合住宅の存在感は悪くありません。ジオコレ系のちんまりした建物の中にでも配置すると存在感やリアリティを感じさせます。

 造形自体もややジオコレ寄りで窓枠の金壺眼の感が強い物なので、ジオタウンやみにちゅあーと系のかっちり細密ストラクチャーと並べるには注意を要します。また、造形上の都合からか壁面の一部に裏からパーツをはめ込むガイド穴が露出しているところがあるので、細かい見た目を気にする向きにはあらかじめ処理法を考える必要があります(上からマテリアルペーパーでも貼るのが手軽かも)
 ただしジオコレよりはかっちり感は出ています。

 価格的には最近高騰が激しい既存メーカー品よりは安価なので、使いようによってはジオワールド同様都会風レイアウトのいい助っ人にはなると思います。

ジオワールドのマンション&中型ビル

2023-08-22 05:12:35 | ストラクチャー

 先日、美里山倶楽部さんのブログで「ジオワールド」のストラクチャーが紹介され、地方都市型のレイアウトを志向しているわたしも興味深く拝見しました。
 というわけで、早速サイトを開いてラインナップをチェックしました。

 予想以上にビル系のストラクチャーが充実している印象で、ワンブランドでビル街が再現可能なほどのボリュームがあります(事実、ビル街のジオラマ =レイアウトの製品もあるようです)

 同サイズの他社のストラクチャーよりも安価であること(但し窓が抜けていないので照明が不可)にも興味を持ちましたが、わたし的には既存メーカーの製品では見ないフォルムの建造物がラインナップされているのに心を惹かれました。
 中でも中層~高層の建造物や、既存品では見ない「横に長いビル」でレイアウトに使いたくなる様なフォルムの物をいくつか見つけたのでボーナスシーズンという事もあってサンプル的に2軒ほど注文してみました。
 購入したのは従来品にない「横長フォルムのマンション」とランドマーク性のありそうな「角地用の14階ビル」のふたつです。

 実はこの時点でサイトをよくチェックすべきでしたが(汗)
 これまでさんけいやPLUMなどのペーパーキットを通販で買った事が多かったせいもあって、ジオワールドの製品もキット形式だと勝手に思い込んでいたのです。

 ですから製品到着の当日、宅配屋さんが「電子レンジでも入っているような箱を持って現れた」時には心底驚きました。
 最も見た目と異なり嵩こそ大きいものの風で飛びそうな軽さでしたが(笑)

 箱の中から文字通り「ランドマークビル」が丸ごと出現した時のインパクトはこれまで経験したことがないものです。
 それはそうでしょう、以前TOMIXのマンションをつなぎ合わせて14階建てまで高くした事があるのですが容積で軽くそれを上回るボリュームがあるのですから。

 商業地用の角地のビルに至ってはアオシマの立体駐車場が文字通り「付属施設」に見えるほどのマッスがあり、トレインフェスタに持ち込んだターミナル駅の駅前広場にでも置こうものなら駅ビルがかすむほどのランドマーク性を発揮しそうです。
 スチレンペーパーを芯材に印刷の壁面で表現された建物は確かに造形は大雑把なのですが、そんな些細な事がどうでも良くなるくらいにフォルムとマッスのインパクトが絶大なのです。

 このメーカーの製品の大半は普通のレイアウトにも組み込めるサイズのビルが安価に多数ラインナップされており、一般的なレイアウトビルダーならそちらの方をお勧めしますが、大都市のランドマークとしても通用するような大型のビルが必要な向きには要注目のアイテムではないかと思います。

 まあ、今回のアイテムについてはいろいろと考えさせられるところもあったのですが、それについては追々書こうと思います。

TOMIXの商業ビル

2023-08-05 05:40:00 | ストラクチャー
 先日オープンした中古ショップのセールではわたし的に拾い物のアイテムをいくつか拾う事ができ(これまたわたし的に)満足度が高かったです。
 これまで入手したアイテムに共通する特徴は「1980年代気分」というワード。

 KATO TOMIXに加え、エンドウやしなのマイクロ、エーダイなどの新規参入メーカーが加わり一番勢いに乗っていた頃のNゲージアイテムが次々に入手できたのですから並べてみると気分はすっかり1980年代(実はこの時期はわたしにとって趣味の中断直前のタイミングだったので「買わなかったり買えなかったりしたアイテム」がやたらと多いのです)

 今回紹介するのはストラクチャーの方面から1980年代を象徴するアイテムです。
 物はTOMIXの「商業ビルキット」

 これらのビルは現在は完成品としてTOMIXから出ているのですが、それだけに塗装をはじめとする加工には手間がかかる(ついでに色調がポップ過ぎて使いづらい)のでオリジナルのキットの存在意義は今でも高いと思います。
 店頭で開封した範囲では全く手つかずのクリーム状態(箱だけはくたびれていましたが)

 さて、このキットのどこが1980年代なのかと言いますとそれは「看板シール」

 御覧の通り「ベータマックス」「ウォークマン」旧ロゴの「ロッテリア」など見るからに1980年代風俗の象徴みたいな素材が並んでいます。
 (ベータマックスこそなかったものの当時私の故郷では「三菱マイコンビデオ」の大看板がマンションの屋上を飾っていましたw)
 さすがに現代風景のうちのレイアウトにそのまま使うのはどうかと思いますが、懐かしいことは懐かしいです。

 それに関連してこのキットのもう一つのメリットは「看板パーツがしっかりしている事」
 ジオコレのそれよりも大ぶりなうえに強度もあるのでわたしもよく使っていたのがこの看板類でした。図案はオリジナルにするにしてもこれだけ取っておく価値は十分にあります。